【ネギま!】6番 大河内アキラ萌えスレ7【半日教育】
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! '´ ̄ヽ
! l〈ノノリノハ
! l(l! ゚∀゚>ヾ これから埋めるから問題ないよ〜
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! '´ ̄ヽ
! l〈ノノリノハ
ヲ|Eト━━━━━━ ∩(l!゚∀゚>'')━━━━━━!!!
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! l〈ノノリノハ
ヲ|Eト━━━━━━ ∩(l!゚∀゚>'')━━━━━━!!!
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! l〈ノノリノハ
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! l〈ノノリノハ
ヲ|Eト━━━━━━ ∩(l!゚∀゚>'')━━━━━━!!!
>>1 人
(__)
(__)
( ・∀・ ) お疲れ。
人
(__)
(__)
( ・∀・ )ところでボク、アキラちゃんってもっと背が高い娘だと思ってた
アキラ萌え
アキラ萌え
アキラ萌え
アキラ萌え
アキラ萌え
アキラ萌え
アキラ萌え
アキラ萌え
アキラ萌え
アキラ萌え
アキラ萌え
アキラ萌え
アキラ萌え
アキラ萌え
アキラ萌え
何このかまってちゃんスレ
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! '´ ̄ヽ
! l〈ノノリノハ
∩(l!゚∀゚>'')<喧嘩はよくないよ〜
28 :
黒様:2006/09/16(土) 20:45:52 ID:FFTiADZs
うぇぇ〜きもおたとはおまえらか!
う、うぇぉぇっぷ!!
きもすぎるきもすぎるきもすぎるきもすぎるきもすぎる
う、う、うぉぉぃぃえっぷ
>>28 このスレは痛い子のスレだから柔らかくスルーしてあげてくれ。
なんつかさ・・・スレのムダ使いなんだから
早く埋めろや
他人の迷惑考えろ!!
書き込まなきゃ落ちるのに
32 :
名無しかわいいよ名無し:2006/09/17(日) 17:11:25 ID:1iJosILg
だよね
>>31 書き込んでもsageれば落ちるよ
同意しても
>>32みたいなことをすれば残る
34 :
名無しかわいいよ名無し:2006/09/20(水) 14:29:12 ID:rXPRfews
35 :
名無しかわいいよ名無し:2006/09/21(木) 01:11:37 ID:R5R5bgPL
37 :
名無しかわいいよ名無し:2006/09/22(金) 17:44:10 ID:4lRqrFIf
だね
38 :
名無しかわいいよ名無し:2006/09/23(土) 01:17:27 ID:DxeqggKU
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! '´ ̄ヽ
! #〈ノノリノハ
! l(l!#゚д゚ノヾ<むかつきage
40 :
名無しかわいいよ名無し:2006/09/23(土) 17:11:01 ID:iAHUruWP
ARAKI
42 :
名無しかわいいよ名無し:2006/09/24(日) 19:12:23 ID:I1L+u+kF
43 :
名無しかわいいよ名無し:2006/09/24(日) 22:51:53 ID:m5EO2lYe
, ─ 、
! '´ ̄ヽ 手っ取り早く人気投票で浮上したいなら・・・・
! l〈ノノリノハ ファサ
! l(l!`∀´>ヾ ))
/ノ/つ( ̄`ヽO_ノ⌒ヽ
( ノ ) \ ))
(__丿\ヽ :: ノ:::: )
丿 ,:' ))
(( (___,,.;:-−''"´``'‐'
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! '´ ̄ヽ
! l〈ノノリノハ 枕営業に限るよねー♪
! l(l! ゚∀゚>ヾ
パンパン / _ノ⌒⌒⌒`〜、_
ε( ̄⊂人 //⌒ ノ ヽ)
⊂ニニニニニニニニニニニニニニ⊃
どんだけいるんだよ
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荒らし通報してくる
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黙っててもそのうちバーボンくらうんだからほっとけよ
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ちょwwwマジで通報されてるwww
枕営業まだー?
