【DEA†H NO†E】さくらTVと故・出目川氏と雑談厨のスレ【ch5】
page.91 「停止」(煽り:高田の周辺から徐々に…!!)
(テレビ画面に映る『今日の高田様』という番組)
井出「…なんだこの番組は…」
松田「流石に『キラ王国』の継続は難しくなったさくらTVの後番っすよ」
井出「キラが駄目なら代弁者か…相変わらず節操がないな」
松田「まぁあまりタッキィのプライベートには触れられないし面白くはないんすけどねー」
テレビ画面のナレーション
「今日の高田様は厳重な審査を通った20名の最終候補者から4名の女性護衛を選ばれました」
「その栄えある四人の女性は―――」
「第22回世界空手道退会女子60kg優勝 大山立美」
「元CIA捜査官 ハル=リドナー」
画面に映るハルの顔写真。
ナレーション「四人共全ての試験をクリアし―」
相沢「! ハル=リドナー…SPKのメンバーが高田アナの護衛に…」
松田「やっぱ女子トイレの前にごつい男がズラッと並ぶのはまずいっすもんねー」
相沢「(…ニアはSPKのメンバーを見たらLに教えて構わないと言っていたが…)
今すぐ教える必要も…」
月(この中にSPKメンバーがいるならハル=リドナー)
(ニアも隠す必要はない、いや僕にそうだとわかる様にしてきている)
(当然こいつが操られる場合を考え今のニアの場所はこいつには教えていないだろう)
(それよりキラ崇拝者として高田の護衛になったこいつを殺せば、
ニアだけでなく相沢達も僕がキラと確信する事になる、
ニアはそれをわかっていてこいつで高田から存分に探ろうという腹だ…)
(しかし高田には新しく近づいてくるものは全てSPKくらいに思えと言ってあるし、
こいつが高田に強引に何かしようとしても、他の護衛がいる、
少しでも疑惑めいた行動を取ればそれを報道させキラが裁くのは問題ない)
(まぁこっちのものがSPKの捜査を邪魔するのもおかしいし
放っておいてもすぐにどうこうはない)
(ニアが何か言ってきたらそれなりにこいつを意識しているよう振舞っておけばいい)
(こっちはこっちのやっておくべき事を…)
※3ページまで
・ニアの捜査本部
レスター「ニアの言った通りになったな
高田は今までいなかった女性の護衛を必ず必要とする
ならばかえって元CIAという事を使えば採用される…
キラには感付かれやすいだろうが…」
ニア「はい…リドナーが自分の保身よりも捜査を優先してくれた事に感謝します」
部屋中に並べられた大量のモニターには、
ニュースを読み上げている各国のニュースキャスターが映し出されている。
ニア「ところでレスター指揮官、これの答えは出ましたか」
レスター「…もし自分がキラだったら誰を出目川の後のキラの代弁者に選ぶかか…」
ニア「はい」
レスター「悪いが私はニアの様に同時に幾つもの映像と音声を見ることはできない」
「五日やそこらではとても、もう少し時間を…」
ニア「そうですか、ジョバンニも同じ事を言ってました」
ニア「まぁあなた達の意見を聞いた所で参考程度ですので」
レスター「!……」
ニア「難しく考えず割と適当でいいです」
レスター「…わかった…」
・NHN局内
局内を歩くミサと模木。
ミサ「だからなんでミサがトリじゃないのよ、今年の紅白の目玉はミサだって言ってたじゃん」
模木「いや目玉は目玉で…しかしトリとなると大御所というのが…」
すると目の前に護衛を連れた高田が。
ミサ「(! 高田清美…)」
ミサ「馬鹿よね、ライトに捜査の為に利用されてるだけとも知ら―」
模木「わっ(慌ててミサの口を抑える)」
模木「駄目です、そんな事言って誰かに聞かれでもしたら必ず殺され…」
ミサ「わかってるわよ、だから小さな声で言ってんじゃん」
その様子に気付く高田。
高田「!」
