>203の要望にこたえてNoirホンヤクシル!
Regionals Tech: Noir
San Diego Mastersの後、俺はしばらくスタンダードをプレイする気にはなれなかった。
ちょっと精神的休養が必要だったんでね。
Mastersで負けた。
しかもBattle of Witsデッキに。
げふぅ!!
誰がBattle of Witsデッキに負けるなんて事を予測しただろう?
ちくしょう。Toby Wachterのバカァァァ!
つーわけで俺の構築戦のデッキはエクステンデッドとOBCへ変化していった。
でもなー、繰り返す悪夢のようにスタンダードをプレイしたい気持ちが戻ってくるんだよ。
だからJay(俺の友達)と今度の金曜日トーナメントに参加するって約束したとき、
スタンダードをプレイすることに決めた。
で、スタンダードで何をプレイすべきか考えなきゃならなかった。
猶予は二日。
はっきり言ってそんな慎重なテスティングはしなかった。
今のメタもちょこっと死か分からなかった。
おれが欲しかったのは面白く、なおかつ場合によってはトーナメントに勝てるデッキ。
最初にひらめいたのはKiblerの赤黒デッキ
(
http://www.wizards.com/default.asp?x=sideboard/strategy/sb20020222a)
をプレイすることだった…評判も良いようだったし、Kibler自身も満足していると
いう話だったからだ。つーわけで俺はMagic Onlineを起動してそのデッキを回してみた。
たしかにかなり良いデッキだった。だが、問題がひとつあった…
皆がそれを知っていてサイドボードで何らかの対策がしてあることだ。
勝率はそこそこだったが、Teferi's Moat、CoP:Blackに負け、
赤緑デッキにはことごとく負けまくった。
そして残念ながら赤緑はこの環境でめっちゃんこ有名なアーキタイプだったのだ。
俺はそんなものに負けたくなかった。
だからビートダウンにもコントロールにも勝てるような変更を施していったのだ。
MoatやCoP対策にUrza's Rageを加えてみるのはどうだろうか?
赤緑にはどうやって対処しようか?
ここでオーストラリアに住む友人Sam Wardから、『赤を白に変えてみそ』
と助言を受けたのだ。Samはおれが構築することになるであろうデッキと同じような
デッキを既に構築していた…
VindicateはFlametongue Kavuのようにクリーチャーとしては残らんが、
エンチャントをぶっ壊すことも、バカデカいクリーチャーもぶっ殺すことも、
3ターン目の土地壊しでBraidsをサポートすることも可能だった。
またSpectral Lynxは邪魔な象トークンをブロックするのに最適だった。
だがおれがいちばんメリットがあると感じたのはWorshipのような豊富なサイドボードだ。
いろいろな再生クリーチャーが入ったことによって、赤緑にはかなり有利なデッキとなった。
俺はこのデッキをNoirを名付けた。
Main Deck
14 Swamp
2 Plains
4 Tainted Field
4 Caves of Koilos
4 Nantuko Shade
4 Ravenous Rats
4 Spectral Lynx
4 Phyrexian Rager
3 Braids, Cabal Minion
2 Mortivore
4 Chainer's Edict
4 Duress
3 Gerrard's Verdict
4 Vindicate
Sideboard
3 Worship
3 Aura Blast
3 Phyrexian Arena
4 Slay
2 Persecute
このデッキでトーナメントにでてみて6-1。Mystic Enforcerデッキに負けちまったい。
ほかのトーナメントにもでてみて6-0。合計12-1だ。お?良い感じか?
友達にもこのデッキで出てもらった。今の処最低は3-1-1だった。
いや、もちろんそんなハイレベルな処にいったわけじゃ無いんだが…
大体そのへんのストアのトーナメントだ。
でもほとんどの読者はそーゆー処で遊ぶだろ?ちょいとプレイしてみようぜ!
カードのあんまり綿密じゃない分析、
Nantuko Shade
スタンダードで最もビートダウンに適したクリーチャー。
(ほぼ)黒単のデッキではガルガンチュア級にでかくなる…ドラゴンまで蹴散らすぐらいだ。
2マナという軽いコストで相手のカウンター前線が整う前に場に出て、ゲームに勝ってしまう。
どちらかというと相手の火力とかは気にせずに自分のターンに持てるマナ全てをこいつに
ぶち込んだ方がイイNE!
