【卓ゲ全般】91(くい)改めよ困ったちゃん

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812NPCさん
報告します。
以前愚痴スレで愚痴らせてもらった、とあるオンラインセッションでの出来事。
システムはソードワールド。4人パーティ+貴族の美少年NPC一人(準万能型Lv高め)での冒険を行いました。
ストーリー自体はシンプルな構成で、ゴブリンが出没したから退治しに行ったら実は…という物。
しかし運悪く(あるいは良く)プレイヤーの一人が中座し、他の2人は良くも悪くも独断専行型。
自分達で行動を起こし、ゴブリンを倒し、ついでに封印されてた悪魔をゴリ押しで倒しました。
(これはこれで言いたいこともあるのですが、問題は此処では無いので、さておきます。)

2人がオープニングからズンズン突き進む感じから、放置され気味な予感を感じる自分のキャラとNPC。
案の定、その二人はGMの作ったNPCの存在などたいして気にもかけず進行していくようでした。
自分は傭兵生まれの専業ファイターなので頼られるような仕事も無く、NPCが初っ端から空気扱いじゃ
GMもNPCを作った甲斐が無いだろう…とPC2人に張り合うように指示を飛ばすNPCにレスをつける事に。

ところがそのNPC、いざ自キャラと会話を始めると他のキャラ(含NPC自身)と自キャラの無能さを比較し
「貴様は全くもってダメな奴だな…他の2人を見習ったらどうだ。」
「何だ?この程度の文献も読めないのか、まったく…ほら貸せ。僕が読んでやる。」
等々(上の文章、ほぼ原文まま)の素敵なトークを展開してくれるキャラだったという事が判明。
とはいえ上に書いた独断専行タイプの2人に好き勝手やられてご機嫌ナナメなのだろうと思い
荷物運びをしたり、食事を奢ったり、路地裏の物取りをシメたり、と1時間くらい下働きをして様子を伺いました。
(他にやることが無かったし、ヒマな自分を退屈させぬ為のフォローだと思っていました。余り嬉しくないが。)
最初に比べて随分と機嫌の良い美形NPC。こっちも罵倒に耐えた価値があった…と思っていました。
しかしイベントの途中で女性にお礼を言われたときに不機嫌になった部分を見逃すべきでは無かった。
下手な親切心を発揮して、NPCにかまうような真似をせずに地蔵になるか中座すべきだったんです。
813NPCさん:2006/03/07(火) 16:52:23 ID:???
街を出立する頃にはスッカリと下僕化が進んだ自キャラと相変わらず好き勝手するPC2人。
目的地に向かう途中での会話で続けられる美形NPCの罵倒にツッコミっぽく反論していると
PCのうち1人が「◎◎(自キャラ)とNPCの夫婦漫才?」やら「◎◎は、いい奥さんになりそうだね。」やら
微妙に危険な感じのセリフを飛ばしだし、もう一人のPCも便乗して煽り始めました。
とはいえ過剰反応するのも大人気ないのでやんわりと断るとNPCの機嫌が再び悪くなるという悪循環。

罵倒開始から約3時間。つつながく村に到着し、森へ分け入ってゴブリンを退治していくパーティ。
戦闘中も「それでも傭兵崩れか!」「剣の扱いはまぁまぁだが、品が無いな。」(ほぼ原文)
クリティカルを出しても「いい動きだが調子に乗るなよ。」「少しはやるな。」程度。
その後、森の中で朽ち果てた祠の封印が壊れかかっているのをPCのうち一人が発見。
撤退を要求する自分。しかしPC2人の「Exp」という魔法の呪文と中座したPCの帰還により却下。
封印を破壊する自分。突如として発生した瘴気でペナルティを幾つも頂戴する自分。
囮と化して、ひたすらにパリィする自分。飛び道具や魔法と共に飛来する応援(約一名は罵声)。
帰還PCと別PCのファンブルで冥府魔道へ旅立ちそうになる自分。ついでに死んだ悪魔。

そしてエンディング。帰り道で「お前には僕がついてなきゃ駄目だな」という唐突過ぎる爆弾発言。
「よし、僕に仕えろ◎◎。そうすれば、貴様は今よりずっとマシになる。」という、悪魔も逃げる展開。
そこでシーン転換。後日談開始。いきなり屋敷の庭園で対峙するNPCと俺のキャラ。
NPCは言った。

「さあ、僕の手に忠誠の口づけを。」(意訳。本文はもっと長かった。)

気づけばPLの発言チャンネルでは中座していたPCの悲鳴と独断専行コンビの祝賀の言葉でイッパイ。
ここまできて空気を悪くするのは気が引けるチキンな俺のキャラは、薔薇の花が咲く園で永遠の忠誠を誓った。
気づけば5時間が経過していた。セッションが終わり、パソコンの電源を切って、俺は少し泣いた。