#194 INTERSECTION
――9Pの学園コメディ
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塚本天満、人の恋には敏感。
周防美琴、女の子な部分?
周防美琴、ゲーセンに続き、通算3勝目。(KC11巻参照)
周防美琴、本当の理由は?
分かっていた…伝わっていた…。
…それでも、朝は来る。
――好きだけど…好きだから…。
「「「ええ――!?」」」
「「「麻生君にフラれた――――!?」」」
驚く晶、天満、沢近
「いや〜〜…………うん。昨日会ったらさ……」
遊ぶ約束してたんだけどさ、と美琴
「何で何で!!ケンカ!?」
「や――そーゆんじゃないんだけど…」
「じゃ、どーゆーワケよ!!」
詰め寄る天満と沢近
「う…う〜〜ん。しいて言えば、駅前プロレスに行こうとしてたからかな?」
唖然とする沢近、天満と晶
「ハァ!?アンタそんなトコ行こうとしてたの!?」
「ありえなーい!麻生君完全に引いたよそれ!!」
「100年の恋も覚めるわね」
「ちょっとコッチ来なさいミコちゃん、反省会よ!!」
「え――っ!いーってば、私のことは」
「ちゃんとメールとかまめにしてたの?微妙な変化とかなかった?」
美琴の付き合い方にチェックを入れる天満
「い、いちおー週に何回かはやってたヨ!」
「それなりの意識はあるのね、二人とも」
と晶
「週に何回か〜〜!?ダメだよ、毎日しなきゃ!!」
「でもわざわざメールじゃなくても学校で会うし」
「でも、じゃなくて、するの!!毎日会ってても!!内容はどんなのでもいーから!!」
「はァ!?なんでだヨ。イミわかんないよ!!」
わいわい、ぎゃーぎゃーと続く
「ちょっと見してみ!!なんか失礼なことやってなかったの!?」
「あっ!返せよ、オイ!!」
『今日は大丈夫っぽいから校門にいるね\(`ε´美)/』
「なんで顔文字怒ってるの!?」
「え?あ、あ〜〜んと…いやァ、なんか恥ずかしくてつい…
「ムチャクチャよ、この女!!」
美琴のメールに突っ込む天満と沢近
「んもー想像以上ね!!デート中は変なトコなかったの!?」
「コレは徹底調査しないと!!」
詰め寄る天満と沢近に
「ええっ!?なんでヨ。私には私のやり方ってのが……」
「もぉ、アンタのはダメ!!恋愛をバカにするな!!」
「ちょっと待って!これ…続きがあるわ!」
「なんて…嘘であって欲しい…」
美琴の携帯を見て、ぶるぶる…と震える晶
「ナニナニ!?」
「「こ…これは!!」」
天満と沢近が見たのは……
「入りびたりのバッティングセンターではホームラン!!」
「麻生君は140kmが限界」
「ギャラクシーラーメン20分で完食!!」
「ちなみに麻生君は挑んですらいません」
「ダメだこりゃ」
「え、そーかな…」
そして、沢近だけはもう一枚の写真を見つける
そこには……
酔っ払う花井の頭をおたまで殴る笑顔の美琴
そして、後ろには俯く麻生が……
「んっ――――……」
――夜、美琴の家
部屋で寝転がる美琴の元にメールが届く
「ん…沢近……」
『元気出しなさいよ\(`ε´愛)/』
「…………ハーァ。気つかわれてばっかだ、私……」
「……この顔文字。こりゃ変だわ…」
――朝、矢神高校、昇降口
「「あ……」」
偶然顔を合わせた、美琴と麻生
「…………」
「おはよう」
「……ああ、おはよう」
――矢神高校、屋上
「…にしちゃ、スッキリしてんなー、お前ら」
「別にそーゆー訳じゃねーよ」
「…………好きだったんだ、本当に―――」
「ん?何か言ったか?」
「ま――オメーもこっちに戻ってきたってことでサ。ラーメンでも食いに行くか!」
「…お前のオゴリな」
「てか、オメー目が赤ぇぞ」
「赤くねーよ」
屋上から見上げた青空をバックに〆