サラ・シャヒ２３

僕達はピクニックをするためにスーパーに立ち寄ることになった。
そしてシャヒは少しばかり熱狂してる様に見えた。
「初めてLAに越してきたとき、スーパーを見る度に入らなきゃって思ったわ。
ピカピカの床とか野菜のカラフルな色彩とかがとにかく好きなの。
スーパーマーケットにはいつかは私も料理が出来るようになるっていう保証みたいなものね」
僕は料理を教えてあげられるとシャヒに伝えた。
それがその日の新しい予定に加わりかけた時に、彼女が家を探しているという話になったので、僕達は物件探しに出ることにした。
28歳のシャヒはほとんどホールデン・コールフィー(訳注:ライ麦畑でつかまえての主人公)の理想の彼女と言えそうだった―純真で脱線だらけの。