皐月は暫く考えた後、おもむろに席を起とうとした。
「つきあいが悪いわ…」
途端に、つきあいとはおおよそ無縁と思えるジリアンからブーイングが飛ぶ。
「すみません。ちょっと水分を取りすぎたみたいで」
皐月は少しきまり悪そうな顔で言い訳をする。
もっとも、皐月は殆ど何も飲んではいないのだが、
酔いの回った魔女達はそのことに気付いていない。
ましてや事が事の為、誰もそれ以上追求しようとはしなかった。
ただ「レディーの前で──」などと口々にこぼすだけである。
皐月はそんな愚痴を後ろに聞きながら、会場を横切っていく。
そうして皐月の向かった先は手洗い場ではなく、E.G.O.の宴会場だった。
「遅かったやん。あんま女の子を待たせるもんやないよ」
近づく皐月の姿を目ざとく見つけて声を掛けたのは北条風花。
皐月をE.G.O.の宴会に誘った張本人だ。
「すみません。色々と事情がありましてね」
皐月はそう答えると、勧められる侭に宴会の席についた。
本来であればWIZ-DOMの、しかもMBが、E.G.O.と共に宴に興じる事など有り得ない筈だが、
E.G.O.の面々も酔いが回っている為か、大して気にする風も無い。
ただし、酔いの回っていない者はそうでは無かった。
「ちょ、ちょっとまずいですよ! 北条さん!!
その人MBじゃないですか!」
風花の隣に座っていたポニーテールの少女、藤宮真由美が小声で叫んだ。
「問題あらへんて。今日は無礼講や」
しかし風花はしれっと言ってのける。
「無礼講は全然関係ないです!
バレたら大変ですよ!?」
「ほな戦う? 桜みんな散るやろなぁ。
ごっつ怒られるやろなぁ〜」
そう言われると真由美も返す言葉が無い。
超能力者の集団であるE.G.O.の重鎮達を怒らせてたのでは、ヘタをするとMBよりも危険になるのだ。
「大丈夫ですよ。今はE.G.O.と戦っている程の余裕はありませんから」
暫く二人のやりとりを見ながら酒のつまみをつついていた皐月は、敢えて余計とも言える一言を差し挟んだ。
「どっかよそと戦っとるん?」
「内情バラしてもいいんですか?」
案の定、二人はその一言に反応する。
「構いませんよ。内情というより、ボク一人の事情ですから。
最近、上から一人のMB抹殺を命じられたんですけど、
やっかいな事に、そのMBって厳島美鈴と恋仲のようなんですよね」
根も葉もない…という程では無いが、明らかに誇張された事実である。
しかし、皐月お得意の澄ました顔で語られては、それを見抜ける者などそうはいない。
ましてや直球思考の真由美に至っては尚更だった。
「う、嘘をつかないでください!!
美鈴に限ってそんな事ある筈が無いじゃないですか!!」
真由美は動揺を隠そうともせず、皐月の言葉を否定する。
「なんや。彼氏いてへんからて僻みはみっともないで」
「そ、そんなんじゃありません!!」
「もしよろしければボクがお相手しましょうか?」
「結構です!!」
風花の歯に衣着せぬ言葉、そして皐月のわざとらしい言葉に、真由美はすっかりヘソを曲げ、
退席の言葉もそこそこに花見会場を去ってしまう。
「ちょっと苛め過ぎてもうたなぁ…」
「ボクもちょっと居づらくなってきたので、これで失礼しますね。ごちそうさまです。
真由美さんに、不破皐月が謝罪していたと伝えておいて下さい」
「ほなな〜」
風花と皐月は互いに苦笑いを浮かべながら、別れの挨拶を交わす。
ただ、皐月の笑いが去り際には苦笑いでなくなっていた事に、風花は気づいていなかった。
その頃…
A、厳島神社では、悠が遙に叱られていた。
B、WIZ-DOMでは、皐月捜索隊が組織されようとしていた。
C、E.G.O.の宴会場の隅では、姉に酒を止められた電気少年がむくれていた。
ここはCで行きましょう
Aで。
私的に書き残した事があるので……。
ぐはっ!キャンセルされますた。「C」ですよー皆さん。
うむぅ、読んでいる間に書き込まれていたとは……。
ちょっと思い付いたので続きを書いてみます。
ここはE.G.Oの宴会場。その隅っこで地面を叩いている少年が一人。
少年が辺りを見回せば、無茶な一気飲みをして自分を誇示している未成年達。
…くそぅっ、姉ちゃんのやつ……。
この少年は姉に飲酒を禁じられていた。勿論未成年であるから言われている事に異論は無いが、酒を飲めない事より姉に強く制止された事に腹を立てている、そんな年頃のやり場の無い怒りを地面へと放出している。
…ああ!ムカつく!!
