すみません。またチョト貼らせてもらいます。
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・スサノオ崇拝
日本における八百万の神々の系譜には、先史時代より常に二つの流れが存在していた。
ひとつは太陽神アマテラスオオミカミを中心とする明るい神、「天津神」の流れ、
もうひとつは冥界神スサノオノミコトを中心とする暗き神、「国津神」の流れである。
アマテラスの祭祀はその天孫とされる天皇家の威信を示すための、
あくまで儀礼的なものであったのに対し、
スサノオの祭祀は人知を越えた恐るべき力を持つものであった。
その存在は世間に知られる事はなく、いかなる口伝にも歴史書にも記されなかった。
その秘密を漏らしたり、それに近づいたりした者達には、
恐るべき死がもたらされたのである。
スサノオこそは、日本における「外なる神々」崇拝の中心的神格だったのだ。
(なお、「スサノオ」は後述する古代出雲王朝の言葉では「スサ・ノ・ヲ」と記し、
「外にいるもの」「ありえない力」あるいは「外から来る力」を意味する。
つまり「スサノオノミコト」とは本来単一の神性の名称ではなく、
「外なる神々」の総称、あるいは神々の強大な宇宙的パワーを表す言葉であった。)
・古代出雲王朝
スサノオの子を名乗るオオクニヌシノミコトとその一族が、
スサノオの力を操る三種の神器(アマテラス信仰における祭器とは別のもの)を
駆使して出雲の国を支配し、古代出雲王朝をうち立てたのは、
紀元前7000年前後の事だった。
神器を使いこなすだけの強い精神力を備えた彼らは、肉体的にも常人とは異なり、
3メートル前後の体格と5本の力強い腕をを有していた。
実は彼らは、ショゴスの反乱を逃れて出雲近くの湾まで落ち延びてきた
「古きもの」の一団が、これから隆盛を誇るであろう人類を利用して
いつの日か自分達の文明を再興させるべく、
出雲において彼らを崇拝していたある一族に自分達の遺伝子を組み込んで
誕生させたものだったのである。
「古きもの」の科学や魔術、そして「外なる神々」への正統な崇拝と祭祀を継承した
この神官一族を中心とし、三種の神器によってこの世界へ引き出され制御される、
強大な異次元エネルギーを利用する事で、
古代出雲王朝は6000年もの間栄える事となった。
・王朝の滅亡
しかし、この強大な文明もある日突然その終焉を迎える事になる。
ささいな事故から三種の神器が神官の制御を離れ、
強大な異次元エネルギーが出雲の地に解き放たれてしまったのである。
暴走する異次元エネルギーはこの世界における顕現である多頭多尾の大蛇となり、
瞬く間に出雲の地を焼き尽くすと、隣接する衛星国の諏訪へと突き進んだ。
当時の神官一族の中で最も力を有していたタケミナカタの命を賭した戦いにより、
異次元エネルギーは再び制御され封じ込められた。
だが、この暴走で神官の一族はほとんど死に絶え、都市文明は跡形もなく焼失し、
古代出雲王朝は完全に滅亡してしまった。
残された形ばかりの「出雲王国」は、やがて新興の大和王朝に吸収され、
祭祀の秘奥を失ったスサノオも、大和の神アマテラスの神話に組み込まれてしまう。
かつて現代文明すらおよびもつかぬ隆盛を誇った古代出雲王朝の記憶は、
その原動力となった「異次元エネルギーの招来と制御」を、
「スサノオノミコトのヤマタノオロチ退治」として日本神話に語られるのみである。
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失礼しました。