結論から言うならば。
東京は恵まれていました、ということ。
今日はTRPGの師匠、マイミクの鉄氏と大阪の
コンベンションに行ってきたわけですが…
東京のレベルがいかに高いかを思い知りました。
タタパイが、回らない。
東京で半年、どんなプレイヤーが来ても確実に
「最低限の満足」を得ることを目標に、その為の
保障となるプレイヤーサポートシステムを組み、
バランスを調整したタタパイ。
それには絶対の自信を持っていたわけだが…。
無念、もしプレイヤーに鉄氏がいなければ、想定
していた「最低限」の状態の半分も機能していな
かった……それほどの状態でした。
原因は、プレイヤーのレベルの「低さ」。
ゲームに対する姿勢とか、ゲーム中の態度とか、
そういうものは変わらないわけですが、もっと
単純に、プレイヤーのロールプレイのレベル。
キャラクターを操るレベル。
そういった基本的なものが、決定的に低い。
東京でコンベンションを回っていたときに、全く
意識していなかった、むしろ、自然にできるのが
当然と思っていた、誰もが当然のようにできた
ことが、できない。
ゲームを楽しもうとしている姿勢は悪くない。
ゲームを愛する心も悪くない。僕のゲームを見て、
目を輝かせて遊んでくれる。苦しみながらも台詞
を頭の中からひねり出そうとしている。そんな
「いいプレイヤー」。
なのに、レベルがついてきていない。
だから、何もできない。苦しむ、だけ。
正直、そんな姿は見たことがなかった。
東京では
求めれば、上級者が引きあげるから。
求めれば、いろんな術を知る人がいるから。
それが普通だと思っていたが、違うのだ。
大阪には
レベルを上げる機会と、環境が、ないのだ。
どんなにそれを求めても。
大阪のレベルが下がったという話は聞いていた。
たった一回のセッションでこういう判断を下す
ことは決して正解じゃないとは思う。
未だ、猛者だっているだろう。
だが、東京では起こりえなかった事態が卓上で
起こったのは事実だ。そして、僕のシステムは
その環境下で機能するように設計されていない。
ある種の、大きな敗北だ。まさに想定外。
おそらく、大阪に限らず、地方では同様のことが
おこるだろう。毎週、複数のサークルがコンベを
開く東京だからこそ、東京の最低限のレベルが保障
された世界だからこそ、僕のシステムは機能したのだ。
甘かった……FEARが、次世代のTRPGシステム
と言うものに着手しないのも、おそらくしないの
ではない、しても意味がないのだ。
地方のTRPGのレベルは、そんなところに達して
いないから。
今日の日記はデータの足りない推論に過ぎない。
地方のTRPGゲーマーに無礼な内容だと思う。
だが、アンケートの結果が全てを物語る。
「本日のセッションの楽しさ……100点」
マスターが何もしないシステムで、100点だ。
それはとても嬉しい、誇るべき点数だが……
おそらく彼らは、
心からの感動を与えてくれる一流のGMにさえ、
出合ったことがないのだ。
それが、この日本の、TRPGの本当の現状なのだ。
結論を出すには早い。
だが、肌で衝撃を感じた驚異的な一日だった。
それを教えてくれた、今日のセッションと
プレイヤーに大きく感謝したい。
今日は本当にありがとうございました。
僕は相変わらず今後どうなるかもわからない
人生やってますが、大阪に戻ることになったら、
僕のできる限りの力で大阪のTRPG業界で動きます。
ほんと、いい経験になりました。