【マンチキン(Munchikin)】(TRPG用語:名詞)
一般的に「マンチキン」に以下の二つの意味がある。
【1】「ひたすら自分の我を通そうとするわがままなプレイヤー」のこと。「RPGはコミュニケーションのゲーム」であるという大前提を忘れ、自分の快楽のためだけに突っ走る。
GMには無理難題を押し付け、他のプレイヤーたちに対しては「俺が一番カコイイ」ということを常にみせつけようとする。
そんな厨房プレイヤーのことを、欧米のRPG界では「マンチキン(Munchkin)」とよぶのである。
【2】「キャラクターの強さにこだわるプレイヤー」のこと。「マンチキン」がこの意味で使われる場合、「マンチ」と略されて表記されることが多い。
「マンチキン」とは本来は【1】の意味で使われる蔑称であったが、「わがままなプレイヤー」というのは大抵は「俺が最強だ」ということを主張するので、日本では、「マンチキン」という言葉は次第に
「最強キャラを作りたがるプレイヤー」
という意味で「マンチ」の言葉が使われるようになっていった。
最近の日本では「決められたルール的制限の中で、最強キャラ作成を目指すプレイヤー」という意味で一種の「格好よさ」をともなう「称号」のような形でつかわれるようになってきている。
(使用例:「俺、マンチだからさー、キャラメイクについこだわっちゃうんだよね」)。
ただ、日本では「RPGとはストーリーゲームである」という風潮が強いため、世界観やストーリーの雰囲気を無視してひたすら最強キャラ作成をめざすマンチキンたちを嫌う者も多い。
そして、当のマンチキンたちは、「強さ」に興味をもたないゲーマ−たちを「ヌルイ」といってバカにするのが基本。
二つの意味の混同を避けるため【1】のマンチキンを「洋マンチ」、【2】のマンチキンのことを「和マンチ」と呼ぶこともある
なお、卓上ゲーム板で「マンチキン」という言葉が使われたら大抵は「和マンチ」のことである。なぜなら、卓上ゲーム板では「洋マンチ」は「厨房」のひと言で表現されてしまうからだ。