【DEA†H NO†E】さくらTVと故・出目川氏を偲ぶ【初7日】
煽り:狂乱の月!
相沢「月くん おとなしくするんだ さもないと出血で」
月「く 来るな こ…殺せ 誰か こいつらを殺せ―――っ」
地面にはいつくばって叫ぶ月。
月「はー… はー… !」
その月の前に立ちはだかるリューク。
表紙:人間は、面白い。
月「リューク はー… はー…
そうだ リューク 書け おまえのノートに こいつらの名前を おまえが書くんだ」
一同「!」
ニア(……………………)
月「書け リューク 早く! はー… はー…」
相沢・伊出「や 止めろ リューク」
銃を取り出し、リュークに向けて構える二人。
ニア「大丈夫です」
月「!」
ニア「その死神(リューク)が頼まれて 私達の名前を書く様なら
最初から キラ 夜神月は そうしていればいいわけですから
リュークは そういう手伝いは しないという事です」
月「た…頼む リューク もう おまえしかいないんだ 書いてくれ!! はー… はー…」
眼を妖しく光らせたまま、月を見下ろすリューク。デスノートとペンを取り出す。
リューク「ああ…… 書こう」
相沢「!」
伊出「な」
月「リューク」
驚愕の表情の相沢・伊出・模木。口の端を歪めてほくそ笑む月。無表情のニア。
相沢・伊出「止めろ」
ドン、ドン、ドンと立て続けにリュークに向けて発砲。
ビシッ、ビシ、バシ、バシッ、バシッ。弾丸はリュークをすり抜け、後ろの壁を穿つ。
リュークは何事もなかったかのようにノートに名前を書き続けている。
リューク「すまない 俺は死神だから そんなものでは殺せないし
俺の持つ物(ノート)も 俺の意思でしか 人間界のものは触れない」
月「くっ はは は は は は はー… はー…」
月「ざぁまぁーみろ ニア おまえは僕を とっとと殺すしかなかったって事さ
はー… はー… はー…
しかし リュークが 名前を書くと言った以上 もう誰にも止められない
手遅れだ おまえらは必ず死ぬ!」
邪悪な笑みを浮かべ、床に伏したまま勝ち誇る月。
リューク「いや 死ぬのはライト おまえだ」
月「!? リューク おまえ…」
リュークのノートに、「夜神月」の名前が書かれようとしている。
既に苗字は書き終わっており、「月」の一画目を書き終えたところ。
月「ば…止めろ!」
眼を大きく見開いて、必死にリュークを止めようと、飛びかかる月。
しかし、月もリュークの身体をすり抜け、無様に転ぶ。
リューク「どう見ても おまえの負けだ ライト
ここをどう切り抜けるか 少しは期待したが 俺にすがる様じゃな… おまえは終わりだ」
月「!…… はー… はー…」
リューク「結構 長い間 互いの退屈しのぎになったじゃないか 色々面白かったぜ」
ノートの「夜神月」と書き終えたその頁を見せ付けるリューク。
月「し…死ぬのか!? 僕は死ぬのか!!」
血まみれで床に這いつくばったまま、絶望の表情でリュークを見上げる月。
リューク「そうだ 40秒で 心臓麻痺 もう決まりだ」
月「し…死ぬ …い や…やだ 死にたくない
死にたくない ふざけるな 止めろ 死にたくない」
這いずってリュークに近寄っていき、すがり付く月。
今度はリュークに触れることができている。
リューク「みっともないぞ ライト いや おまえらしくない」
月「はー… はー…」
リューク「最初に言ったはずだ おまえが死んだ時 俺が おまえの名前を
俺のノートに書く事になると これは ノートを人間界に持ち込んだ死神と
そのノートを最初に手にした人間との間に できる掟だ
牢獄に入れられたんじゃ いつ死ぬか わからない
待っているのも面倒だ もう おまえは終わりだ ここで死ね」
月「い いやだ 死にたくない 牢獄もいやだ!! はー… はー…
何とかしろ 何か手はあるんだろ リューク!!」
リューク「一度 デスノートに名前を書き込まれた者の死は
どんな事をしても取り消せない おまえが一番よく知ってるはずだ
さよならだ 夜神月」
月の必死の訴えを、無慈悲に切り捨て、死刑宣告を言い放つリューク。
無言のまま二人のやりとりを見守る一同。
松田「………」
松田「月くん………」
相沢「!松田 止めろ 今度は同情か?」
松田「………………」
立ち上がり、憐れみの表情で月に歩み寄ろうとする松田。それを制止する相沢。
月(死ぬ あと数秒で いやだ死にたくない 死にたくない 死にたくない)
ここでリュークと月が出逢った頃の回想。
リューク「デスノートを使った人間が 天国や地獄に行けると思うな 死んでからのお楽しみだ」
月「天国へも地獄へも行けない… それだけでわかったよリューク」
リューク「ん? 何がだ?」
月「単に天国も地獄もないって事だろ?」
リューク「! ………………」
リューク「おまえには本当に驚かされるな 人間って奴は皆
天国や地獄の存在を本気で信じ切っていると思っていたが
ああ お前の言う通り
天国も地獄もない 生前 何をしようが 死んだ奴のいくところは同じ
死 は 平 等 だ」
回想終了。
月(いやだ 逝きたくない!!)
月「うわ――――――っ 死にたくない!逝きたくない――――――」
最期に滂沱し、叫喚する月。
ド ク ン
次の瞬間、死――心臓麻痺が訪れる。
ズル… リュークにすがり付いていた体勢から床に仰向けに崩れ落ちる月。
月「ち」
月「ちくしょう…………」
血にまみれ、敗北の表情を浮かべたまま、倒れた月の顔色が変色していく。
最後のページは真っ黒で、煽りの文字だけ。
煽り:人間は、いつか必ず死ぬ。 死んだ後にいくところは、無である。
次号、「完」!!