【sidhe】World of Darkness Revised 3【ﾏﾀｰﾘ】

「俺たちはとんでもない思い違いをしていたようだ。このＡＡを見てみろ」

>　　　　 （　 ´_ゝ）　/　　 ⌒i ﾌﾀﾅﾘﾊｶﾝﾍﾞﾝﾅ　
>　　　　／　　　＼　 　　　|　|
>　　　 /　　 　/￣￣￣￣/ .|
>　 ＿_(__ﾆつ/ Trinary /| .|＿＿＿＿
>　 　　　 ＼/ 　　　　　 /　（u　⊃　

「普通のＡＡじゃないですか」
「写真のコンピュータだ。なんて書いてある？」
「Trinary？あぁトライナリー・コンピューターか。三進法コンピュータの
ことだろ？」
「おかしいとは思わないか？　あの、入滅教団のＡＴが、あらゆる単語を
漢字に置き換える、ＡＴが、どうして、ここの訳語をカタカナに残す？」
「言われてみれば……変だな」
「いいか、これは、暗号だ。そして、キーワードは、すぐ右上に書いてある」
「ﾌﾀﾅﾘﾊｶﾝﾍﾞﾝﾅ……なんのことだ？」
「まだ、わからないのか？　トライナリーを分解すれば、トライとナリ。トライは３だ。
そして、このナリは……ふたなりのナリだ」

「な　　ん　　だ　　っ　　て　　ぇ！」

「そう、ロリショタと年上の差こそあれ、伝統派も科学技術結社も、所詮は男女。
二つの性だ。だが、ヴァーチャル・アデプトは、それに加えて、第三の性、
フタナリを手に入れたんだ！>615は、そこまで計算して、ＡＡを残したんだよ」
「で、でも、変ですよ、トクオカさん。フタナリというなら、肉体改造。
どちらかといえば、有機創生派じゃないですか？」
「そうですよ。ハッカーどもとフタナリに、どんな関係があるんですか？」
「電磁波だよ」
「え？」
「最近、エンジニアの子供に、女性が生まれる事件が急増している。長時間、
コンピュータの前にいることで、電磁波が性決定遺伝子を傷つけるからだ」
「そ、それが？」
「電磁波で、性決定遺伝子を操作できるなら、ふたなりの子供も作れるはずだ」
「トクオカさん、それじゃ、まさか……」
「そう、ヴァーチャルアデプトは、電磁波の力によって、あらゆる子供を
フタナリにするつもりだ。それが、彼らのリアリティ２．０なんだ！」

「しかしふたなりについてはSolificatiがすでに研究していたはず……！」