ミサを見つめ、やがてフッと息を吐きながら笑みを浮かべ立ち去る。
ミサ「あっ…あっ…鼻で笑った」
模木「…」
ミサ「ミサやっぱり蹴り入れてくる!」
模木「わっ駄目」
高田へ向かって駆け出すミサ、
気付く護衛のハル、飛び出してミサの腕をバッと掴み制止する。
ミサ「!」
ハル「何をする気ですか?」
ミサ「な…何をって…お姉さんこそ…イタタ…」
その様子を黙って見つめる高田と護衛たち、にらみつけるミサ。
高田「リドナー、その人は私の大切な友人です。
挨拶に来てくれただけです、手荒なことはしないでください」
ハル「はい高田様、失礼しました」
手を離しミサを解放するハル、そして高田とともに立ち去る。
ミサ「な、何かすっごい悔しぃーっ!!」
模木「いやだから静かに…」
ミサ「もしかして紅白シメるのもあいつ…?」
※9ページまで
・ニアの捜査本部
レスター「ニア、やはり私には出目川の様な極端な者でなければ
キラの代弁者は誰でも同じくらいにしか…」
モニターにはニアと通信していると思われるジュバンニの姿。
ジュバンニ「私も決めがたいですが少なくとも新人アナの部類の
高田アナウンサーは選ばない」
ニア「そうですよね…ただ雑誌の特集のアンケートでは2位と人気はある様ですが…
一位は同じNHNの紗藤美哺です」
「それにもっと経験や威厳のある男性アナウンサーという選択肢もあったはず…」
「では何故高田が選ばれたのか」
「単にキラの好みが高田だったというのもありですが…」
「私の考えでは――」
レスター「…」
ニア「高田はキラの崇拝者でありそれを知っていたから」
「です」
「出目川が選ばれたのはまだ世界がキラ寄りになる前から
熱狂的に局を利用してまでキラを支援する姿勢を見せていたから…」
「確かに脅せば代弁させるのは簡単ですが
キラにとってその者がキラの賛同者であるに越した事はない」
「いや高田に関しては明らかにキラ崇拝者だから選ばれたに違いないんです」
リモコンをモニターに向け操作するニア。
ニア「昨晩のニュースの高田の発言です」
モニターに映し出される高田の映像。
高田『義務教育の段階でキラの存在、キラの考えを正しいものとして
しっかり子供達に教えていく事が大切だと私は考え――』
ニア「自分の意見も述べると言い出してからの高田は馬鹿丸出しのキラ崇拝ぶりです、
しかし馬鹿ばかりの世間にはこの高田の言葉が効いているのも確か…
キラにしてみればこれでいいんです…」
レスター「…ならば夜神月がキラと考えてやはり学生時代親密であり
高田がキラ派と知っていて選んだという事では?」
ニア「いえ高田がテレビでキラ寄りの発言をし始めたのはあの夜の密会の次の日からです」
レスター「?…あのホテルのか…」
ニア「L・夜神月は高田と直接会い捜査していると言っています」
高田の密会の相手が夜神月だということはMr.相沢達に聞けば裏も取れる
まず間違いのない事です
よってLキラ・夜神月が高田を選んだのなら高田が代弁者としてマイクの前に立ったその時から
高田に発言させることはできた…
しかし実際に高田がそれを始めたのは密会の次の日、その発言もキラに呼びかける形であった事から
この次点でXキラとコンタクトが取れていなかったLキラが言わせたとしか私には思えない」
ニア「LキラはXキラにも、密会前までは高田にもコンタクトを取っていなかった…
それは再びMr.相沢達に疑いをもたれ見張られていたからだと考えます
ならば高田を代弁者として選んだのはXキラの独断」
レスター「…しかし相沢達に見張られる以前に、
Xキラに出目川を殺し次の代弁者に高田を使えといっておいたという事は考えられないか?」
ニア「全くないとは言いませんが出目川が死んでから高田が代弁者として選ばれるまで一週間ありました
『出目川が死んだら高田を使え』という指示をしていたとしても