コントロールに対しては2マナぐらい残しておいた方が良い…相手のバウンスを気にしよう。
Ravenous Rats
Mesmeric Fiendとどっちが良いかって話なんだが、テストの結果こっちの方がいいっつー事に
決定。間違ってるかもしれないんでそのへんは自分でテストしてくれ。
このカードのメリットはよっつ。
・ディスカード。デッキのテーマにあってる。
・相手が除去ろうとしたら2:1交換なので(゚д゚)ウマー。
・Chainer's EdictからBraidsを守る。
・Braidsのサクり要因。
Spectral Lynx
2:1交換系のクリーチャーは対コントロールだが、コイツは対ビートダウンだ。
コイツのプロ(緑)はめっちゃんこハンディーで、Basking Rootwallaから
ワームトークンまでいろいろなものをブロックできるし、
コイツの再生能力はWorshipととても相性がいい。
対コントロールに対しても無駄カードではない…2マナ2/1再生はいつでも
アグレッシブなデッキのお供だ。
Phyrexian Rager
Ratsを同じように2:1交換が強いれるブツ。Shadeよりもしょっちゅうアタックする。
Aether BurstやRepulseをコイツに打つ馬鹿がどこに入るんだ?(w
コイツはマナベースを安定させるし、Ratsとちがって2/2なのでクリーチャー戦でも
使えないことは無い。
Braids, Cabal Minion
コイツはこのデッキのメインディッシュだ。
このデッキの戦法は簡単だ…Braidsを場に出すこと。
コイツが場に出せる頃にはもうDuress、Verdict、Vindicate、Ratsなどで
相手をさんざん妨害した後のはず。しかも毎ターン何かサクら無ければならない、ときた。
もちろん自分より相手の方がダメージがでかいはずだ。
特にコントロールデッキは土地以外のパーマネントが少ないので大ダメージ。
コイツがレジェンドであることを利用して
Braidsキャスト→相手が何かサクる→自分はBraidsをサクる→他のBraidsをキャスト
とか極悪なことも出来るわけだ。
このデッキで重要なことはいつまでBraidsを場に出しているか、と言うこと。
これは経験が物を言う。
Mortivore
対ミラー・ビートダウンで最高のフィニッシャー。
Braidsのおかげで相手がノンクリーチャーでもそこそこでかくなる。
詳しくはサイドボードで。
Chainer's Edict
メインデッキに入っている除去はこいつとVindicateだけ。
クリーチャーの少ないコントロールデッキ(Psychatog、Enforcer)に対して最高を誇る。
クリーチャーが多いデッキに対してはマナクリーチャー殺しに早めに活用したい。
Duress
黒の歴史の中でも五指に入るほどの強力カード。
相手の妨害に最適だ。できれば早めにキャストしたい。
Fact or Fictionなどの強力なドロー系スペルがそこら中にあるこの環境では、
Duressが相手のカードを抜くことに失敗することはまずない。
Gerrard's Verdict
コントロールにもビートダウンにもよく聞く優良カード。Hymnの後継といってもさしつかえない。
ライフアドバンテージも稼げるしね。これ結構重要。
Vindicate
はい、パーマネントなら何でも壊せます。入れない理由がありますか?
Tainted Field & Caves of Koilos
安定したマナ供給源。白マナも出しつつShadeもサポート。
マッチアップ&サイドボーディング
Psychatog
Edictはこのアーキタイプに効き過ぎるほど良くキくが、それでも
スタンダード4天皇(w)の座を離れようとはしないかなり強力なブツだ。
といっても4枚も入らない。
Edict1枚、Verdict2枚、Mortiovre2が2枚逝って
Phyrexian Arena3枚とPersecute2枚が入る。
青白Millstoneコントロール
とっても有利。青白系は結構エンチャントに依存しているので
Aura BlastとVindicateがよく効く。
Spectral Lynx4枚、Mortive2枚が逝って、
Phyrexian Arena3枚、Aura Blast3枚、がはいる。
黒単
黒単にはいろいろなバリエーションがある…
Kiblerのみたいにアグレッシブだったり、
MutilateやMind Sludgeでコントロールするバージョンだったり。
よっていろいろなサイドボーディングのしかたがあるが、まあとりあえずは
Persecuteだろう。黒を指定すると良い声で死んでくれるに違いない。
まぁどっちが先に引くかの勝負になったりするのだが…
赤緑・青緑
アグレッシブだね。
とりあえずWorshipと除去。
Verdict2枚、Braids4枚、Rats1枚が逝って、
Woship3枚とSlay4枚。