>>62 つか二つに分けないとまた荒れなくねーか?
65 :
名無しかわいいよ名無し:2006/09/27(水) 00:56:08 ID:NRXi2FWk
i^〃 ̄`ヽ ,,,,,
|l i!ノノリリ))ミ ミ
,,,, 川(|!^ヮ^ノノ'ソゾ テーハミンコク!
ミ .ミヽ'^ Y !´
`ソソ^-'^i,,___,!
く/_i_i,〉
. 〉〉!
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i^〃 ̄`ヽ ,,,,,
|l i!ノノリリ))ミ ミ
,,,, 川(|!^ヮ^ノノ'ソゾ こっちのスレも応援しないとね
ミ .ミヽ'^ Y !´
`ソソ^-'^i,,___,!
く/_i_i,〉
. 〉〉!
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i^〃 ̄`ヽ ,,,,,
|l i!ノノリリ))ミ ミ
,,,, 川(|!^ヮ^ノノ'ソゾ さ〜て寝ますか!
ミ .ミヽ'^ Y !´
`ソソ^-'^i,,___,!
く/_i_i,〉
. 〉〉!
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68 :
名無しかわいいよ名無し:2006/09/27(水) 09:30:12 ID:jT0wfNcD
ここはアンチ専用スレと在日派として使ってくれ!
頼むから本スレにこないでくれ・・・もう
押すなよ、押すなよ!絶対押すなよ!!!
71 :
名無しかわいいよ名無し:2006/09/29(金) 01:46:29 ID:Be2pK0GS
i^〃 ̄`ヽ ,,,,,
|l i!ノノリリ))ミ ミ
,,,, 川(|!^ヮ^ノノ'ソゾイエーイ!
ミ .ミヽ'^ Y !´
`ソソ^-'^i,,___,!
く/_i_i,〉
. 〉〉!
[,_),)
私は別段、韓国人が憎いと思った事はない。
いや。
正確に言うなら、韓国人ひいては韓国という存在そのものを全く気にかけた事がない。
私の人生の幾時間幾分幾秒も能動的に韓国へ割いた試しがない。
つまり、私及び多くの日本人にとって――韓国とはそういったものなのだ。
無論、国の名前ぐらいは知っている。
日本のごく近隣の半島に位置する国家という事も理解している。
だがやはり、彼らは"近くて遠い"国に他ならないのだ。
そうした"日本人"がある日突然、『お前は韓民族の一人である』と告げられたなら――彼あるいは彼女は、
やはり激しい混乱と戸惑いに襲われてしまうだろう。
それはアイディンティティーの危機とさえ云えるかも知れない。
私はたった今、その危機に直面していた。
「――であるからして、ウリナラ韓民族の誇り、朝鮮族の気高い魂はふめ……アキラニム?
そう緊張しないでもいいニダ」
私をアキラニム――ニムと言うのは韓国語で敬称に当たるらしい――と呼んだ男は、
演説めいた口舌を区切るや否や私の顔を覗き込むように腰を屈めて、ニカッと歯を剥き出して笑った。
歯と歯の間にキムチの切れ端が挟まっているのが見えて、気分が少し悪くなる。
男はイ・ソンミンと名乗った。
彼をリーダーとして、周囲には二、三人の男達が付き従うように立っている。
誰もがみんなデリカシーのなさそうな顔つきをして、エラを張らせ、中には私の胸元を遠慮なく視姦してくる者さえいた。
彼らのそう云った露骨な態度は早くも私を辟易とさせていた。
