ワンピースのウルージさん Part98

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5名無しかわいいよ名無し
「うわァァっ!!」
ウルージさんにとっては当然ダメージ1つないようなレベルの低い小技だったが、くまからしてみればウルージさんを吹き飛ばす為に放った全力の一撃。
敵であってもその努力を労うことの出来るウルージさんの度量を伺わせる名言である。

「どうっ…!!!」
普通はダメージを受けたとしても、こんな声を出すことはないだろう。
しかしあえて変な声を出すことによって、大将黄猿の興味を引いた。
黄猿の興味を引くことにより、ホーキンスへの攻撃を戦わずして止めるという離れ技を成し遂げたのだ。
ウルージさんは戦いの最中であったとしても、冷静かつ頭脳派であることが伺える一言。

「まいった…何て強さ…!!」
この場面で注目すべき点は、ウルージさんが初めて笑顔を崩しているところだ。
まさかルーキーが七武海に攻撃されてまだ笑顔だったり、ましてや一瞬で葬ってしまっては、島に大量の海兵が押し寄せる危険がある。
だからこそウルージさんは島全体を気遣い、あえて笑顔を崩したのだ。
さらにこの台詞は名演技のスパイスにもなっている(詳しくは「どうっ…!!!」を参照)。

「まさか…あれは…"黄猿"!!!」
この台詞は当然ウルージさんの「どうっ…!!!」の演技の完成度を高めるためのものである。
仮にもルーキーという立場にある自分が大将の黄猿を見て驚かないのはおかしい。
だからこの一言で自分が極めて普通の大物ルーキーであることを示し、周囲の海賊と黄猿の警戒心を解かせた。
自分の立場を明確にすることにより、演技のリアルさを追及したのだ。
「まいった…何て強さ…!!」の台詞と初めて崩れた笑顔のスパイスもあり、この演技はもはや神の領域に達しているといえよう。

「ずいぶん痛めつけてくれさったな…さっきまでの私とは思いなさんな!!"因果晒し"!!!」
ここで注目すべきは、決してくまがウルージさんに加えた以上の攻撃を決して行っていないことである。
技名の通りこれは「因果応報」、つまり悪事を行えばいずれ自らに悪果が返ってくることを身を持ってくまに伝えたのである。
敵であるくまにすら自らの身体で教えを説くその度量。
この場面を見て感涙したウルジストも多いであろう。

「ぐわァっ!!!熱つ」
ウルージさんがその身に受けたのは鉄をも解かす熱光線。
だがその攻撃を受けてウルージさんが放った言葉はこれだけ。
しかもそのすぐ後には何事もなかったかのように笑顔を崩さずに立ち上がっているのだ。
勿論ウルージさんにとって熱光線を回避することは簡単なことだが、これを回避してはウルージさんの遥か後方にいる罪なき人々に被害が及ぶ可能性があった。
だからあえてその鋼の肉体を盾にすることにより熱光線の勢いと威力を殺したのである。

「これは珍しい物を見た…」
アプーが初めてみたと感嘆しているのに対し、ウルージさんの発言は上の通り。
この発言の違いが表すもの、それはズバリウルージさんは古代種を見たことがあるということである。
もしかするとウルージさんは、ラフテル到着までに古代種の能力者と戦闘行為を行った経験があるのかもしれない。
しかしウルージさんの過去は"空白の100年"以上の謎。
ワンピースの連載中にその謎が紐解かれることはないであろう…