べるぜバブの邦枝葵は理想のママ その3

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830名無しかわいいよ名無し
「てんめぇぇ〜、いい加減にしろよ……!」

オレとベル坊がぎりぎりと攻防戦を繰り広げていると、次第に奴が涙目になっていく。
「アウ……」
「げっ! 泣くなベル坊っっ!!」
邦枝に密着している状態で泣かれるのは非常にマズイ。
慌ててベル坊をなだめにかかる。
「よーし、ベル坊落ち着け……落ち着けよー?」
「アイ……」
「ふぅ、危なかったぜ」

とりあえず電撃が放たれるのは阻止したものの、事態は一向に好転していない。
「やんっ、だめぇベルちゃん……あんっ」
どうしたものかと考えあぐねるが、邦枝の喘ぐような声が気になって集中できない。
ぐっ、あんまり可愛い声あげんなよっっ。

視線を感じてベル坊を見ると、仲間になりたそうに……もとい、何か言いたげにこっちを見ている。
「なんだよ、ベル坊……」
「アダッ!」
ベル坊は得意の(?)ジェスチャーで伝えてくる。
「なになに? テクニック/勝負で/オレが/勝ったら/邦枝を/譲ってやる?」

オレは無言でベル坊に歩み寄ると、頭をはたく。
「アホかっっ(ベシッ!)」
「ウ〜……」
ベル坊は不満げに見つめ返してくると、再び邦枝の胸に顔をうずめる。
何のテクニックだよ! そもそもどうやって勝ち負け決めんだ。邦枝に判定してもらうのか!?

「あっ……男鹿……っ、ベルちゃんの……はぁ……言う通りに……っ」
「はあ!?」
邦枝がとんでもないことを言ってくる。
「このままだと……私……おかしくなっちゃう……!」
おかしく!? おかしくって、どうなっちまうんだよっ!?
オレはうろたえるが、本当に辛そうに荒い呼吸を繰り返す彼女を見て、覚悟を決める。

「よくわかんねーけど、と、とにかくベル坊に勝てば離れるんだよな? よ、よーし、やってやろうじゃねーかっっ」
ベル坊が吸い付いていない方の胸にそろそろと手を伸ばすと、おそるおそる触れる。
「ふぁっ」
敏感に反応した邦枝が短く声をあげる。
オレは形を確認するように彼女の胸を手で包み込むと、力を入れすぎないよう気をつけながら揉んでみる。
……やわらけぇ。
女の胸とはこんなにも柔らかいものだったのかと驚く。
男の自分とは全く違う触り心地に、夢中になる。

十分に柔らかさを堪能すると、オレの興味は、自分の手の内で硬く尖った突起の方へ移る。
指でそっと摘んでみると、甘い声があがる。
「やぁんっ」
赤く色付いたそれに吸い寄せられるように、膝立ちになると口を付ける。
唇で挟み、弾力を確かめると、口に含んで舌で転がす。

「あ……あっ」
オレの肩に手を預け、背を反らせて素直に反応を返す邦枝を、初めて可愛いと思った。
今までのオレは、邦枝を女として意識したことはなかったからだ。
……いや、そうじゃねぇな、と思い直す。
邦枝は身近な女、例えば姉貴なんかと比べるとよっぽど女らしくて、こんなオレでも多少は気を遣ってきた。
でもそれは石矢魔の仲間として、だ。
だが今となっては、これまでと同じ目で見ることはできない。

「邦枝……」
再び立ち上がると、彼女の身体を抱き締める。
831名無しかわいいよ名無し:2013/04/20(土) 14:20:11.86 ID:b+KKpWnd0
初めて抱いた女の身体は、本当に華奢で柔らかで。
少し力を入れただけで折れてしまいそうだった。

抱き締めていると、こいつを抱きたいという自分の欲望を知る。
そのまま彼女を抱き上げると、机の上に寝かせた。
露になったままの胸がぷるんと揺れる。
白い太ももの間に身体を割りいれ、机に両手をついて邦枝を見下ろす。

