ダブルクロス49

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869NPCさん
しずか「ちょっとのび太さぁん……どこまで行くの〜?」
のび太「学校だよ」
しずか「??今日は休みでしょう?」
のび太「アイツは学校に来る……わかるんだ」
しずか「アイツ?って誰なの?」
のび太「喋ってる暇はないんだ、行こう!」
しずか「……やっぱり変だわ、のび太さん……」
のび太(ごめんよしずかちゃん……もう少しで、終わるから!)
870NPCさん:2008/02/17(日) 15:47:02 ID:???
ドラ「……っ!」
ジャイアン「どしたぁ、DRA様」
ドラ「何故、奴が私の道具を……っ!?」
ジャイアン「はぁー?いきなり何言ってんだよ」
ドラ「覚悟は……できているか……っ!?ジャイアン……っ!」
ジャイアン「おい!何の話してんだよぉ!」
ドラ「私はあの時言った……っ!哀しみを、愛情を捨てろと……っ!」
ドラ「そして……っ!」
ドラ「我々の中の誰が死んでも捨てて行けと……っ!」
ジャイアン「どういう意味だよ……?」
ドラ「それは……っ!もし敵に殺されようと……例え……っ」
ドラ「我々が殺す事になってもだ……っ!」

ジャイアン「……マジか?」
ドラ「一切の躊躇をするな……っ!相手に憎しみがないならば……」
ドラ「無理矢理他の憎しみをぶつけろ……っ!」
ドラ「考えるんだ……っ!貴様にはもうできるハズ……っ!」
ドラ「何が利益となり、何が命取りとなるか……っ!」
ドラ「言わないぞ……っ!もう何も……っ!」
ドラ「後は貴様自身の問題だ……っ!」
ジャイアン「マジ……なんだな」
ジャイアン「何で裏切っちまうんだよぉ……」

ジャイアン「スネオォォ……!!!」
871NPCさん:2008/02/17(日) 15:48:50 ID:???
スネオ「誰から、誰からやろうかな?誰から」
猫「ミャ〜」
スネオ「何で?何で誰もいないの?今日休日だよ?」
猫「フニャ〜」
スネオ「おかしいでしょ……何で今日?今に限って?僕ってホントついてないなぁ」
猫「ニャ〜ニャ〜」
スネオ「あぁ〜ついてないなぁ……嫌になっちゃうなぁ……」
猫「ミギャ〜!」
スネオ「猫にまで馬鹿にされるなんて僕はクズだなぁそれにしてもうるさいなぁ」
猫「フ〜ッ!」
スネオ「僕ってホントにこの世に必要ないなぁけどさけどさ猫のほうがもっといらないよね」
猫「ニ……」
スネオ「猫が人間に毒付いてんじゃねぇよォォオォォォッ!!!」
猫「……!……!」
スネオ「消 え ち ゃ え !」
猫「……――」

スネオ「なんだよなんだよ、何で最初の獲物が猫なんだよ、僕は人間がいいんだよ」
スネオ「ついてないあぁ〜〜〜ッ!!ついてないッッ!」
スネオ「……あれ?何だよ消えてないじゃん」
スネオ「まぁ死んでるけど死?シシシシ……死んでるからいっか」

ジャイアン「スネオォッ!!」
872NPCさん:2008/02/17(日) 15:50:02 ID:???
スネオ「うるさいうるさいうるさい誰だよもォ〜〜〜〜ッッ!」
ジャイアン「変な真似は止めろ!!早くこっちに戻ってこい!!」
スネオ「何だゴリラかいやオランウータン?豚?ゴキブ……あ違うジャイアンだ」
ジャイアン「スネオ」
スネオ「ジャイアン人間、見えないけど人間アヒヒ人間だ人間」
ジャイアン「スネオ」
スネオ「人間第イイイイ一号、記念、喜んでねジャイアン?」
ジャイアン「スネオ……!!」
スネオ「あ、鳥。鳥だ。鳥?鳥だって!鳥だよね、先に鳥消そうかな」

ジャイアン「もう俺の声は届かないのかよぉ……!!スネオォ……!!」

ドガッ!

ジャイアン「うぐっ」
ドラ「馬鹿野郎……っ!」
ドラ「頭が沸いたか……っ!?目を覚ますんだ……っ!」
ジャイアン「……」
ドラ「最後だ……っ!もう、本当に言わんぞ……っ!」
ドラ「スネオは既に敵と化した……っ!」
873NPCさん:2008/02/17(日) 15:50:40 ID:???
ジャイアン「わかってんだよ!!んな事はっ!!」
ドラ「……っ!」
ジャイアン「けどよぉ……ホントに納得できんのか!?」
ドラ「……っ!?」
ジャイアン「何でみんな変わっちまったんだ……!!」
ジャイアン「俺も……のび太や出来杉、スネオ」
ジャイアン「それにDRA様だって……お前だって、みんな仲良くやってたじゃないか……!!」
ドラ「ぐ……ぅ……っ!!」
ジャイアン「無理だ。俺には捨てられない!!」
ドラ「しかし……っ!」
ジャイアン「今度は俺が言わせてもらうぜ」
ジャイアン「自分に正直になれよ……!!」
ジャイアン「お前だってホントは同じ気持ちなんだろ!!」

ドラ「――――っ!!!」ドラ(驚愕……っ!ジャイアンの思いがけぬ言動によって……)
ドラ(己が隠そうとしていた真相を抉られた……っ!)
ドラ(私の体中をめぐる回路の奥深くにしまっていた……っ)
ドラ(人間の心を持ったロボットならではの慈悲深い感情……っ!)
874NPCさん:2008/02/17(日) 16:00:18 ID:???
ドラ(しかし……っ!ダメなんだよ……っ!)
ドラ(この感情は邪魔なんだ……ジャイアン……っ!)
ドラ(無理矢理理解するしかないんだ……っ!)
ドラ(スネオは敵……っ!敵なんだよジャイアン……っ!)
ドラ(例えその結末が残酷でも……地獄でも……っ!)
ドラ(相手に背を向けてはならないんだ……っ!)
ドラ(天は振り返る者に未来を与えなどしない……っ!)
ドラ(どんなに目の前が真っ暗でも……どんなに探しても光が見つからなくても……っ!)
ドラ(そこに見えているものが幻だとしても……っ!)
ドラ(天は前を向いて歩く者にしか未来を与えないんだ……っ!)

ドラ「同じさ……っ!!かつてない圧倒的同感だ……っ!」
ジャイアン「DRA様!!」
ドラ「だが……っ!同感はできても……同意はできない……っ!」
ジャイアン「っ!!?何でだよ!!」
ドラ「ダメだ……それじゃあ負けてしまうんだよ……っ!」
ジャイアン「……わかった。じゃあドラえもんはそこで見とけよ」
ドラ「……っ!?何を……馬鹿な……っ!」
ジャイアン「いや、一つ頼みがある」
ドラ「何だ……っ?」

ジャイアン「俺が合図したら……ザ・ストップウォッチを使ってくれ!!」
ジャイアン「ただし俺は動ける様にしてくれよ」
ドラ「それは……この白銀の星型バッチを付ければ可能だが……っ!」
ドラ「一体……何を……っ!?貴様は何をしようとしている……っ!?」
ジャイアン「大丈夫。これが……俺が選んだ結末……!!」
ジャイアン「俺様の哀しみと愛情の……答えだ!!」