この東校舎屋上に連れられてきてからまだ三分と経ってはいない。
イ・ソンミンは、昼休みに私が東校舎四階の廊下を歩いている所へ声をかけてきた。
この棟には特殊教室しか入っておらず、従ってその時間は人影がまばらだった。
あるいはイ・ソンミンは私がこの校舎でしばしば一人きりの昼食を摂る事を知っていて、
人目につかずに声のかけられるタイミングを見計らっていたのかも知れなかった。
気づかぬ内につけ回されていたという想像は私を不愉快にさせた。
しかしその一方で、誰にも見られずに済んで良かったという思いもあった。
何故ならば、彼らは在日韓国人としての大河内アキラに声をかけてきたからである。
「失礼、大河内アキラニム。
ウリはイ・ソンミンと言う者ニダ。
名前からご推察の通り、韓国人――韓国からの留学生ニダ。
実は、アキラニムに折り入ってお話が――」
このタイミングで韓国人がわざわざ声をかけてくるのだから、先日の民団加盟によって、
私が在日韓国人である事が知られてしまったのだろうと容易に推測できた。
そうして私は内心で戦々恐々としていた。
彼は間違いなく韓国人留学生ネットワークに所属する人間であろう。
そんな人物と接触し会話している所を、他の麻帆良学園生徒に見られでもしたら――いくら人気がないとは云え、
それは十分に起こりうるハプニングだった。
だからここはひとまず話し合いを受けるとだけ答えて、早々にこの場を立ち去るべきだと思った。
私はそのままソンミンと屋上へ向かい、そこで彼の仲間に出迎えを受け、軽い挨拶を交わした。
私達の陣取った場所は他のどの校舎からも見えない死角にあり、屋上入り口の扉には彼らの内の一人が見張り番についた。
そうしてソンミンの前口上が始まった。
その口ぶりに大人しく耳を傾けていると、彼は私が緊張しているものと思ったらしく(またそれは確かな事実でもあったが)
前口上も程ほどに切り上げ、さっそく本題を持ち出してきた。
「なに、そう構える必要はないニダよ。
何しろこれはお互いのためになる話ニダ。
アキラニムは全てを聞き終えてから、ただ一言了承の返事をくれるだけで良いニダ」
もう色良い返事を貰えるつもりでいる。
そういった身勝手な早合点もまた私を辟易とさせた。
73 :
第二話:2006/09/30(土) 03:25:36 ID:PoyNdcl5
「それで、そのお話というのは……」
「まぁ手短に言ってしまうと、アキラニムにウリナラのコミュニティ――麻帆良に在学する韓国人留学生ネットワークの
一員に加わって欲しいという申し出ニダ」
「――え。ちょ、ちょっと待って」
突然、何を言い出すのか――私は大変に困惑した。
そんな事になれば、私が韓国人であるとたちどころに知られてしまう。
……とは云え、もし今後を日本における韓国人社会の中で生きていくというのであれば、これは願ってもない申し出と考える事もできる。
自分が生きる社会の中で立ち位置を確保する。
しかし私は、自身が身を置くべき社会はいずれであるのかを未だ見通せずにいた。
「でもそれは、ちょっと性急過ぎるというか……第一、あなた方は在日韓国人を正式な同胞と認めていないという話だったよね?」
私も詳しくは知らないが、彼らのネットワークは在日韓国人を"半日"と呼び、対日本人程ではないにせよ排除的姿勢を示していたはずであった。
同じ韓国人同士、個人間での交流は勿論あったかも知れないが、コミュニティのくくりで云えば在日は"つまはじき者"のはずだった。
「アイゴー、それは大いなる勘違いニダ!
