【DEA†H NO†E】さくらTVと故・出目川氏を慈しむ【ch6】

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836名無しかわいいよ名無し
文字パレ

pgae.105『無理』

表紙煽り 『神とは何か。そして、人間とは何か。』
煽り 『月の口から!!』

月「そうだ僕がキラだ」
その月を見て不敵に微笑む二ア。
驚きの表情の松田・相沢・伊出・模木。
月「ならばどうする ここで殺すか?
  いいか 僕はキラ そして新世界の神だ 
  今の世界では僕(キラ)が法であり僕(キラ)が秩序を守っている これは事実
  もはや僕(キラ)は正義 世界の人間の希望 殺すか?
  それで本当に良いのか? キラを捕える それが過去において
  正義だった事もあったかも知れない しかし今は明らかにそれは悪
  世界の意識は変わったんだ キラを捕えるという自己満足を取るのか?」
無言で月を睨むニア。
月「キラが現れ6年・・・戦争はなくなり凶悪犯罪者の殆どが死に世界の犯罪は7割減少した
  ・・・しかしまだ世の中は腐っている 腐った人間が多すぎる・・・
  ならばなくさなければならない 人間は幸せになる事を追求し幸せになる権利がある
  しかし一部の腐った者の為に不意にいとも簡単にそれが途絶える
  ・・・事故じゃない 腐った人間が生きる事による必然
  僕がノートを手にした時 いやその前から・・・
  世の中は堕ちる所まで堕ち人間は腐る所まで腐っていた
  突き詰めれば人が幸せになるのに害のある者かない者か・・・
  生きるに値する者かしない者か・・・悪は悪しか生まない 
  意地の悪い人間が悪事を行い世にはびこるならば弱い人間はそれを習い
  自分も腐っていきいつかそれが正しいと正当化する 
  悪は・・・腐った者は・・・無くすしかない 始めから救いの無い様な悪には死しかないだろう
  しかし腐った人間=死ではない よってこう言う世の中を創って来た
  悪の根源からメスを入れていく 悪い人間は裁かれる・・・
  人に害を与える人間も裁かれる・・・
  それだけで人間の意識は変わってくる 人として正しい生き方に気付き始める
  幸せになる権利 それは皆に平等にある いやなくてはならない
  それは他の人間を攻撃したり陥れたり ましてや殺す事で得る物ではない
  互いの幸せの邪魔をする事無く互いの権利を尊重し
  個々の幸せを求めて行くのが人間同士のあるべき姿
  世の中が変わってくれば人間も変わってくる・・・優しくなれる・・・
  それでも変わらす悪事を働く者は人間失格
  本来人間は地球上で一番優れた生物として進化をして行かなければならない・・・
  だが退化していたんだ・・・腐った世の中・・・政治・・・司法・・・教育・・・
  世の中を正して行ける者が居たか?  しかし誰かがやらなければならない
  ノートを手にした時思った 僕がやるしかない いや僕にしか出来ない
  人を殺すのが犯罪なんて事は分ってる しかしもうそれでしか正せない
  いつかそれは認められ正義の行いとなる」
月、自身の手を見つめながら熱弁を続ける。
 「僕がキラとしてやるしかない これは僕に与えられた使命
  自分はこの腐った世の中を革(あらた)め 真の平和・理想の世界を創生する為 選ばれた人間
  このノートで・・・他の者にできたか?ここまでやれたか?この先できるか?
  ノートひとつで世界を・・・人間を正しい方向へ導けるか?
  私利私欲のためにしか使えない 自分の為にしか使えない 馬鹿な器の小さな人間しかいないじゃないか
  僕は自分の利益など一度も考えた事はない 弱者に自分の思想を植え付け金儲けをしている悪党とは全く違う
  そういう悪党こそ世の中の敵なんだ
  そうさ 僕にしかできない・・・新世界を創れるのは・・・・・・
  その頂点に立ち常に正しく導けるのは僕しかいない・・・」
837名無しかわいいよ名無し:2006/04/14(金) 01:13:44 ID:BjCQ33Kj
月「考えろ」
二ア(!・・・・・・)
月「また腐った世の中に戻していいのか? おまえにだってわかっているはずだ
  人間には明らかに死んだほうがいい人間がいる 害虫は殺せるのに何故害のある人間を殺すのを悪とする
  ここでキラを潰していいのか?それが本当に世の為か?ここで僕(キラ)を捕まえてどうなる?
  おまえが嬉しいだけじゃないのか?それはおまえのエゴでしかないんじゃないか?
  Lの仇というならば それこそ最も愚かな行為だ」
二ア、だまって月を見ている
月「おまえが今目の前にしているのはキラだが 新世界の神だ」
二ア、KIRAの指人形をいじくりながら答える。
二ア「いいえ あなたは―ただの人殺しです」
月(!)
二ア「そしてこのノートは史上最悪の殺人兵器です」
にらみ合う月と二ア。
二ア「・・・あなたがまともな人間だったなら一度は興味本位でこのノートを使ってしまったとしても
  ノートによって起きたことに驚き 恐れ してしまった事を悔やみ・・・二度とノートは使わない
  ・・・・・・極端な話・・・私利私欲の為に使い何人か殺してしまう人間の方が まだ私には理解できますし
  まともだとさえ思います」
二アKIRAの指人形をぐにっと潰しながら
二ア「あなたは死神やノートの力に負け・・・神になろうなどと勘違いをしているクレイジーな大量殺人犯
  ただそれだけの何者でもありません」
月、眉間にしわを寄せ軽蔑の視線で二アを見る
月「二ア 間違っているのはおまえだ もう僕が正義なんだ」
二ア「・・・そうかもしれませんね 何が正しいか正しくないか 何が正義か悪かなんて誰にもわかりません
  もし神がいて神の教示(ことば)があったとしても私は一考し それが正しいか正しくないかは自分で決めます
  私もあなたと同じです」
月「!?」
二ア「自分が正しいと思う事を信じ正義とする
   あなたは決して神ではないしあなたが全ての人間の生きる道を示しその通りに人間(ひと)生きていく事は平和でもなければ正義でもないと私は考えます
  そして自分を神と言い片っ端から人を殺す事は私の中では絶対に悪です
  ・・・ここに居る私とあなた以外の者がどう考え何を正しい・・・正義と考えるか・・・・・・・・・」
月を厳しい表情でにらむSPKメンバー。松田・相沢・伊出・模木。
月、宙をにらむ。
月(・・・・・・ ・・・・・・言ってもわからぬ馬鹿ばかり・・・)
そして月の腕時計がアップになる。月の視線はその時計に向かうかのように下へギロリと変わる。

柱文 『残された手は・・・!?』
次号 『殺意』