【ネギま!】4番 綾瀬夕映萌えスレッド【第20章】
「だっぷんでしょ・でしょ♪うんこが飯に変わる世界で〜♪」
この曲を聴くたびに僕は麻帆良中学の廊下を思い出す。
暗くて、少し湿った、中学校の廊下だ。
天井は高く、コンクリートの床を歩いていくとコツコツと音が反響する。
北側には幾つか窓があるのだが、すぐそばまで山がせまっているものだから、廊下はいつも暗い。
そして大抵はしんとしている。
少なくとも僕の記憶の中では廊下は大抵しんとしている。
なぜ『だっぷんでしょでしょ?』を耳にするたびに中学の廊下を思い出すことになるのか、僕にはよくわからない。
脈絡なんてまるでないのだ。
いったい歌い手の鈴宮パルヒは、僕の意識の井戸にどんな小石を放り込んでいったのだろう?
中学の廊下といえば、僕はスカトロ・サラダを思い出す。
レタスとトマトとキュウリとピーマンとアスパラガス、輪切りウンコ、そして茶色のスカトロ・ドレッシング。
もちろん中学の廊下の突き当たりにスカトロ専門クラブがあるわけじゃない。
中学の廊下の突き当たりにはドアがあって、ドアの外にはあまりぱっとしない25メートル・プールがあるだけだ。
どうして中学の廊下が僕にスカトロ・サラダを思い出させるのだろうか?
ここにもやはり脈絡なんてない。
スカトロ・サラダが僕に思い出させるのは昔ちょっと知っていたハルナと云う女の子である。
しかしこの連想はとても筋がとおっている。
なぜなら彼女はいつもスカトロ・サラダばかり食べていたからだ。
「もう、ニチャクチャ、美術の課題は、ネチャニチャ、済ませた?」
「クッチャクッチャ、いやまだ、ネチョクチョ、少し、チャックチャックチュ、残ってるな」
僕も食糞は結構好きな方だったから、彼女と顔を合わせればそんな風にスカトロ・サラダばかり食べていた。
彼女はいわゆる信念の人で、ウンコをバランスよく食べてさえいれば全てはうまくいくものと信じ切っていた。
なんでも、彼女の友人曰く"人々が糞を食べ続ける限り世界は美しく平和であり、健康で愛に満ち溢れているでしょう"と。
なんだか、「いちご白書」みたいな話だ。
「昔むかし」と綾瀬夕映という哲学者が書いている。
「物質と記憶とがスカトロジーによって分かたれていた時代があったです」
その哲学者はスカトロジー的な熱い砂浜を音もなく歩きつづけている。
とても長い砂浜で、そこには穏やかな白い波が打ちよせている。
風はまるでない。
水平線の上には何も見えない。
潮の匂いがする。
太陽はひどく暑い。
僕はビーチ・パラソルの下に寝転んでクーラー・ボックスからし尿瓶を取り出し、口をつける。
もう何本空けてしまったかな?
5本、6本?