不意に立ち上がり、靴を履いて何処かへ行こうとする少年。
「翼?どこへ行くの?。」
姉らしき少女が声を掛ける。
「…便所……。」
「あ、そぉ……。」
少女が言い終えた時には、翼と呼ばれた少年はこの場から立ち去っていた。
翼は、あてどなく歩き続けた。そして、気の晴らせなかった腹いせに、桜の木を思わず蹴っていた。
「こら、少年!木を蹴ったりしちゃ駄目でしょ!」
「うわ!」
びっくりした翼は振り返ると、腰に手を当てて笑い顔で怒っている少女が一人。
「…ゴメン……。」
「私じゃなくて、木に謝ろうね?」
…う……。なんだ!?このオンナ。
釈然としない翼だったが、ここは素直に従った。
「よろしい。…ところで、どうしたの?イライラしてたみたいだけど。」
「いや、……別に……。」
人見知りのする翼には、見知らぬ人とのこのような会話は苦手だった。
「ね?どっかで話でもしない?」
…逆ナンか?まだ釈然としない翼だったが、淡い期待を抱いてOKした。
「じゃっ向こうの方に行こうか、翼くん。」「…なんで俺の名前知ってんの?」
「あ……。」少女は困っていた。
「アンタ、誰?」
翼は、威嚇の視線を向けながら聞く。
「えっ…とね〜。私は夜羽子。夜羽子=アシュレイ。」少女は、観念して名前を告げる。
「あ?」聞き覚えのある名前に、一歩下がって身構える。
「何でお前がこんな所にいるんだよ?」
「え?いや、花見よ?花見。せっかく綺麗に咲いてるんだし。まぁホントは、人見、かな?こうやってみんなが自然を愛でている姿を見てると和むってゆーか。あとは、かわいい子がいたら声を掛けてみたり、ね?」
夜羽子は話を続ける。「ね、聞きたい事があるんだけど、向こうの方に行って話でもしない?」
「…取って食ったりしないだろうな?」
「しないわよ。もうばれちゃったし。…あ、失言。」
相手が危険な人物であることを承知した上で、女性と会話している時のくすぐったさを感じたくなってついて行く事にした。
しばらく二人で歩いていると、ポニーテールの少女から声が掛かる。真由美だ。
「翼君、こんな所で……ああっ!!夜羽子さん!!!」
かつて本気で拳を交えた者が知り合いと歩いている状況に驚きを隠せない。
「何でこんな所にいるんですか!!」
「いや…だから……。」夜羽子の額に大きな汗マークが一つ。
「ねぇ、あなたにも聞きたい事があるんだけど、一緒に向こうの方に行かない?」
「…取って食ったりしないでしょうね?」
「あの…だから……。」夜羽子の額に大きな汗マークが二つ。
夜羽子は辺りを見回し、周りの人達が第三者の会話に気にも留めていないことを確認すると、話しはじめる。
「あのね?気になるMBがいるの。どうもその人の精神支配力が肉体を持たない者にも及ぼすらしくって。危険だと思ったから監視してたんだけど、見失っちゃったのよ。知らない?」
「え、聞いた事ない……。」言ったあと、先程WIZ-DOMのMBが言っていたことを思い出す。
「気を付けた方がいいわよ?おそらく今までの中でもかなり危険な方だから。過去の因縁に縛られて争ってたりすると足元を掬われてしまうかも。」夜羽子が言う。
先程の一件は黙っているつもりだったが、そこまで言われると。
「夜羽子さん、さっき、たまたまWIZ-DOM直属のMBにあったんですけど……。」
それぞれの組織の幹部達の間で、情報交換が行われていたのだった。
A その頃、神社の境内では……。
B その頃、数光年さきの宇宙船の中で……。
C その頃、WIZ-DOMの花見会場で……。
D その頃、もう一つの地球では……。
E その頃、E.G.Oの花見会場で……。
最近絵描く人増えましたね。
俺もまた描こうかな。
そろそろSRC終わらせないとな・・・・・。
>>928 >そのMB=出番だ大佐!
