同じくアルシャードスレより。キャペーンの雰囲気とかのレビュー。
設定のネタバレは最小限にしてるけど、若干触れてる部分もあるので注意。
全体の雰囲気としてはなかなか独特。こういうとアレだがテーマは「自分探し」。
PC1以外は全て「心の問題」を扱ったキャンペ−ンクエストという、ちょっと難易度が高いキャンペーンかもしれない。
特にPC4とPC5は、心の問題に関してかなり不快設定をわたしつつも、実際のロールプレイの方向性はPLに完全に丸投げしているというかなり上級者向けの立ち位置。
たとえばPC4が臆病者かどうかはハンドアウトでは規定していない。命令違反をした理由はPL任せで、臆病者と「周りから言われた」だけだ。本当に臆病かどうかはもうなんともいえない。
PC5についても、感情がないようなロールプレイを誘導も強制もしていない。創造主から一方的に失敗作と言われただけで、心の在/不在が客観的に証明されていなかったりする。
(ヴァルキリーの感情回路に関することはもはや失われている技術で誰にも詳細がわからない)
どちらも、周りからそういうレッテルを貼られているだけで、臆病だとも心がないとも、ハンドアウト上では答えがない。
だからこそ、「自分探し」のテーマが生きるとは思うけど。
テーマの中核くさいブリキとライオンがなぜかPC4とPC5という順位なのは要するにRPの難易度が高いからだと思う。シナリオ的にはPC4とPC5がいなくてもブリキとライオンがキャンペーンに組み込まれるある仕掛けが施されている。
そこらへんはさすがに買って読んでくれ。
(続く)
(続き)
公式サイトの紹介みれば予測できるだろーが、キャンペーンを通じた舞台は一話より後はちょっと普通じゃない。
帝国分薄めだし。よって普通のALSの雰囲気とはなかなか違う感じがする。
セカイ系っていうのかなぁ。「えいえんはあるよ、ここにあるよ」。あとSound Hoeizonとか。神林長平とか。そういう感じのファンタジー世界が好きならベストな選択かも。
今までの2キャンペーンとの大きな違いは、PLが受身すぎだとあまり面白みがないな、という部分かな。PL一人一人が自分の立場で積極的にシーンに自分からからんでいき、自分からシーンを動かすことが推奨されてる感じ。
なんたってキャンペーンクエストが自分探しだからね。受身で与えられたイベントをジェットコースター的にこなすだけでは微妙な部分がある。
(まあもちろんALSのシナリオな以上、イベントをジェットコースター的にこなすのも基本ではあるわけだが。べつにTV版エヴァの最後みたいな哲学問答がミドルでえんえん続くようなキャンペーンじゃないのでそこは安心してくれ)
GM依存なキャンペーンではないというのはあると思う。
漏れがはじめに思ってたよりかなり濃いキャンペーンシナリオ集だった。
ALSでオズの魔法使いというテーマをどこから思いついたのかは知らないが、よーここまでやるわと。
明らかに独特のノリのキャンペーンだけど、同時にボーイ・ミーツ・ガールで、しかもアスガルドを目指してるから超王道なキャンペーンともいえるし。
この王道とエッジの絶妙な雰囲気のバランスは素直に関心したよ。