MTG Sideboard Online 日本語版: Revised Edition
8版とスターターゲーム
Orgg、Cadet、company旅に出る
2ヶ月前、8版について語り始めたとき、私はこう言った。「多くのプレイヤーが
歓迎しないようなカードでも、スターターゲームに必要なカードはこのセットに
入れなきゃね。」「マジック初心者は、初めはただの1/1クリーチャーを場に出すべき
なんだから、Eager Cadeのようなカードがコモンスロットに入るだろうね。」
それからというもの、この問題について様々なサイトに驚くべき数の意見が寄せられ、
このテーマについて書かれたあらゆる記事に興味を惹かれたよ。
R&Dは、こういった強硬な意見に対してこんなに反響があるとは予想だにしていなかった。
そんなわけで先週の投票で問いかけたんだ。
この投票結果が、R&Dにこう考えさせるようになった:「ひょっとすると、これは一部の
口やかましいプレイヤー達が我々の発言で動転して騒いでるだけじゃないかもしれない。
我々が初めに考えていたよりも遥かに多くのマジック関係者がこの問題を重視しており、
この問題のことが世に広まって多くの人々の注意を惹くようになったがために、
予期していたよりも長引いているんじゃないか。」
このコラムを使ってこの問題について掘り下げて見たい。もっともな非難が
ある一方で、同意しかねる非難もある。手短かに言えば、8版については我々が
これまでに従ってきたことと違うやり方を決意したということなんだ。
「心得違いの不平不満非難苦情etc」
マジックにそんなシンプルなカードはいらないと主張する人々がいる。こういう人々は
間違っている:私はマジックミラーに隠れて、マジックを知らない人間がスターターを
渡されて、やってみろと言われるシーンを見てきた。初心者のほとんどは遊び方を知っている
人間に教わることができるとはいえ、全てのプレイヤーがそんな幸運なわけじゃない。
カードのテキストとイラストだけでこのゲームの遊び方を理解しようと思ったら、
絶対に挫折するだろう。
我々は、初心者が簡単に遊び方を理解できるように何年も努めてきたし、7版のスターターで
初めて、実際に初心者に対して良いものを提供できたと感じた。我々は初心者のために、
ルールブックを薄くしていき、絶対に必要なときに限り基本コンセプトだけをを述べるに
とどめようとし始めた。
例えば、パワーの値がタフネスと異なるクリーチャーはとても難しい問題だね。
パワーのでかいクリーチャーがパワーの低いクリーチャーを打ち負かす方が
わかりやすい。そんなわけでEager Cadet君やKnight Errant君は大歓迎だ。
(実際にはKnight Errantは問題を起こしたりもした。12歳の子供がみんなErrantを
発音できるわけではなく、ただの「Knight」言ってスタックに乗せたりもしていた。)
色マナが複数あるスペルも常についてまわる問題なので、色マナ1つのスペルしか
入れなかった。もちろんそれでもファッティーは欲しかったので、ゲームの楽しみ・
味付けとしてできるだけ投入した。ほら、Trained OrggやVizzerdrixをテーブルに
叩きつけてゲームを支配できれば楽しいからね。
誤解しないで欲しいんだが、別にEager Cadetをもっとデッキに入れて欲しいわけじゃない。
ちょっと使ってみれば、」すごくいいクリーチャーじゃないってことがわかるからね。
それにTrained Orggを愛して欲しいってわけでもない。(相変わらずTrained Orggが好きだって
プレイヤーもいるけど。)誰もこれ以上そういうカードを使いたくないとしても、初心者のための
スターターゲームでは必要不可欠なカードなんだ。そういう初めの数ゲームが、一見さんが常連さんに
変わる可能性という意味で非常に重要なんだ。一方、もし我々がゲームの面白さにこういったカードが
本当に必要だと信じていないなら、なぜこういったカードを使っているマジックプレイヤー達のことで
悩むのだろうか?ここ数年で我々のそういった信念を裏付ける市場調査結果を得られている。
いずれにせよ、そういうわけでスターターにはそういったカードが入る。(そしてこれからも
入り続けるだろう。)