それは俺自(以下削除
それよりも次スレはどうするのでつか?と言ってみるテスト。
選択は巫女さん帰還の A で
取り合えずこのスレがむばって使い切りませう>w<
>>944 マターリでいきまふか――――ディスペルマジックは怖いねぇ;;
最近登場人物多いねぇ…… 特にWIZ−DOMはMBが〜
誰かまとめてくれまいか(つДT)
>>943 >>945 ぶらぼー!
で945にぴたテン入ってるのは仕様ですか?w
>>959 一体何をされましたか。
>>960 スレ立て乙です。
>簡単に誘拐できそう
E.G.O.はWIZ-DOMと違って公の母体があるので、花見会場などでヘタな行動をするわけにはいかない事を
さっちゃんも分かっていた、ってあたりも書こうと思ったけど、長くなりそうなので省きました。
短く纏めるのってむずいぃ〜。
>WIZ-DOM所属のMB
真由美レベルになれば波長からMBって事ぐらい分かるかなぁ〜と。
WIZ-DOMって事には気付いてないでしょう。
風花は相手の素性を知ってるつもりで書いてたけど、考えてみれば知らずに誘ったのかもしれないわけか…。
>>961 アクエリの王道は萌えにありですから。
何、ディスペル潰されても阿羅耶識には厳島の巫女が二人おりますゆえw
>>960 伊達に
>>849で「レダに怪我させたくないがためだけの撤退」を敢行したさっちゃんじゃありません。
でもさっちゃん、誘われてホイホイ付いて行き過ぎかな…
風花は酔ってて何にも気付いてないヨカーン。
現在出席者リスト作成中です。
阿羅耶識登場人物
居候MB:石橋悠(+中の人いっぱい)
巫女:厳島美鈴&美晴、弓削遙、斎木奈々 他
死人:沖田の甘党、芦屋道満(さっちゃんのお師匠さん)
さっちゃん絡み:遊巫女“近藤癒海子”(さっちゃんの幼馴染です)
WIZ-DOMお花見出席者リスト
・首領:あまえんぼ錬金術師クラリス・パラケルッサス
・マイクを握ったら離さない教育長ジリアン・マキャフリー
・絡み酒ディーナ・ウィザースプーン
・結局唯一の常識人化:ステラ・ブラヴァツキ
・お弁当を作ってきてくれたエディス・ハーキュリー
・こっちはお弁当「作るな!」ソニア・ホノリウス
・既に紅茶よりも酒!フランシーヌ・クローデル
・そのMBである花粉症の人。
・笊のクララ・クロオーネ
・何か間違いを引き起こす事が期待されているそのMB
・ストレートで煽るのはお体に障ります!イザベル・フランドール
・アンタは明日も学校でしょ!ミナ・アグリッパ
・余興は手品なフレア・シュナイダー
・教授は静かに呑むんですね、ウィリアム・ヴァン・ヘルシングW世
・「さっちゃん膝枕して♥」レダ・ブロンウィン
・「もう呑めにゃいよ〜」カサンドラ・ゾーン
・「…誰か水…」エレクトラ・ウィル
・「シモンちゃん、たこ焼き奢ってv」イオ・プロミネンス
・「そんな余裕はありません」シモン・マグス
・「コイツら、無事に家まで帰れるのか?」マーリン
・「どうせ今日はこのまま夜桜でしょ…」MB不破皐月
・「あたしもさっちゃん抱っこするの…」リディア=デ・ローザ他風分室
・他、MBとノンネーム併せて二十数名、あと不可視のレイス、死神女子高生など。
・ゴーレム(携帯用)やホムンクルス無数
・鴉とか猫
E.G.O 絡む人々
・酔ったらエロエロ藤宮真由美
・のんちゃん
・東海林の早漏姉弟
・非番の氷上さん
・関西人風花
ほかMB数名。
ダークロアの暇人ども
・鈴鹿
・そのMB
・夜羽子
ほか
後は書き手、乃至は自分の欲望をさらけ出す覚悟のある読み手の気分のままに!