事実ウリナラの門戸は在日の皆さんに向けても開放されているニダ。
水泳部のホープ・アキラニムに代表されるように、各分野での実績を兼ね備えた在日の皆さんをウリナラのコミュニティは快く出迎えていく所存ニダ。
今回の申し出こそはその何よりの証拠ニダ」
と言えば聞こえはいいが、要は都合の良い人間のみ受け入れ、そうでない者は切り捨てると言っているのだ。
嫌韓派の人間がよく口にしていた"在日認定"という言葉が思い起こされ、私は薄ら寒さをすら感じた。
こういったご都合主義的な価値観は彼らの精神性の根幹より生ぜられるものなのか。
私は確かに在日韓国人だった。
だが、つい先日まで日本人として生きてきた私には、紛れもない日本人的精神性が宿っているはずであった。
かと云って高尚な人間的在り方をここに表白するつもりもないが、
少なくとも彼らのような浅ましさを臆面もなくさらけ出す真似はしたくない、と考えている。
「ねぇ、悪いんだけれど」
「ニダ?」
「その話には乗れない。
大河内アキラは、あなた方コミュニティの一員には加わらないよ」
ソンミンは細い目をくわっと見開いて私の顔をぎょろりと舐め回した。
口の右端がややつり上がって、微かにひくついているようにも見える。
彼らにとっては予想外の返事に気分を害したのかも知れない――勿論、彼らとの間にもめ事を起こしたくはない。
がしかし、仮にこの屋上で諍いを起こしたとしても人目につく事はないだろうし、それに彼らの社会には
"通名を使っている者の国籍及び本名を第三者が日本人社会に知らしめるような事があってはならない"という絶対のルールがある。
いかに彼らが腹を立てたとしても、この決まりを破る事だけはしないだろう。
取り巻きの男達が顔を真っ赤にして、私に詰め寄る気勢を見せた。
「アキラニム!ソンミン直々の申し出をそうも事も無げに断られるとは、いくらアキラニムと云えども……」
「黙るニダッ!!!」
ソンミンの一喝はたちまちの内に彼らを沈黙せしめる。
口をつぐんだまま直立不動の姿勢をとった取り巻き達の姿は、コミュニティ内におけるソンミンの有力な立場を物語っていた。
彼らの内部事情については全く分からないが、あるいはソンミンは、
嫌韓過激派ネットワークにおける雪平あやかのような幹部的立ち位置にあるのかも知れなかった。
「……アキラニムのお考えは承知したニダ。
しかし、ウリナラコミュニティの門戸はいつでもあなたに向けて開かれている事をご記憶頂きたいニダ。
アキラニムの気さえ変わったならば、その時はこのソンミンにご連絡を……」
彼はそう云って一枚の名刺を財布の中から取りだし、私へとうやうやしく手渡した。
それはハングル語で書かれた名刺だった。
生憎と私はハングル語を理解できないが、携帯と思われる数字の並びが彼の連絡先であろう事は即座に推察された。
「うん、ご丁寧にどうもありがとう。
それでは、そろそろおいとまさせて貰っても……いいのかな?」
「勿論構わないニダ。
またの機会が訪れる事を心待ちにしているニダよ」
「それはどうも。
それじゃ、失礼します」
初対面の印象と比べればソンミンは随分と物わかりのいい男らしかった。
その丁寧な対応には私自身の韓国人に対する解釈を些か改める必要性があった。
しかし彼の目線は相変わらずもいやらしく、名刺を渡す際にみせたこちらの胸元をちらちら覗き見る仕草は最後まで私を辟易とさせた。
私はそのまま教室へと戻っていった。
女子中等部三年の教室の棟を歩きながら、開かれていた扉から中の壁時計へ目をやると、昼休みはまだ20分強の時間を残していた。
これなら昼食を摂るには十分だろうと、手に下げた弁当包みの重さを確かめながら安堵する。
先程の事があったためか、人気のない特殊教室で食事を摂る気分にはなれなかった。
いつもの3-Aの教室が物恋しくなったのだ。
3-D、3-C、3-B……そこまで近づくに連れ、どうも3-Aの教室が少々騒がしいのに気が付いた。
