「ストローおじさん」って知ってる?
昔、映画館とかに置いてあったタン壺(みんながカ〜ッペ!とタンを吐く壺)に
ストロー突っ込んで全部飲み干すらしいよ。ゴックンゴックン!
ストローが透明だから飲んでるのが丸見え!
たまに鼻糞が詰まるらしいけど、思いっきり吸って食べるらしい。スッポン!
ちなみにストローは絶対に洗わない方針だそうです。
「どんぶりおじさん」もいるようです。
タン壺を熱いご飯にぶっかけてジュルジュル流しこむように食べるそうです。
ごはんの上に鼻糞とか鼻毛が丸見え!
汁はご飯の隙間を通って下に溜まるけど、全部飲み干すそうです。ゴクゴク!
あれは、昨年の11月・・・。
夕方小腹がすいたので吉○家へ。
客は学生2人と浮浪者。 私は気にせず席についた。
そして、並と卵を注文して食べていた。
前の席の学生が、辛そうな顔をして浮浪者を見ている。
私は浮浪者が嫌なだけと思っていた。
浮浪者も並と玉子を食べていた。
白身が口からダラリと出ている。
・・・何度も、白身を口から出してはごはんに掛けて・・・。
と思っていたが・・・いや、待て、玉子の器が無いではないか!!
しかも、浮浪者からは時折、「カーッ」と聞こえる・・・。
そう、あれは紛れも無く、"痰"をメシに掛けながら食べていたのだった。
それを見て以来、吉○家には行けなくなった。
僕は貧乏です。
普段から、米だけは欠かさないように気をつけているのですが、おかずには常に不自由しています。 そして不幸な事に、僕はおかずが、というより味付けがないと、ご飯を食べられない人間なのです。
ある日のことです。いつものように金は無く、材料も調味料も無く、僕は途方にくれていました。
バス・トイレ共同の自分の下宿中を捜しまわって、僕が発見したものといえば、一本のストローだけだったのです。せめて塩でも見つかれば、何とか生き延びる事が出来るはずなのに。
僕は決して良いとはいえない頭を振り絞って、必死で考えました。そのとき頭の中に、一つの閃きが、まさに悪魔のささやきのように、静かに突然にやってきたのです。僕はその考えを実行すべく、大盛にしたご飯とストローを持って、共同トイレへと歩を進めたのでした。
ここから先のことはあまり言いたくありません。でも最後に一つだけ。痰壷の中身というのは、思ったより塩味の濃いものなのですね。
まず痰壺から申しあげます。
あのどろどろと混ざった、老人の白目を思わせる青痰を見て
私たちはワッと歓声をあげました。
私たち二人は壺の両側からストローを突っこんで、
それを吸いあげたのです。
まず最初、チュルチュルと、一種の透明感のある塩味のやわらかい液体が
あがってまいりました。
そしてしばらくしますと、今度はずるりと、
左様、地球で申せば生ガキの如き感触の青痰が、ひとかたまりになって、
あがって参ったのです。
その、甘ったるいような辛いような、そして酸っぱいような一種独特の味!