そのころ神社の境内で美晴は美鈴と一緒に日課の掃除をしていた。
「そろそろ桜も終わりだね、美鈴お姉ちゃん」
「そうねぇ でもこないだの雨の時に花が全部散らなくてよかったわ」
あの雨の日―――彼がこの神社に来た日
そう昔でもないのになぜか彼のことは心の中で大きくなっている。
「は、遙さんんんんんっ!? 真剣は禁止、真剣は禁止!!」
「五月蠅い!! 黙ってそこになおれ!! っというか壱与に何した!! っていうか壱与抱いたまま逃げるな!! 切りにくいだろう!!」
「………悠さん来てから遙さんも無駄に元気だねぇ」
お宮の中から聞こえてきた声にふと美晴は振り返る。
「そうね。遙さん少し気質が激しい所あるからどうしても初めのうちはああやってドタバタするかもしれないけど」
美鈴は面白そうに優しく笑う。
「ぅわぁぁぁぁぁ!!? い、今切れた!!! 絶対髪の毛かすったって言うか切れた!!」
「当たり前だ!! 首狙っているんだ!!」
「………ちょっと止めてこようかしら?」
「大丈夫だと思うよ。遙さんも悠さんの事結構好きだと思うし」
「…………っえ?」
美晴の一言に美鈴が少し微妙な表情で彼女のほうに振り返る。
「……というか多分今神社にいる女の子の大体が悠さんに多少なりとも好意もってるような気がするけど?」
何か隠してるのか悪戯っぽく美鈴に微笑む美晴であった。
その頃の話題のゆーさんは
「―――うに…………? ゆーさん」
「む!? 壱与ちゃん目覚めた!?!? た、助けて!!! 遙さんに俺が何もしてないことを!!」
悠は後ろから迫ってくる刀持った巫女さん(悪巫女でない)に、抱きかかえたままの壱与を正面向かせて見せる。
「くっ……やはり壱与を盾に―――卑劣漢が!!」
「違うわい!! 壱与ちゃんの話し聞けぇぇぇ!!」
「ぅん……ゆーさん、あのね」
「ん?」
抱きかかえられたまま顔を悠のほうに向ける。気のせいか壱与は少し頬を赤く染めている。
「なんかね、ゆーさんの手が胸に当たってちょっと―――あんまり動かすと痛くはないけどなんか…… 変な感じなの」
………そーいえばなんか妙に柔らかくて持ちにくくて、何度も持ち直したりしてたなぁ―――――――遙さんに見せたまま。
「…………え〜と、多分ね遙さん―――遙さんみたいに立派な胸だったら触った瞬間気付くのだろうけど、
ちょっとこれは故意でなく棚からぼた餅っていうか―――いやいやそうじゃなくて確かによくよく触ればお餅見たく柔らかいけど―――」
「よくよく触るなっ!!!!」
その日、悠は三枚に下ろされかけた。お悔やみ申し上げまふ……
A:次の日、罰として悠は神社内全てをする事になった。
B:次の日、悠は遙さんをどうにかするべき動き出した。
C:悠さんが再生するまでまた他勢力に戻る。
D:夜……切られた傷の包帯を取り替えるために廊下を歩いていると……
俺、死ぬの何回めかな…Bで。
うあ、間違った。正しくは、
俺、何回死ぬ(もしくは死にそうになる)んだろ。(リレー小説中)
…役得なのか?
970 :
山崎渉:03/04/20 02:55 ID:???