まぁ、いいや。
どうせすぐ汗になって出ていってしまうんだ。
彼女はまだ歩き続けている。
彼女の小振りなお尻には茶色いシミの付いたビキニパンツがぴたりと張り付いている。
「やあ」と僕は声をかけてみる。
「こんにちはです」と彼女は言う。
「おしっこでも飲まない?」と僕は誘ってみる。
「いいですね」と彼女は言う。
そして僕達はビーチ・パラソルの下で一緒におしっこを飲む。
「ところで」と僕は言う。
「たしか麻帆良学園祭の二日目でも君をみかけたよ。二言三言、言葉も交わした」
「そうでしたか?」
「そうだよ」
彼女は一息でし尿瓶を半分空け、瓶ガラスを通して海を見つめる。
「でも会ったかも知れないですね。麻帆良祭の二日目でしょう?えぇと……うん、会ったかも知れないです」
「君はいつでも考え事をしているね」
「だって私はスカトロジー的な女の子ですもの」
「あの時の君は僕のかける言葉にも上の空だったよ、いつもいつも便所の方ばかり見ていた」
「あり得るですね」と彼女は言った。
そして笑った。「し尿をもう一瓶頂けますか?」
「いいとも」と僕は言って、し尿瓶を取ってやった。
「あれからもずっと理想の便所を探し求めてるんだろ?」
「そうですよ」
「尻の穴が緩くならない?」
「大丈夫ですよ。私のお尻の穴はとてもスカトロジー的にできているのです。見てみるですか?」
「うん」
彼女はするりとパンツを脱いで、尻の穴を僕に見せてくれた。
それは確かに素晴らしくスカトロジー的な尻の穴だった。
僕はそこにそっと指を入れてみた。
熱くもないし、冷たくもない。
彼女の尻の穴を舐めてみると、微かな糞の味がした。
糞の味までもが、とてもスカトロジー的だ。
彼女と僕はなにも言わずにおしっこを飲んだ。
太陽はぴくりとも動かなかった。
時間さえもが止まっていた。
まるで鏡の中に吸い込まれてしまったようだ。
「中学の廊下を思い出すたびに、とある女の子が脳裏に浮かんでくるんだ」と僕は言う。
「どうしてだろうね?」
「人間の本質は複合性にあるのです」と彼女は哲学めいた事を言う。
「人間哲学の根幹は客体にではなく、精神の内に取り込まれた主体にあるのです。その主体は雑多な情報の符号的集合体によって構築され――」
「ふうん」と僕は言う。
「とにかく糞を食べるです。食べる、食べる、食べる、それだけです。私はただの――スカトロジー的な尻の穴を持った女の子なのです」
そして哲学者の女の子はももについた砂を払い、立ち上がる。
「美味しいおしっこをどうもありがとうです」
「どういたしまして」
時々、麻帆良線の車両の中で彼女に出会う事がある。
そのたびに彼女は<あの時はおしっこをどうもありがとう>式の微笑みを僕に送ってくれる。
あれ以来僕達はもう言葉は交わさないけれど、それでも心がどこかでつながっているんだという気はする。
どこでつながっているのかは僕には分からない。
きっとどこか遠い世界にある奇妙な場所にその結び目はあるのだろう。
そしてその結び目はまた別のどこかで中学の廊下やスカトロ・サラダに、あるいは食糞主義者の『いちご白書』的女の子に繋がっているのだ。
そんな風に考えると、いろんなことが、いろんなものが少しずつ大切に思えてくる。
どこかにきっと僕と僕自身をつなぐ結び目だってあるはずなのだ。
きっといつか、僕は遠い世界にある奇妙な場所で僕自身に出会うだろう、という気がする。
そしてそれはできることなら温かい場所であって欲しいと思う。
もしそこに冷えたし尿瓶が何本かあるなら、もう言うことはない。
そこでは僕は僕自身であり、僕自身は僕である。
その二つの間にはどのような種類の隙間もない。
そういう奇妙な場所がきっとどこかにあるはずなのだ。
糞尿哲学者の女の子は今も熱い砂浜を歩き続ける。
ケツのしわがすり切れるまで、彼女は休むことなく歩き続ける。
420 :
名無しかわいいよ名無し:2006/08/06(日) 17:43:07 ID:nlLGLCSQ
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! '´ ̄ヽ
! l〈ノノリノハ
! l(l!`∀´>ヾ 香ばしい匂いがしたから来てみた
夕映のために肛門に蛇口をつけるじいちゃんもさすがだけど
SS見てると夕映のスカトロ哲学にはそれを凌駕する天性のものを感じるわ。
凡人には及ばない聖域ってことか・・・
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! '´ ̄ヽ
! l〈ノノリノハ
! l(l!`∀´>ヾ<t5VvzvFiは良心的イルボン