「……男鹿?」
自分を見返すその瞳には、わずかに不安が見てとれた。
こいつには、この先起こることを予測できてるんだろうか。
今からオレはお前を――

「最後までしていいか?」
「え……」
返事を待つのももどかしくて、困惑している風の邦枝の唇に強引に口付ける。
自分よりずっと小さな手が、オレの肩を押し返そうとするのをわずかに感じるが、構わず舌を差し込むと彼女の舌を絡め取る。
「ふ……んんっ」
キスの間も邦枝が何か必死に言おうとしていたが、無視をする。
今のオレの頭の中は、先に進むことしかなかったからだ。

存分に味わい、満足したところで唇を離す。
わずかに涙の浮かんだ目で、邦枝がオレを見上げてきた。
「オレがこわいか?」
一呼吸おいて、返事が返ってくる。
「……こわい。いつもの男鹿じゃないみたい」
「いつものオレ……か」
そうだろうなと思う。自分でも少し戸惑いがある。

「でも……」
邦枝の声に、考えるのを中断させられる。
「あなたを信じてる」
オレの目を見て、そう言ってくれた。


男鹿の顔が近づいてきた。
私は目を閉じる。
抱き締められて。頬、首筋、胸元と順にキスを落とされていく。

不意に男鹿の手が太ももに触れて、無意識に身体が跳ねた。
その手は優しく撫でながら、少しずつスカートの奥の方へ行こうとする。
「やっ……」
思わず男鹿の手を押さえる。
そんなところ……恥ずかしい。

「邦枝……」
男鹿が顔を覗き込んでくるので、私は横を向いて視線を逸らす。
「手、どけろよ」
「だって……恥ずかしい、から」
「なあ」
胸と胸の間を、男鹿の舌がつぅーと滑る。
「焦らすなよ……」
「そんなんじゃ……あっ」
胸の頂を舌先で転がされる。

快感で力が抜けていく。
その隙に乗じて、男鹿の手が私の足の付け根に滑り込んできた。
下着の上から指で撫でられるのを感じる。
そこは自分でもわかるくらい、じっとりと湿っていた。
832名無しかわいいよ名無し:2013/04/20(土) 14:20:51.15 ID:b+KKpWnd0
「ああ……やあ……」
男鹿の腕を掴む。
気持ちいいのと恥ずかしさが入り混じる中、男鹿は構わず私の下着に手をかける。
そのまま引き下ろされると、足首から脱がされてしまった。
私のそこを覆うものは、スカートだけになっていた。

足を閉じようとしたけれど、男鹿の身体に遮られてそれも叶わない。
それでも少しでも閉じようともがいていると、彼がその場でしゃがみこむのが分かった。
「いや!」
叫びも虚しく、スカートをたくし上げられ、やわらかく温かいもので舐められる。
「ああ……やめて、お願い……」
恥ずかしくて、今すぐここから逃げ出したかった。
「男鹿……いやだってば……っ」
本当にいやだった。
夕方の学校で、好きな人の前で足を開いている自分。
なんていやらしいんだろう。

舐められ続けているところが痺れたように熱く、頭の中は徐々に霞がかったようにぼうっとしてきた。
気持ちいい。
やめてほしいのに、身体は快感に溺れていく。
自分が自分でなくなる。
こわい。
思わず手を伸ばした先にあった男鹿の髪を、無意識に掴んでいた。
「だめ……男鹿あっ……!!」
頭の中で何かが弾けた瞬間、私は身体を痙攣させながら絶頂の只中にいた。

達した余韻に浸りながらゆっくりと目を開くと、男鹿の顔が目に映る。
立ち上がった彼は、手の甲で口許を拭っているところだった。
その男鹿と目が合う。
私は完全に脱力していて、恥ずかしくても顔を逸らす気力も残っていなかった。
見つめていると、男鹿の濡れた唇が動いた。
「いいか? 邦枝」
鈍る頭では、問われた意味を理解するのに時間がかかった。
その間男鹿は微動だにせず、じっと自分を見つめていた。
彼に魅入られたように、私はこくんと頷いた。


邦枝を見下ろしながら、オレはベルトを緩めていく。
オレも緊張しているが、こいつはもっとだろうなと思う。
ズボンからモノを取り出し、持ち上げようと邦枝の足に手をかけると、身体が強張るのが分かる。
「力抜けよ」
「……」
オレの言葉に、女の身体がわずかに弛緩する。
膝裏を持って足を大きく開かせると、濡れた膣口に押し当てる。
腰に力を込め、ゆっくりと沈めていく。
「痛っ……」
邦枝が呻く。