∧_∧
( ^^ )< ぬるぽ(^^)
壱与たん初めての感覚編ですかな
>>967 は^^;
巫女さん達はやはりマターリがえがきやすいでふ〜
>>964 あ〜…… WIZ-DOMは名前も仏語ですし(えっ)個人的にC'est la vie.に任せまふ ( ̄▽ ̄;
というかさっちゃん自体がボクは理解しきれないよ(w
>>969 役得でしょうなぁ(w なかなか巫女な美少女の胸など触れませぬ、というか触ったらはんざ(ry
972 :
山崎渉:03/04/20 07:09 ID:???
∧_∧
( ^^ )< ぬるぽ(^^)
一晩気のいい魂と話し合った挙句、早朝から悠は遙さん対策の罠を仕掛ける事に決定する。
が、まぁ武闘系の巫女さんの朝の早い事早い事。
「神社に傷をつけるな(゚Д゚#)!」
その、数人分の人生の粋を凝らしたトラップは竣工前に寝起きの遙さんによって施工者もろとも
叩き潰されてしまった。 昨日の傷がまた疼きだす。
その疼きの向こうから…今まで寡黙だった魂のひとつが、その重い口を開いた。
「武器を…準備しておけば君とて男。 そう簡単に討たれる事もあるまい…」
「ほぅ、それは私も賛同させていただこう」
「ゆーちゃん、これで勝てるね!」
寡黙な魂の考えは他の魂にも可決され、かくして悠は「巫女さん迎撃用」として腰の後ろに
幣を外した玉串を挿す、という奇妙ないでたちをするに至ったのである。
無論、悠の付け焼刃の棒術が遙に通じる筈も無い、ということは十数分後に実証された事実なわけだが。
「さっさとカムイの食事を用意してやらんかっぁ(゚Д゚#)!」
―同刻、各務家秋成自室―
「兄者、何見てるんだ?」
秋成がノートパソコンに向かっていたところ、妹の柊子が覗き込んできた。
「ん…? ああ、仕事の資料だ。 昨日弓削のはるるから届いた…ってお前!」
秋成は危うく咥えていた煙草を落としそうになった。 左肩越しに顔を突き出していた年頃の妹が
風呂上りなのだろうが、バスタオル一枚で兄の部屋に入ってきていたら普通はリアクションに
困るものである。
「ほお…女二人か。 仕事相手にしては可愛いな…兄者、嘘が下手だなw」
「そんなことよりその格好を止めろ」
何を勘違いしてかにやける妹に、秋成は兄として冷静な一言を送った。
柊子はそんな真面目な表情の兄を暫く見つめた後、けろりとした顔で「脱ごうか?」と言って
のける。
当然、秋成の次の台詞はこうだった「着ろ!」
「まったく、それよりこの女は…」
「着ないのか…っつーかそれ、男だぞ?」
各務柊子は秋成不在の間、一人で各務家の統主として様々な仕事をこなしていた所謂「よく出来た妹」と言う奴なのだが…
もうちょっと甘えさせた方がよかったかな? 秋成はそう思わざるを得なくなっていた。
ほったらかしの反動、そう判断したためである。
「男? …にしてはムネあるぞ、この外人」
柊子は自分の豊満な胸の存在を忘れているかのように秋成の左肩に顎をのっけてモニターを凝視する。
「いや、男はこの日本人の方だ…WIZ-DOMのMBだとさ」
そこまで説明すると秋成は新しい煙草に火を点け、天井を見上げた。
A. さて、今日は柊子と遊んでやるか…
B. 柊子をベッドに連れ込んで抱き枕代わりに。
C. じゃ、遙ちゃんの頼みでも聞いちゃいにいこうか♪
なんとか登校前に書きあがった!
そんなわけで「阿羅耶識のSASUGA」こと各務兄妹です。
いや、ぎゃざが手元に無くて柊子が秋成のことなんて呼んでたか思い出せないんですが、
そんな折たまたま流石兄弟が浮んで…「兄者」と。
>>969 遙さんに斬られてるんだからむしろ役得です。
今絶対悠は遙さん寄りだって!
>>971 あ〜…さっちゃん、あの手のキャラには絶対ある「腹にイチモツ」のないただのへたれです。
単純にレダ大好きなだけでw
今日は2限目までですから帰ってきたらプロフ、書いてみますね。
ぐあ〜!
