CD Manipulator★フリーで国産の焼きソフトだよ!★
吉野家が殺伐としてるなんて平和ボケした野郎共よく聞け。
本当に殺伐とした空気ってのはココ壱みたいな場所の事を言うんだ。
店員は全員、ブルームシステムで洗脳された企業戦士。
俺達が店に目を付けた時から仲間に情報を伝達しやがる。
そして店に足を踏み入れた瞬間!
「いらっしゃいませ。何名様ですか?」 …これだ。
たとえ一人で行ってもこう聞いてくる。これは奴等からの脅しにほかならない。
遠回しに、『よくも一人で来られたな。この若造が』と言っているのだ。
『そんなに死に急ぎたいか』と言っているのだ。『俺達も甘く見られたもんだ』と言っているのだ。
一人の時によくカウンターに通されるのも、奴等の無言の威圧を感じさせる為に他ならない。
さて、そんな奴等に甘く見られない方法を教えてやろう。
まずカレーだ。男は黙って『ビーフ』。量や辛さを聞かれても、顔の前で人差し指と中指で髪をかき上げるだけでいい。
それで通じる。他に言葉はいらない。
だが、相手が熟年兵になるとそうはいかない。半端な注文では熱く溶けたカレーをかけられるのがオチだ。
奴等と渡りあう方法はたった一つ。ダブルしかない。
『ビーフ、モツダブル』
この一言で奴等の目が光る。
だが、こいつはビーフにしか使えない。間違ってもハヤシになんぞ使うんじゃないぞ。
『ハヤシ、モツダブル』は死への接吻。
こいつを頼んで帰って来なかった奴を俺は大勢知っている。
男は黙って、『ビーフ、モツダブル』