その時、翠星石は何を思いついたのか、
>>73の髪をつかみ、風呂場まで引きずった。
冬場の風呂場。氷のように冷たくなっている湯槽に
>>73を投げ入れた。
傷口がしみる痛みとお湯の冷たさに
>>73は絶叫した。
「ブヒいぃいぃいぃい!!!冷た…っ!!痛いでござる〜〜〜!!!!」
翠星石は嘲笑い、必死に這い上がって来ようとする
>>73を近くにあった掻き混ぜ棒で沈めようと押しつけた。
押して押し込み、ばたばたと暴れる
>>73を楽しそうに観覧する。
『無駄ですぅ!!今のお前には何もできないです!』
翠星石の言う通り、
>>73は冷たいお湯の中で必死に掻き混ぜ棒を避けようとするが、無駄だった。
翠星石はひたすら爆笑しながら
>>73を押して押し込み、見下している。
「げぼっ‥ごぼ…っ‥…がばごぼ…‥ぉ‥っ!!」
しばらく押し込んでいると、
>>73は完全に動かなくなった。
〜何で
>>73だけがこんな目に…たったあんな口論だけで…〜
そんな思いを残しながら…
「明日遊園地行かないですか?二人っきりで」
「!…な、なにをいきなり寝ぼけたこと言ってるブヒか!寝言は寝て言えブヒぃ!」
「そうですか…残念です」
「そ、そこまで言うなら、しょうがないから、行ってやっても良いでござるぅ♪」
そう答えると、
>>74はいそいそと自分のカバンの中にお菓子の類
(チョコとか紙パックのジュースとかクッキーとかシュークリームとか)を鼻唄まじりでつめこんでいった。
で、当日。
先に結果から言うと二人で行った遊園地、翠星石は楽しかったです。
観覧車にも乗った。遠くの方までよく見えた。
ジェットコースターもスピード感が最高だったです。
コーヒーカップは目を回したっけ。
絶叫マシンはGがすごかったです。
ウォーターライドは水浸しになったっけ。
ああ楽しかったですぅ!
>>74もそう思うです?
翠星石は部屋へ戻ると遊園地の帰りにホームセンターで買ったバールを使って、
鍵が壊れて開かなくなったカバンをこじあけてやったですう。
カバンの中では吐いたゲロとお菓子とジュースが混じった汚物まみれになった
>>74が目を回していた。
ドサッ
粗大ごみ置き場に翠星石が何かを置いた。
「これも、もう用なしですう」
そう言うと翠星石は家へと帰っていった。
キィィィィィィ ガチャン
ドアを開けた翠星石が家へと入った。ふとみると台所の方の灯りがついているようだ。
「おかしいですぅ、消していったはずですけど・・・」
見ると
>>75が手に何か持ったまま台所の床で寝ていた。
「ひざまずくでござる・・・」
「なんちゅう寝言ですう。しかも翠星石のウイスキーボンボン食いやがって、意地汚ねぇんですデブ人間の癖に・・・そうです!」
翠星石は何かひらめいたようだ。
チャリン チャリン
「・・・何の音でござるか?」
目覚めた
>>75は手に痛みを感じつつめざめた。
そこから両手を鎖で縛られつるされていることに気づくにはたいした時間はかからなかった。
「どういうことでござるか!」
「こういうことです!」
バゴッ
>>75の腹部に鈍い衝撃がはしった。
「カハッ、ゴホッ」
「サンドバッグ使いすぎでもう使いもんにならんのです。テメェが代わりやるです」
「
>>75はサンドバッグなんかじゃないブヒ!」
ヒュン パチン
翠星石の平手が
>>75の頬にあたった。
「い、痛いでござる何するブヒ!」
「サンドバッグは言葉をしゃべらないです」
パチン パチン パチン パチン パチン パチン パチン パチン
「や、やめてぇえ!
>>75がなにしたっていうでござる!」
「あぁ、またしゃべったですう」
バゴッ バゴッ バゴッ バゴッ バゴッ バゴッ バゴッ バゴッ
先ほどとは比較できないくらいの衝撃が
>>75の腹部を襲った。
翠星石が連続してミドルキックをはなっているからだ。
「グベバァ!」
>>75は口からゲロを吐き出した。
「あ、きったねぇですう。じゃあ今度はこっちです」
そう言うと翠星石は柱に固定してある
>>75のバックに向かった。
「何する気でござるか?」
>>75はおそるおそる聞いた。
「こうするんです!」
ドゴッ
「
>>75のバックになにするでござるかぁ!」
「デブ人間のオタクグッズを運ぶバックを蹴っ飛ばしているだけですけど!」
ドゴッ
「ヒィィィィィ、やめてくださいブヒ」
「いやですう。このバック、ローキックの練習にちょうどいいんですう」
ドゴッ ドゴッ ドゴッ ドゴッ ドゴッ ドゴッ ドゴッ
>>75に目の前でバックがどんどん変形してしいく。
「やめてブヒ! チョコを黙って食ったのは謝るブヒ! だからやめるブヒ!」
「そんなことでやめないです」
翠星石は柱から鞄を取り外すとつるされている
>>75の目の前に持っていった。
「そんなにこのバックが好きか」
「そ、それがないと
>>75は満足に買い物ができないブヒ。だからはやくかえすブヒヒ」
「いやですう(笑)」
ブン ドゴッ
翠星石は言うや否や変形したバックだったものを
>>75の足にフルスイングでぶつけた。
カラーーーーン コロコロコロコロコロコロコロ
「ヒギャァァァァァァァァァァァァァァァァァ!
>>75の足が・・・足が!」
床には
>>75の足だったものが転がっていた。
「もうすっかりジャンクですう」
翠星石は
>>76の顔を見てにやつきながらいった。
「どうして、ング、こんな、ヒッグ、こんなことを・・・ヒック」
>>76の眼には涙がたまっている。
「そりゃ、
>>76がデブの癖にたくさんものは食べるし、口は悪い。そして自分がやったことを隠そうとする人間のクズだからですう。
人形を幸せにするはずのミーディアムのなかで一番の失敗作だからですう」
「そ、そんな、そんな、そんなことあるものぶひぃぃぃぃぃぃ!うあわぁぁぁぁぁ」
「うるせえです、サンドバッグは泣かないですよ」
ブスリ ザシュッ
「ヒギャァァァァッァァァァァ!」
眼に指が突き刺され、抜かれ、
>>76は悲鳴をあげた。
「うるせぇっていってるです!」
ボコ バコ ガス ゴガ
数え切れないほどのパンチを浴び、
>>76の体は変形し、醜いただの固まりになった。
翌朝の粗大ごみ置き場には手、足、胴がばらばらになった
>>76だったものと、
持ち主と同じようにもはや原形をとどめないバックが捨てられていた。