また張り倒された〜!
ほのぼの路線で行く限り俺に勝利は訪れないのか?
だから、こうやって押し倒(ry
不破皐月(satsuki=FUWA) “さっちゃん”乃至は“さっち”
17歳高三、現在はWIZ-DOM所有のアパルトマンの一室にお住まい。
職業は
幹部連中の遊び道具兼雑用係…×
ディーナのおままごとの人形…×
ステラの弟代わりの玩具…×
シモンの能力強化(非マインドブレイク)に丁度いいライバル…×
クラリスの枕…△
マーリンの茶飲み友達…○
対阿羅耶識秘密兵器…△
レダの大事…主任務
風分室の貴重なまとめ役。(彼で遊ぶためにみんなが集まるため。本人にリーダーシップはない)
略歴
6歳:阿羅耶識の陰陽師、芦屋道満のもとへ入門する。
そこで「能力者」として育てられる。
この時点で司馬一心、有栖川朱鷺子、難波いのりなどとの接触を持つ。
14歳:WIZ-DOMの襲撃を受け、その場でクラリスに見初められ、攫われる。
師の死は見ていただろうが、彼は大人しく攫われた。
クラリスはその点に就いて「いい子よね」としかコメントしていない。
15歳:高校でレダ・ブロンウィンに捕獲される。
その時点より交際開始、レダの「お気に入りの子猫ちゃん」として現在にいたる。
能力
MaindBreak:能力支配
彼は能力者の意識を残したまま、コミュニケーションをとりつつ支配する。
Magic:魔法
阿羅耶識陰陽道、修験道系、密教系を多用するが、WIZ-DOMの魔女たちの手ほどきを受けて若干アレンジされている。 主なものは以下の通り。
「ソーマ」(護摩)
内護摩(弱) 冬でも暖かい。 内護摩(狂) ソクシ
外護摩(弱) 着火に便利。似たようなことをオリオソの漫画版で斎木君がやってました。
外護摩(叫) 消し炭。
「ストゥーパ」(卒塔婆)
無数の杭で目標を串刺しにする事を目的とする。 多分さっちゃんの最大攻撃力。
但し詠唱時間が少々長い。
「無畏施」
回復モノ。 大方ディーナ直伝。
「I・NO・LI」(祈祷)
早い話が「ブレス」
目標のキャラクター一人にターン終了時まで±0/+(1)/+1
Weapons:武器
「全てが魔法なわけではない」
Mauser C96 “Bloom Handle”
7.63mm×25ボトルネック弾(所謂トカレフ弾)×10rds
ショートリコイルセミオートマティック
そんな骨董品。 しかもやたらでかい。
洗濯しとったら忘れるトコやった。
兄妹の近親相姦(ナニ?も萌えなんだが、ここは「C」で。
秋成の二つ名って”ゴーストハンター”だぜ?適任じゃないか?燃えだよ!!燃え!!!(オチツケ
−−さて、再び厳島神社。遙さんにコテンパンにやられた後の夕食後。
…やはり、ここは遙殿を精神支配してしまうのが一番だと思うが。
最近よく訴え掛けてくる魂の一言。
「でもやり方が思い出せないんだ……。」と俺。
無意識とはいえ、MBの力を発揮しているのだろう、ここにいる少女達はみな俺に興味、好意を抱いている。そろそろ生理的には性欲を満たしたい時期なのだが、いかんせん遙さんの妨害でここの少女達には深くは手を出せない。
遙さんは『邪なら叩く』と言っていた。それは解る。彼女が此処の者達を護る使命があるのなら当然の所業だ。しかし……。
…遙殿を自身の力の復帰の為に利用するが良かろう。
「でもバレたら確実に殺されるんじゃ……。」
…死合いの刹那に覚醒する者は多い。貴様は思い出すだけでいい。簡単な事だ。
……う〜〜ん。
途中で眠ってしまいました。ごめんなちぃ。
さすがに仕事はサボれないので、夕方頃に続きを書きますから。
あ、あと、ちゃんと「C」選択なので(一見するとそのように見えないけど)。
続きを見たかった人&書きたかった人本当にスマン。
…深夜アニメって体に悪いね、ホントに。
寝坊した!とっくに2限目終わっとる!
