のどかはもういらない!
ネギが急用で教卓を空けたある日の自習時間、クラスメイト達の怒りはついに爆発した
「泥棒猫はあなたです」
夕映の鋭いつま先蹴りがのどかの鳩尾へと吸い込まれていく
「おごぅっ…!」
悶絶するのどか、だが皆が彼女に休む暇を与えるはずもない
「戦う事もできないくせにでしゃばりすぎでござるよ、ニンニン」
12人に増えた楓がよってたかってのどかを袋にする
「あがっ、痛い!いたいっイタイ!!!」
「泣き喚いたところでどうにもなりませんよ、宮崎さん」
木刀を手にした刹那が構え一閃、刀をのどかの腹へと叩き込んだ
「がっ…はぁっ…………!!!!!」
呼吸すらままならないのどか、しかし容赦ない追い打ちが立て続けに彼女を襲う
「あんたさぁ、ちょっとネギに馴れ馴れしすぎない?」
明日菜の渾身の蹴りをあごに受け、のどかの体は軽々と壁際まで吹き飛ばされる
「ウヒャー、明日菜やけに気合い入ってるネ」
からかうような笑いを浮かべる古菲によって寸分の間を空けずたたき込まれた拳は、のどかの肋骨を容易くへし折った
「はぐぅっ」
折れた骨が肺に刺さったのか、息をする度に激痛がのどかを襲う
「見苦しいですよのどかさん」
真っ正面から放たれた茶々丸のパンチに、のどかはついに血反吐をはいた
「ふぎゃっ…た、たずげでぇぇぇ…」
もはや泣きながら許しを請うばかりの彼女に、優しい声をかける者がいた
「のどか、泣かんでえぇよ…ウチがすぐに治したる」
木乃香の放った魔力がのどかを包み込み…瞬く間に体中の傷が癒されていく
「あ、ありがとう、木乃香さん…」
「良かったなぁのどか…これでまた続きができるえ…」
「……………え?」
「さーて、次は私の番だな」
残虐な笑みを浮かべてのどかの前に立つエヴァンジェリン
「い………いやぁぁぁぁぁっっっっっっ!!!!!!!!!」
パーティーはまだ始まったばかりだ…