253 :
NPCさん:
エジンガーの3/1の日記テラワロス
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[TRPG]プレイヤーのレベル的格差
「今日ほど、テーブルトークプレイヤーのレベルに格差が ついた状況は無い」という持論です。ザブングル。
このところ、マイミクの人たちの間でそういう会話が 多いので改めて自分の中で整理してみよう、ってな感じ なのですが。
まあ、楽しみ方自体が千差万別なゲームで、レベルも何も あったもんじゃないのですが、それでもあるんですよ、 レベル差ってえやつが。
まず、一番レベルが高いのが、息の長いプレイヤー。
創世記からTRPGを続けてきて、今まで生き残る間に それぞれが自分なりのこのゲームに対する楽しみ方、
スタイル、技術、そして仲間を手に入れて、だからこそ 続けられている。
その人たちの確立した「続けるため」「生き残るため」 に培ったモノは、正直凄まじい。
彼らは、今の時代、TRPGより楽しいものはいくらでも あるわけで、そんな中で、このゲームをチョイスし続けた。
「出戻り組」の僕は、久々に帰ってきて、この人たちの 「熱意」に撃たれたわけで。
続く
254 :
人数(略):2006/04/11(火) 17:50:09 ID:???
255 :
NPCさん:2006/04/11(火) 17:50:25 ID:???
こういう2chの悪意が見える煽りスレはなごむ。
ミクシィの善意で繕った煽りコメントには背筋が凍る。
256 :
NPCさん:2006/04/11(火) 17:51:38 ID:???
続き
そして「レベル」という括りをしたときに一番低いのが、 最近のFEARゲーのプレイヤー。
FEARという会社は、顧客層拡大のためにこれまでの 「ライトノベルが好きな層」から「アニメ同人オタク層」 へとターゲットを移行してきている。この試みは成功し、
テーブルトークRPGは新たな客層を獲得したといえる。
顧客層拡大のため、ニーズに特化したシステムを作った FEAR。それは、「何もしなくてもいいシステム」だ。
ゲームはそう、まさにアニメを見ているかのごとく、只 卓を囲んでいれば進行する。そして、要求されるのは
与えられたアニメシーンの再現場で、「アニメのような」 台詞を言うことだ。
つまり彼らは、シーンはおろか、自分のキャラクターに行動を起こさせることすら出来ないのである。だから、
FEARのゲームには戦闘ルール以外のルールが極端に少ない。それは、必要ないからだ。
「FEARゲー」と呼ばれるこのタイプのゲームは、 これまでのTRPGなら要求されていた「行動」という ものを取り払い、「台詞」だけで成立するシステムを
作り上げ、それは「テーブルトーク」自体のハードルを 大きく下げる結果となった。こうして新しい客層を取り 込んだわけである。
ハードルを下げることにより客層は増えた。だがその客層は「行動」すら行えないプレイヤーなのだ。
与えられたものをただ消化するプレイヤーと、自分達の楽しみを見出すために試行錯誤を続けてきたプレイヤー。
これが、僕が身にしみて感じる、現状の「レベルの格差」 である。
一番顕著にこの差がプレイヤーに現れるのが、俗に「探索型シナリオ」と呼ばれるシナリオだ。
最近のFEARゲーのプレイヤーに盗賊をやらせて、盗賊ギルドに行かせて、ギルドマスターと会話させてみるといい。彼らは、何も出来ないから。
いいツボを奪った怪盗を探させてみるといい。彼らはどうすれば怪盗の隠れ家を見つけ出せるか、見当すらつかないはずだ。
さて。
で、その格差がどうしたかというと。
続く
257 :
NPCさん:2006/04/11(火) 17:52:47 ID:???
続き
「最近のFEARゲー」のプレイスタイルからの脱却を図ろうとするプレイヤーさんがいるのである。与えられた
ものを食べ続けるのは、よほどいいシェフがいない限りは難しいことだ。結果、飽きるか、よりおいしい料理を求めることになる。
「あれ?僕の大好きなリプレイ(文庫形式で出るテーブルトークを遊んでいる様子を文書化したもの)のプレイと、
僕のプレイは何か違うぞ? 何が違うんだろう?」
そう、FEARが自社で出すリプレイでは、プレイヤーは決して「与えられるプレイ」をしてはいないのだ。
こうして、模索が始まる。
そしてそれを導いてあげられるのが、歴戦のベテランプレイヤーなのだ。彼らを誘導し、新たな選択肢を示し、自分達で作り出す楽しみを教えてやるのが、使命だ。
新しい客層が望めない、悲劇的な時代があった。
ただ収束するだけ。そう思える時代があった。
だが、FEARの戦術で状況は一変したといえる。
FEARは、新たなシステムで掻き集めた新たな可能性を我々古参のプレイヤーに託しているのではなかろうか。
彼らが「与えられたものを食べ飽きて」しまう前に、我々が動かねばならない。
本当の、次なる楽しみを、与え無ければならない。
これは……必然ではないだろうか。
……なーんちって偉そうにいってみたw。
終わり。