【SNSD】 少女時代 103 【Genie盗作疑惑】

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548魅せられた名無しさん
朝鮮が中国の「属国」だったという誤解をしている人がいる。朝鮮が中国(明、清)との間に冊封(さくほう)という関係を結んでいたことがその遠因ではあるが、それ以上に、日本の朝鮮植民地支配時代に、これを近代の植民地のような意味に「曲解」した名残りといえよう。

「属国」という言葉は、朝鮮はもともと「属国」だったのだから、日本が支配してもかまわないではないかという政治的意図をもって用いられたのである。

「冊封」は、従属のしるしというより、むしろ独立国である証なのである。中国の周辺諸国の君主は進んで冊封関係を結ぼうとした。中国皇帝からの冊書によって国王に封じられることにより、自分の王位を権威づけ、確固たるものにすることができるからである。

皇帝に対しては君臣の礼をとらねばならず、皇帝への書簡に「表す」と書くのに対し、皇帝からの書簡には「〜王に諭す」と書かれていた。しかし、こういったことは、あくまで形式上のことに過ぎない。

国王は別に皇帝の力で王位についたのではなく、自分の力で得た王位を追認してもらうにすぎない。外交については中国に気を使わなければならない(今の日本も同じ)にしても、内政についていちいち指示や干渉を受けるわけでもない。

また、「朝貢」という名で方物(みつぎ物)を贈らなければならないが、中国皇帝からのお返しである回賜(頒賜)のほうが量が多かった。清が三年に一度の朝貢を求めたのに対して、朝鮮側が一年に三度の朝貢を願い出たのも、そのためである。

結局、冊封関係とは、一種の不平等条約の締結であり、日本国とアメリカ合衆国との間の相互協力及び安全保障条約のようなものである。

その不平等さは、実利や実害をともなわない形式的なものにすぎなかった。その効用は、双方にとって平和が保たれること、朝貢国側にとっては国内的に権威を高められること、中国側にとっては自尊心を満たし、世界の王者であることを示せることであった。

中国側にとっても、朝貢国が独立した存在でなければ意味がないことなのであり、これを近代的な意味での植民地と考えることはできない。