【ネギま!】5番 和泉亜子萌えスレ17針目【灼眼なる光の紡ぎ手】

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『亜子と円とバンソーコー』
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「おはよう亜子。今日は一人?」
 円の挨拶に、亜子は笑顔で振り返った。
「おはようさん。まき絵らは朝練や。そういう円かて一人やん、なんや珍しいなあ……」
「美砂はコーラス部の用事だってさ。桜子は……、まだベッドの中よ」
 円はやれやれとばかりに溜息をつく。
「その様子やと、起こしても起きんかったんやね……」
 亜子は心底円に同情した。その気持ちは痛い程分かる。亜子の同居人であるまき絵も、
朝練の日以外はしょっちゅう寝坊するのだ。
 二人はしばし談笑しながら学校へ向かう。正門前の大階段に差し掛かった時、事件は起きた。
「や〜っと追いついたよ〜っ!」
 後方から桜子の声。二人が振り返ると、猛ダッシュで駆け寄る桜子の姿が見えた。
「ったく、そんなに大慌てで来るんなら、ちゃんと起きてよね……」
「―――って、危なっ!」
 亜子の悲鳴が上がる。円に追いついて気が緩んだのか、桜子は階段につまづいたのだ。
そして、円にタックルする形で激突した。
「いったあ〜」
「ごめんごめん、転んじゃったよ〜」
「二人とも大丈夫? ケガしてへん?」
 亜子の呼び掛けに、桜子は元気良く起き上がった。
「円がクッションになってくれたお陰で無事だったよ〜」
「私はエアバッグじゃないっての……!」
 円も憎まれ口を叩きながら立ち上がると、大仰しく埃を払った。
「あ、おでこんトコすりむいとるよ」
「あっちゃー、ごめんね円……」
 円の額には擦過傷があった。じわりと滲み出す血を見た亜子は、みるみる顔色を青くする。
「は、早よ止血せんと。痛うない?」
「大袈裟だなあ亜子は……。これくらいなんともないって」
 円はティッシュで傷口を押さえながら亜子を気遣う。怪我人が保健委員を気遣う、というのもおかしな話だが。
「ちゃうねん。ウチ、血ぃとか苦手やから……」
 亜子はポケットの中からバンソーコーを取り出すと、円の傷口をに貼りつけた。
「ありがと亜子。バンソーコーを持ち歩いてるなんて、さすがは保健委員だね〜」
「うん! これで可愛くなったわ!」
「…………可愛く?」
 亜子の言葉に円はきょとんとする。その陰で、桜子は必死に笑いを噛み殺していた。

「おはよう円。それカワイイねー」
「おお〜っ、クギミーがカワイイねー」
「わあっ、意外と似合う〜」
 教室に入るなりクラスメイトの注目が集まる。円が茫然としていると、桜子は嬉しげに手鏡を見せた。
「…………うあ」
 亜子が持ち歩いているバンソーコー。それはどれも可愛らしいプリントの入った代物だったのだ。
ちなみに円の付けているのは、白いねこさんである。
「ウ、ウチが持っとるバンソーコーって、そんなんばっかやから……」
 申し訳なさそうに亜子のがしゅんとすると、却って円の方が気をつかう羽目になる。
「え、えっと、亜子は手当てしてくれたんだから悪くないって。ほら、みんなもウケてるし……」
「……ホンマに?」
 そう言って亜子は上目遣いに円の顔色を伺ってくる。これには円も思わずどきりとしてしまった。
(ううっ、そんな表情されると……!)
 亜子の上目遣いを回避出来なかった円は、しばらくこのバンソーコーを剥がさない覚悟をきめたのだった。
 ちなみに、元凶となった桜子からはキッチリと食券を徴収したという―――

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 忘れ去られたバンソーコーネタを使ってみたり クギミーの方が美味しいのはどーかと思うが
 円姉×亜子妹、てなネタもいいかも まあ、百合なら俺はゆーな×亜子派なのだがw

 一応、捨てハン使っておくわ SSウザい人はNG登録よろ
 コレ、ケータイからなんで改行ミスってたらスマソ つーか疲れた・・・