『一週間空けろ』というのは意味がなく不自然です
一週間の空白はLキラとコンタクトを取れなかったXキラが
出目川の暴走を止める為に独断で殺し
誰を次の代弁者にするか考えた時間とする方がしっくりきます」
レスター「うむ、ならばXキラは高田がキラ崇拝者だと知っていた
高田のかなり身近にいた者、親密にあった者という線で捜査だな」
ニア「はい、今高田の身辺を洗うのは危険を伴うと思いますが
またジェバンニと聞き込んでもらえますか」
レスター「わかった」
ジェバンニ「はい」
ニア「私はまず高田が出た番組を現在から遡り、全てチェックすることから入ります」
部屋中のモニターに映し出される映像を鋭い視線で見つめるニア。
ある番組に写る人物に気付く。
ニア「!」
画面には『検事 魅上照』として出演している魅上の姿。
ニア(こいつ…)
DVDの山をガチャガチャと漁り、"The KIRA kingdom"と書かれたDVDを探しあてる。
再生され、モニター全てに映し出される魅上の出演場面。
ニア(やはり…
キラ王国に出ていたキラ思想にどっぷり漬かった典型として印象に残っていた男と同一人物…)
リモコンを操作するニア。モニターに写るのは魅上の発言場面。
魅上『私が検事という職についたのは
幼少の頃から目の当たりにしてきた暴力や中傷等に理不尽さと憤りを感じてきたからです
犯罪の増加する今、これから社会に出る若者達は自分の目標を持ち、
持てる力を余す事なく生かし社会貢献していくという姿勢こそが――』
ニア(今まで高田が出演した全ての番組の中で魅上は2回確認できた、
2回…親しくなるきっかけは十分にあったといえる
それにこの物言い…キラの
「能力ある人間がそれを社会貢献に活かさず生きる事を許さない」と酷似している
何よりもキラ王国の方での…)
再びリモコンを操作するニア。
魅上『是非またキラの声を…考えを聞きたいと思っています、そしてその思想・目指すものに従いたい
キラの教え・指示通りにしていくことが世界平和の一番の近道と私は考えています
キラ、どうか声を、もしキラの指示・言葉がなければ、これがキラの考えではないかと自分で考え
判断し行動していくことが必要だと考えています』
ニア(魅上照…
この発言の四日前に出目川は死に、
この発言の四日後に高田が次の代弁者としてキラに選ばれた…
それは私がLに「13日のルールが嘘」と突きつけ、
模木はメロにより、相沢は自ら私の所へ来た後の出来事…
当然L…LキラはL・夜神月と弥海砂が再度疑われ監視されると考える
もしそれまで目を弥に持たせ裁かせていたのなら、
夜神は焦り、監視前にノートを弥からキラ王国に映っていた中から使えそうな
キラ信者・魅上を選び渡した…
相沢達が戻り見張られたことでLキラは魅上とはコンタクトは取れなくなる、
よって出目川の暴走を止める為に魅上は独断で殺した…
………
魅上はそれでもキラから指示がないのでキラ王国を使って断りを入れた上で
その四日後にキラ寄りと知っていたアナウンサー高田清美を代弁者として独自に選んだ…
………
高田が選ばれたのはLキラからすれば偶然であり
結果的にはXキラ・魅上の手柄…
Lキラ・夜神は大学時から親しかった高田だからこそ密会へ持ち込め
高田を通しXキラとのコンタクトを図った…
………
一応全ての筋は通る…
Lキラ…夜神月…
Xキラ…魅上照…)
レスターの携帯電話に着信。
マイクを持ちながら話すニア。
ニア「交友関係を洗うのはもういいです、戻ってください
今一人の者が浮かび上がりました
それが外れだった時またお願いします」
レスター『えっもうXキラの容疑者が?…』
ニア「はい、私観るのは得意なんです」
(煽り:ニア、早い!!)
魅上を知ったニア、先に動く!!
次号、「夜」!!