オレはといえば、途中で押し返されるような抵抗を感じていた。
体重をかけるように、めりめりと中を押し広げていく。
「……ああ!」
邦枝が身を捩る。
武道をやっているから痛みにはある程度耐性があるはずだが、初めての痛さはやはり別らしい。
目の端にはうっすらと涙が浮かんでいる。

「大丈夫かよ」
オレの問いに邦枝が答える。
「平気……」
全然大丈夫そうじゃないのに、こいつは無理に笑顔を作ってみせる。
833名無しかわいいよ名無し:2013/04/20(土) 14:21:36.53 ID:b+KKpWnd0
邦枝の中は温かかった。
入れる時はオレを拒むようだったのが、完全に繋がった今も、異物を追い出そうとするかのようにオレを締め上げていた。
痛そうな邦枝に悪いと思いながらも、欲望を抑えきれず、オレは少しずつ腰を動かし始める。
「きつ……」
抜き差しが困難に思えるほど、中は狭かった。
邦枝を見ると、唇を噛み締めて辛そうだ。
オレだけ気持ちがいいのを申し訳なく思う。

「やっぱ痛いか……?」
邦枝がオレを見る。
「痛い……けど、それ以上に幸せ、だから」
それを聞いて愛しさが込み上げる。

邦枝が続ける。
「男鹿は……どうなの……?」
どう言おうか迷ったが、正直に答える。
「……すげー気持ちいい」
途端に邦枝が恥ずかしそうな顔をする。本当に可愛い。
なんで今まで気付かなかったんだ、オレ。

「……ねえ」
「ん?」
「もっと……動いていいから……」
頬を染めながら伏し目がちに言う邦枝に、くらくらと眩暈がする。
その言葉に甘えるように、少しずつ動く速さを上げていく。
結合部からは愛液が零れ、中のキツさを和らげていく。

「あっ……あ」
邦枝が徐々に声を上げるようになってきて、オレはますます興奮する。
こいつの奥の奥まで自分の物にしたくて、強く腰を打ち付ける。

「邦枝……っ!」
オレの頭の中は、出すことしか考えられなくなっていた。夢中で動かし続ける。
そんな中、邦枝の唇が小さく動くのが見えた。
――大好き
そう言ったように見えた瞬間、オレは呆気なく彼女の中で果てた。


二人で後始末をし、制服を整えている時だった。
「男鹿、ベルちゃんは?」
「ベル坊?」
邦枝との行為に没頭していて、すっかり忘れていた。
そういえば途中からいなかった、ような気がする。

「やべぇ! どこ行った!?」
机の下を順番に覗いていくがいない。
「あ、男鹿! そこ!」
邦枝が指差す方を振り返ると、わずかに開いたドアの隙間から廊下を歩いていくベル坊の姿が見えた。
いつの間に!
「どこ行くんだこらぁぁ!!」
オレはベル坊を追って、慌てて教室を飛び出した。





(終)
834名無しかわいいよ名無し:2013/04/20(土) 17:23:55.20 ID:b+KKpWnd0
「男鹿くん」
呼びかけられて振り返る男鹿。
「鳳城……」
先日邦枝と対峙した鳳城林檎がそこにいた。

「オレに何か用か?」
林檎はにこりと笑う。
「話があるの。一緒に来てくれない?」
男鹿は無愛想に答える。
「……オレにはお前と話したいことなんてねーけど」

林檎は意味ありげな顔をする。
「邦枝の話だと言ったら?」
「……」
「決まりだね」
そう言うと、先に立って歩き出した。

校舎の奥まったところにある廃教室。
普段、殆ど生徒が寄り付かないところに、林檎は入っていく。

林檎に続いて教室に入った男鹿は、素早く辺りを見渡す。
(誰もいねえ……か?)
「そんなに警戒しなくても、ここにはあんたとあたししかいないよ」
男鹿の様子を察したように林檎は言う。
「ああ、あんたの子もいたね、そういえば。学校にまで連れてくるなんて、見かけによらず子煩悩なんだねぇ」
そう言いながらタバコに火をつける。