いつもの面々が何の脈絡もなく騒ぎ出すのは日常茶飯事だが、何だか嫌な心持ちがした。
入り口の扉に立つと、騒がしさの正体――木乃香さんのアジテーションとそれに応答する者達の拍手喝采が、
私の気疲れした体へと直にまとわりついてきた。
教室内へ入ってみれば、場の雰囲気は正に最高潮で「そうだそうだ!」だの
「韓国人は出て行け!!!」だのと攻撃的な文句があちらこちらを飛び交っていた。
私はつい先日までのように、嫌韓に興味を持たない無関心派を装いながら、自身の席までゆっくり歩いてそのまま腰を落ち着けた。
しかし内心では大変な喪失感に襲われていた。
道に迷った子供のような心細さが、私の精神をじわじわ弱らせていくのを感じていた。
木乃香さんと刹那さんは、週に一度の割合で嫌韓・排韓的なアジテーションを繰り替えし実践していた。
各教室を手短かにまわって嫌韓ネットワークの活動報告を行い、最後はここ3-Aで締めの演説を行うのだ。
それは決まって昼休みに実地された。
在日を含めた韓国人のほとんどが昼休み中は教室を空けるため、演説する側にとって都合が良いのだろうと思う。
先程から無能なオウムのように「そうだそうだ!」ばかりを繰り返しているのは、木乃香さんと刹那さんの傍に陣取っている宮崎さんだ。
しばらく前までは韓流に乗って韓国人アイドルを持て囃してみたり、あるいは韓国文化を扱った書籍を熟読してみたりと、
彼女は謂わば親韓的な立場ですらあった。
ところが嫌韓過激派ネットワークが勢力を伸ばし始めるや否や、たちまち木乃香さんの太鼓持ちじみた事をやりはじめた。
長いものには巻かれろとばかりの見事な鞍替えには恐れ入る。
がしかし、私は彼女を責めるつもりにはなれなかった。
自分にした所で、別段韓国人に対する特別な感情を抱いてもいないというのに、
教室ひいては学園内での立ち位置を鑑みた上で木乃香さんの主導する署名運動に協力した経験がある。
程度の差はあれ、彼女はかつての私なのだ。
木乃香さんの傍に寄り添うようにして立つ刹那さん、そうしてその後ろで聴衆の一人一人へ監察するような視線を向けているのは雪広さんだ。
彼女はネットワーク発足当時からのメンバーで、実質組織のNo.3と言って良い立場にあった。
彼女の嫌韓感情は韓国財閥に対するライバル意識からきたものとも、あるいは韓国人窃盗団の被害にあった経験から
きたものとも噂されているが、それらの説はどれ一つとして確からしい裏付けのあるものではなかった。
近衛家の権力、刹那さん率いる腕利き達の武力、雪広財閥の財力……
嫌韓ネットワークの急成長とはこれらに支えられた謂わば必然の結果であった。
彼女達の組織に学園治安部の力は最早及ばない。
学園内の韓国人、それら全てを飲み込み、吐き下すまで――ネットワークは膨れ上がり続けるのだろう。
次第に数を増した聴衆の波が私の席にまで及んだ。
私は弁当の包みを手に、他人の空き席で昼食を摂るべく席を立った。
早く食べてしまわないと昼休みが終わってしまう。
自然とため息が漏れた。
教室の後ろ隅では無関心派が寄り添って気怠い休み時間を過ごしている。
私は夕映さんと四葉さんの腰掛けているスペースの隣りへ腰掛けた。
「失礼。
ちょっとここで昼食を摂らせて貰ってもいいかな」
「おや、アキラさんではないですか。
どうぞどうぞ、遠慮無く食べていってくださいです」
「今からお食事となると急いで食べなくてはいけませんね」
「ちょっと、ヤボ用で時間を潰してしまってね」
そう言いながら私は弁当箱を開け……ようとして、慌てて包みの中へと戻した。
どうして、こんな――。
「うん?この匂いは……」
「キムチにプルコギ、それからチヂミも入っているみたいですね」
恐ろしく嗅覚の鋭い四葉さんが次々に弁当の中身を言い当てた。
そう、今日のおかずは紛れもなく、韓国料理のレパートリーそのものだったのである。
私は確かに韓国料理を好んでいた。
しかし麻帆良学園の情勢を考慮し、母親には『韓国料理を弁当のおかずには入れないで欲しい』と伝えてあった。
