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魅せられた名無しさん:
『国家なる幻影〜わが政治への反回想〜(上)』著者:石原慎太郎
「俺はあくまで事実をいっただけのことで、それが違うというなら違う
という事実を見せて抗議したらどうだ」
いったら相手が話をそらせて過去の日本の植民地支配がどうのこう
のというから、そんな話ならもっと公開された場所でしたらどうだ、
私の発言もテレビでのことだし、その気があるならテレビでの機会を
作ってやるから誰かしかるべき代表が出てきてすべき主張をしたらいい。
断っておくがこの日本はお前たちの国とはちがって言論に関しては
あくまで開かれているのだからな、といってやったら形勢不利と見てか、
いずれ出直してくると言い置いて帰っていった。
その後また改めて抗議の申し込みがあり、それは議員会館で受ける
と返事しておいた。
当日鶴田秘書が差配して隣の秘書室には秘書のふりをした刑事が二人
張り込んでいたが、やってきた連中は前よりは紳士的で、言い分は相変
わらずのものだったが、私が改めてテレビでの議論なら必ずその機会を
作ろうといったら、返事は曖昧のまま帰って行って、それきりだった。