そんなわけで5限目始まるまで待ちましょう。
>>981 遙さんが秋成にボコらせるのはさっちゃんじゃなくて悠やったんか!
てか兄さん、一応選択肢を…
この間の記憶の一端を垣間見た事を思い出す。
思い浮かんだあの少女は誰だったのか。過去にあんな凄惨な出来事は本当にあったのだろうか。
−−記憶を取り戻す事は不幸の再現なのか。
遙さんとの出会いの時を思い出す。
返り血を浴び、自らも血まみれだった遙さん。命を賭して組織に尽くす彼女を支配する事はどんな未来を呼ぶのだろうか。
−−力を取り戻す事は愚行の体現なのか。
…じれっテーナ!いクゼ!!
ぅあ!?とっとっと!!
身体が勝手に動くような感覚。いや、確実に遙さんが泊まっている客間へと向かわされている。なんとか自覚を取り戻した時にはもう客間の目の前だった。
覚悟を決めた俺は、取りあえず声を掛けてみることにした。
「遙さーん、いますかー。」
「うわっ、ゆ、悠か!?待て、ちょっと待っててくれ!!」
慌ただしく着衣の擦れる音。着替えているのだろうか。……そういえば、この時間帯は巫女さん方の入浴タイムだったか。
…………。
…だかラ、じれってーんダヨ!!
俺の気持ちを代行してか、右手がふすまを全開にした。
リアルで忙しくなっちまった。
>>980 >>983の続き、あと2時間程待って下さい。
>>982 お、落ち着いて!話を最後まで読めば何もかも間違っていないことが判りますから!!
マジゴメン!!今急な仕事で飛び回ってます。昼には選択肢を付けて強引に終わらせておきますので。
今後、このような事態が想定出来るような時は小説に手を付けるのはやめます。
ぐっすし。
「わっ、まだ早いよ!?そんなに急な用事じゃないんだろ?もう少し待っててくれよ。」遙の目の前にはきっちりと折り畳まれた袴と、その上に下着が乗っている。
遙に目を写せば、今やっと羽織ったばかりの浴衣の前ばかりを気にし、前を押さえ気味にしながらそそくさと紐を結びつつ体裁を整えている。なるほど、身につけている物は浴衣1枚か。
「…なあ、すぐに着替えるからさ、ふすまを閉めてくれよ……。」
遙はひどく困ったような顔をしている。俺を平然と叩き斬る者とは思えない表情だ。そして、ほてりの取れていない顔、まだ濡れた髪からくる石鹸の香りが俺を興奮させる。
俺の身体が、部屋の中へと入ってゆく。下卑た顔を浮かべてるようだ。
「…随分と邪気を纏ってるね。私と戦うつもりかい?」
遙は、既に闘士の顔付きに変わっていた。
…落ち着くんだ。他の意志に支配されるなどあってはならない。
俺は自覚を保てるよう、意識を集中させる。そして、段々と身体の自由が利き、やっと元に戻った。
「ね、遙さん、聞きたい事があるんだけど。」俺はこの間から気になっていた疑問を口に出す。
「ああ、なんだ?」悠が落ち着きを取り戻したのを感じ、肩の力を抜く。
「前に、俺の事が気になって仕方がないって言ってたけど、どんな風に気になってるの?」
「え?あ、まぁ、気がついたらアンタの事が頭に浮かんで、つい探してしまってる、とか。」
「それって、MBの力って奴かな?」
「あ、あぁ、そうに決まってる。そうでなければこんなに男に心を掻き乱される事はないからな。」
「それってさ、俺に惚れてるって事?」
「っっ!!」突然の言葉に、顔を真っ赤に染める。
彼女自身、悠に恋をしてしまったかのような感覚に捕われ、誰にも言えずに悩んでいたのだ。それを当の本人に指摘され、気を失いそうな羞恥心が遙を襲う。
(今……かな。)
自分の意識を遙の中に置くイメージ。遙の身体を自分の物のように動かすイメージ。そして、彼女の意識の中への介入を目指す。
「あっ、…れ?」遙が自分の身体の異変に気付く。身体の反応が鈍い。徐々に、身体の自由が利かなくなってきた。
「…アンタ……。」
驚いて悠の方を見る。予備知識としてMBに精神支配されるときの感覚を聞いてはいたが、それとは全く違っていた。しかし、身体の自由を奪っているのは悠本人のハズだ。