けれどもこうして弁当の中には韓国料理が詰め込まれている。
恐らくは先日の一件が母親の心情に影響を及ぼした結果なのだろう。
だがこれは非常に不味い事態だった。
よりにもよって嫌韓演説真っ直中の教室で、韓国料理入りの弁当を広げようとしている。
聴衆達に気付かれればどんな羽目に遭う事か想像だにできない。
「あ、あの、二人とも……これは、その」
「しっ!」
四葉さんが私の口元に人差し指を突きつけ、続く言葉を遮った。
「大丈夫ですよアキラさん。
蓋は直ぐに閉めましたし、私達以外の人間が匂いに気付く事はないと思いますです」
「あ……う、うん」
動揺していた私を落ち着かせるように、夕映さんがゆったりとした小声で言った。
どうやら二人に木乃香さん達へこの事を報告するつもりはないようだった。
そうと分かった途端、安堵のため息が漏れる。
「それにしてもマズイですね、このタイミングでその弁当と言うのは……。
木乃香さん達の演説で学園中が気色ばんでいますからね。
今日の昼食は諦めた方が良いと思いますよ」
「うん、そうするよ」
無論、四葉さんの忠告に異存は無い。
私は弁当の包みをぎゅっと縛り直して、椅子の背もたれによたれかかった。
緊張の連続で気が張っていたためか、空腹はさほど気にならなかった。
「……二人は気にしないんだね、韓国料理の事」
「気にするもなにも」
私の呟きに夕映さんは身を乗り出し、
「私は――私と四葉さんの二人は、韓国文化に興味を持ってすらいるです」と小声で続け、その舌をぺろりと舐めあげた。
四葉さんもそれに合わせて"うんうん"と頷いている。
「私は韓国の伝統的文化に、四葉さんは韓国の伝統料理に、それはそれは大変深い感銘を受けましたです。
ぺろり。
修学旅行の行き先は韓国に票を入れましたし、韓国文化を更に深く理解すべくハングル語を学びもしましたです……
おっと、これは秘密にしておいてくださいです」
と、金切り声で演説を続ける木乃香さん達を見やって夕映さんが言う。
「今の麻帆良で親韓派を公言する訳には行きませんから……ここでの事は私達の胸にしまっておきましょう」
そう言って四葉さんは微笑む。
私は何だか、胸のわだかまりがすっと取れたような心持ちになった。
それから昼休みが終わるまでの間、私達は何気ない話に花を咲かせた。
私は韓国料理が好きなのだと話すと、二人はうんうんと首を振ってそれを肯定してくれた。
夕映さんはこうした会話を交わしながら、時折ぺろりと舌を舐め上げた。
変な癖があるものだなと思う。
今まで彼女とはほとんど付き合いがなかったものだから、そんな癖には全く気付かなかった。
そうしたささやかな発見も今の私にはどことなく嬉しい事のように思われた。
放課後に入って、窓から入る風は一層の秋らしさを増していた。
こんな日は部活を休んで公園にでもお出かけしたい。
ベンチに座って、日の沈むまで噴水のせせらぎに耳を傾けるのだ。
時折は犬の散歩に来た婦人や噴水の周りを駆け回る子供の姿も見られるだろう。
移り変わる人々の影を眠たげな目で見送って――「あの。アキラニムはいらっしゃいます?」
突然聞こえてきた呼び声、しかも韓国風の敬称をつけたそれに、私は急激に現実世界へと引き戻された――韓国風!?
「あん?」
怪訝そう、かつ物騒な声色で、木乃香さんが声の主を睨み付ける。
教室の入り戸に立ったその人物は、同じ水泳部に所属する在日コリアンの井川さんその人であった。
私は慌てて飛び起きて
「あーあーあー!井川さん!どうしたの突然あぁそうか私がなかなか部活に行かなかったものだから呼びに来たんだねそうかどうもありがとう、
何ちょっとうっかりしていてね今すぐに行くからねわざわざ同じ水泳部だからって悪いね呼びにこさせるなんて」
と、同じ水泳部の仲間が部活絡みで私を呼びに来たのだと強調しつつ、彼女の手を強引に取ってそのまま教室を後にした。
神光臨ニダ
ウリナラマンセー
乙
81 :
名無しかわいいよ名無し:
こっちの方が良スレ