「それより、邦枝の話ってなんだ」
「首輪はどうしたんだい? 結構似合ってたのに」
「は?」
「今日はあの時の約束を果たそうと思ってさ」
そう言いながら近づいてくると、ツ――と男鹿の顔を撫でる。
「約束?」
「お姉さんがイカせてあげるって話」
「……なんだそれ」
その時の男鹿の中身はベル坊だった為、男鹿自身は覚えていない。

パン!!
足元に衝撃が走ったと思うと男鹿の視界は回転し、天井が目に映る。
一瞬遅れて足払いを掛けられたことに気付き、なんとか受身を取る。
「てめぇ……!!」
上体を起こしかけたところで、今度は腹に衝撃がきた。
それは林檎が男鹿の上に飛び乗ったことからくる重みだった。
男鹿は彼女にマウントをとられた状態になる。

「何しやがる!」
「女相手だとてんでダメだね、アンタ。……ガキをおろしな。それともその子を盾にするかい?」
「……ベル坊、部屋から出てろ」
「アイ……」
ベル坊は素直に男鹿から離れると、部屋の外へ出て行く。

「これで正真正銘の二人っきりだね」
「そーだな。で、何がしてーんだ? てめーは」
林檎はふーっと煙を吐き出す。
835名無しかわいいよ名無し:2013/04/20(土) 17:24:35.22 ID:b+KKpWnd0
「邦枝とどこまでいった?」
「あ?」
「あいつの身体はどうだったかって聞いてるんだよ」
「何言ってんだお前……。オレと邦枝はそういう関係じゃねーよ」
「そうかい」
林檎は煙草を投げると、足で踏みつける。
「あいつは堅いからね。なかなかやらせてくれないだろうよ」

林檎の指が男鹿の胸に触れる。
「だから、さ」
指はツツ……と胸を滑っていく。
「おねーさんと楽しいことしましょ」

林檎は特攻服を脱ぎ捨てると、ブラウスのボタンを順に外していく。
その下からは、豊かな胸に黒のブラジャーが現れる。
「何してんだよ……」
男鹿が戸惑いの声を上げる。
「あたしがあんたとやったと知ったら、邦枝はどんな顔するだろうなぁ」
面白そうに林檎は言う。

「ねぇ男鹿くん? あたしと邦枝、どっちのおっぱいが好き?」
「鳳城、てめぇ、いい加減にしねーとはったおすぞ」
男鹿は自分に跨る女を睨み付ける。
だが、女は笑みを崩さない。
「あんたは女に手を出せない。そうだろう? ……それに」
男鹿の顔を見つめたまま背後に手を回すと、その股間を撫でる。
「こんなに大きくしちゃってさ。身体は正直じゃないか」
「……」
男鹿は反論しようがなかった。

「ふふ……」
微笑みながら林檎の顔が近づいてきたと思うと、男鹿に口付ける。
女の侵入を拒むべく、口を閉じようとしたが遅い。
林檎の舌に自分の口内を這い回られ、男鹿は不快感を示すように眉根を寄せる。

林檎が唇から離れる。
「どうだい? 大人のキスの味は?」
「……苦いだけだな」
心底嫌そうに男鹿は答える。
「ガキだねぇ」
そう言いながらブラウスを脱ぎ、ブラジャーのホックを外すと、肩のストラップを腕から抜いていく。
形の良い胸が零れ落ちるのが見える。

林檎は男鹿の顔の両脇に手を突いて、上体を倒す。
「それじゃあ口直しにどう?」
「はあ?」
男鹿は心底わけがわからないといった顔をする。
「むしゃぶりついてもいいって言ってんだよ」
「誰がてめぇなんかの……」
「やらねーと今日のことを邦枝にばらす」
男鹿の顔色が変わる。

「あんたがあたしとキスしただけじゃなく、こんなことまでしてると知ったら、邦枝はどう思うだろうなあ?」
林檎は冷たく見下ろす。
「お前はもうあたしの手の中なんだよ。あいつが大事なら言う通りにしな」
「……」
男鹿はものすごい顔で睨み付けるが、黙ったまま手を伸ばすと、林檎の胸を揉み始める。