そんな事を考えていると、その聞いていた支配される感覚が身体全体に巡っていった。身体が熱くなり、ある種恍惚とした気分になってゆく。
俺は、遙さんを抱きかかえ、ふとんの上に寝かせる。俺も隣に寝て、身体を密着させながら遙さんに質問する。
「…どんな感じ?」
「身体が動かないんだよ……。」
「じゃあ、どんな気持ち?」
「…すごく恐いよ……。MBを甘く見てた……。」その話を聞き、悪戯心が芽生える。
遙の左膝を持って少し足を開かせ、股間の辺りをぽんっぽんっと叩いてみる。すると、激しく動揺した遙が訴える。
「まっ、待ってくれよ!?…そんな事されたら………殺されるより…つらぃ……。」また、黙ってしまう。
他の人格に支配される恐さを知っている悠は今の遙の気持ちも理解していたが、この状況を無駄に出来る程思いやれなかった。
(ここはさすがに可哀相かな?)気が咎めた俺は上の方に目を向ける。腰の辺りの紐をゆっくりと解きにかかる。
「ぁ、…っ」思わず声を上げると、俯いてしまう。しばらく羞恥に堪えていたが、胸が露わになると、絶望感が達してしまったか、大粒の涙を流してしまう。
(……やっぱり甘いよ、美鈴。こんな危険なMB相手に『生かさず殺さず』なんて、出来る訳無いじゃないか……。)遙は今までの人生で初めて、厳島美鈴という一人の人間を呪っていた。
その時。
「お〜い遙〜。例の件で聞きたい事があるんだが〜。」
男の声だ。荒々しい足音が近づいてくると、開け放たれたふすまの前で大声をあげた。
「おぉ!!何してんだよはるる!?そんなオイシイ格好、俺にも見せた事無いのに!!」
「…しゅうちゃん……。」遙は全身の力を抜いたかのような情けない声で来訪者の名を呼ぶ。
まだ肌寒いというのに胸をはだけ、革のズボンを履いた、全身ギャランドゥな男。
その男は不敵な笑みで俺を見たが、すぐに顔面を蒼白にして話し出す。
「…驚いたな……。どえれぇバケモンを体内に飼ってやがる……。美鈴が厳重に監視してる奴ってこいつか……。なるほど、敵に回すくらいなら味方につけたいっての、納得したぜ……。」
「…しゅうちゃん……しゃべりすぎ……。」遙がツッコむ。
「おい遙、本当に俺は不破皐月の担当でいいのか?帰ってきたら阿羅耶識壊滅って、面白過ぎるぞ?」
「…しゅうちゃん……組織も大事だけど、早く私を助けて……。」胸を隠すことすらままならない今の遙にとって、組織壊滅の危機よりも2人の男に裸を見られている方が辛かった。
A「心配するな、俺はあんた達の味方だ」
B「待ってくれ、俺は遙さんにちょっとお仕置きしたかっただけなんだ。悪かったよ」
C「不破皐月?俺も連れてってくれ」
D「阿羅耶識ってのはこんなモンか?」
本当にすいませんでした。気を付けます。
>>982 そのまま秋成アドベンチャーに突入しても良かったんですが、主人公との接点を持たせたかったんで今回の形にしました。
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し(_) (_)J
| あなた達は愚行の数々を繰り広げる低脳で無知で強欲な生物です(^^; . |
| しかしこのFLASHを見ればきっと神は御救いになられるでしょう(^^) |
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http://f2.aaacafe.ne.jp/~eagle/flash/flash.htm (^^) /
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\,,/ | |。田}}\ \
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< 山 崎 ! 山 崎 ! 山 崎 ! >
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