DVD-R/RW DVD+RW DVD-RAM 比較総合スレッド Part2

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772名無しさん◎書き込み中
2002/02/14 日経産業新聞の記事より


1テラ光ディスク、オプトウエアが年内商品化、映画120本分世界最大。

 光ディスク開発のベンチャー、オプトウエア(横浜市、堀米秀嘉社長)は容量一テラ(テラは一兆)
バイトを超す光ディスクとその駆動装置を開発した。年内に商品化する。一テラバイトは従来の光
ディスクの最大容量である20ギガ(ギガは10億)―50ギガバイトを抜き、世界最大。ハードディスク
のバックアップなどの業務用や、映画120本分を一枚に収めるなど民生用でも用途を見込む。

 光ディスクの容量はこれまで波長の短い青色レーザーを使ったタイプの20ギガ―50ギガバイトが
最大で、松下電器産業や東芝などが開発している。一テラバイトの実用化は初めて。

 従来の光ディスク記録技術と、物質に光を当てて変化させるホログラム記録技術を組み合わせた。
通常のCDやDVD(デジタル多用途ディスク)はディスクの記録層の平面上に信号を一ビットずつ
記録するが、新しいディスクでは記録層の厚み自体も利用、三次元で記録する。一度に100万ビット
記録できるため、容量を飛躍的に増やすことができた。

 ホログラム記録技術は1990年代、米国を中心に大容量の記録技術として注目されたが、駆動装置
の針に当たるピックアップが大型になるなどの理由で実用化は困難とみられていた。

 オプトウエアはピックアップを工夫し、従来の光ディスク向けと同程度まで小型化した。素子で発した
光を変調機で格子状に分割、一つ一つの格子に一ビットを割り当て、大量のデータを一度に読み書きする。

 ディスクの直径は12センチとCDやDVDと同じで、一台の駆動装置でCDやDVDなども再生できる。
転送レートは毎秒一ギガビットと高速で、光ファイバー通信網から直接データを取り込むことができる。
まず、一度だけ書き込みができるディスクを商品化する。将来は書き換え型のディスクも商品化する方針。

 夏までに電機メーカーやディスクメーカーなどにサンプル出荷を始め、年末までに商品化する。価格は
未定だが、ディスクで5,000―6,000円程度、駆動装置で数十万円程度の見込み。

 オプトウエアはソニーでMDの開発を手掛けた堀米氏が独立し、99年12月に設立した。資本金は
4億2,500万円、従業員15人。2005年の株式公開を目指している。

 同社は経済産業省の外郭団体である新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の「ベンチャー
発掘型国際共同研究事業」に採択され、一テラバイトの光ディスク開発を進めてきた。駆動装置では
米スタンフォード大学とも共同開発の契約を結んでいる。