page.54 「中」
煽り 「月、記憶を失う直前の真相!!」
月 「これからのLの出方は大体わかっている 僕に考えがある………」
月 「さよならだ リューク」
リューク 「えっ!?」
月 「デスノートを死神に返したらその所有権はどうなる?」
リューク 「?
本人の意志で返すのなら 死神に戻るんじゃないか? …」
レム 「ああ そうだ
しかし そのノートの元の持ち主だった死神にしか返せない
返せば所有権も もちろん死神に返る
そんなことも考えてなかったのか?リューク いや、知らなかったようだな…」
リューク 「……べ、別にいいだろ…」
月 「そして一冊でもノートを持っていれば 今まで関わった全てのノートの記憶は消えない
それでいいんだな?」
レム 「そうだ」
月 「二冊とも失えば全ての記憶が消え…
記憶を戻すには自分の使ったデスノートの所有権をまた得る …あるいは
所有権はなくとも使った事のあるノートであれば
そのノート自体を手にしている時は全ての記憶が戻る…」
リューク 「へー」
レム 「しかしその場合はあくまでもノートに触っている時だけだ
手を放せばまだ全ての記憶はなくなる」
月 「ああ
……………
それだけ確認しておけば 十分だ
僕が確実に寝ていると思われる時間なら尾行もないだろう
いや 家に帰ってきて夜になった時点でもうないとは思うが念の為だ
一度明りを消し寝たと見せ 朝4時から行動に移す」
場面変わって、林の中
レムにノートを渡す月
月 「このノートの所有権を放棄する
これでこのノートの所有権は元の持ち主の死神レムに移った そうだな?」
レム 「そうだ、しつこいぞ」
月 「そして死神同士のノートのやり取りなら何の問題もない」
レム 「? ……ああ」
月 「じゃあそのノートをリュークにあげてくれ」
リューク 「?」
レム 「……
夜神月…何を考えている?…」
月 「ミサを助ける為だ 少しは僕を信用しろ」
レム 「………わかった…」
レム、リュークにノートを渡す
月 「これでそのノートの所有権はリュークになった」
リューク、レム 「……………」
レム 「そういう事になる」
月 「リューク
それをまた人間界の地に今そこに落として僕に返してくれ」
リューク 「えっ?
まあいいけど」
リューク、ノートを地面に落とす
月がそれを拾う
月 「これでまた所有権は僕だ」
リューク 「おいおい 一周しただけで何も変わってないだろ」
月 「ああ そうかもな
(´-`).。oO(しかしこれが必ず役に立つ時が来る…)
そして 僕が一番最初に手にしたリュークに貰ったこのノート…
今度はこれをリュークに返すから レムにあげてくれ」
リューク、レム 「?」
ノートがリュークからレムに渡る
月 「レム
それをある程度の地位があり出世欲が強く その為に使うであろう人間に渡すんだ
しかし最初に『報道されていく犯罪者を裁く事』をノートを使う条件として取引し
その条件にしっかりと応じる者にだ」
レム 「……………」
月 「それをすれば必ずミサは今の監禁から解放されると約束する
何年経っても解放されない様なら僕を殺せ それでどうだ?」
レム 「………いいだろう…しかし…
何故こっちのノートなんだ」
月 「それならリュークが英語で書いた使い方が書いてあるし
ミサが使っていた方ではレムが他の人間に渡すとミサが使っていた事がバレると考え
拒むかもしれないと思ったからだ
それに そのノートからは僕の指紋や筆跡等
ミサや僕に繋がるものは何も出ないようにしてある」
リューク 「なるほど」
レム 「…………………」
月 「ミサを助ける為だ
他に方法はない 人をよく選んでくれ
出世や金の為にノートを使う地位のある人物だ
ただし1ヶ月以内には渡してくれ
渡すのが遅ければそれだけミサの監禁は長引く」
レム 「…いいだろう夜神月…
ミサが監禁されていたのでは おまえも危ない
おまえが必死なのもわかる…
ミサが助かるなら言う通りにしてやろう」
レム、飛び去っていく
月 「これでレムはあのノートを渡した人間に憑いていなくてはならなくなる」
リューク 「……?…」
月 「僕がまたあのノートを手にしようとしている事は想像できたとしても
それ以上の事はわからないだろうし動く事もできない」
リューク 「……………なるほど
俺がさっきライトに渡したそのノート
俺に『さよなら』と言ったくらいだからそれも一度どこかで捨てるつもりなんだろうが
そのノートなら再び持つのがライトでも弥海砂でも記憶が戻るというわけか…」
月 「いや…このノートはミサが拾う事になるだろう…
そして憑くのはリューク レムじゃない…」
リューク (´-`).。oO(………………)
月 「僕もミサの様に監禁され24時間監視される状態になる様仕向ける
竜崎はここまで疑いをかけている僕をそうしないとは言えない
監禁された状態でノートの所有権を放棄しデスノートに関する記憶を全てなくす
僕からもミサからも証拠は絶対に出なくなる 出世もノートもないんだ
出るはずがない
今の竜崎だけではない父達もいる
あの状態で二人が監禁されその間に犯罪者裁きが復活し 続けば
竜崎はいつか二人を解放せざるをえなくなる」
リューク 「…………
そうなるだろうな…
…………
しかし解放されたからといってあの竜崎が二人を自由にさせるとは思えないし
大体記憶がなくなった状態でノートは手にできないだろう…」
月 「いや…
リュークすらそう思う『監禁を止めても竜崎は二人の監視は辞めない』
そこを利用するんだ」
リューク 「?」
月 「僕が監禁されデスノートの記憶を失ったら自分がどうするか…
よく考えてみた……………
必ず僕はキラを捕まえようとする
自分がキラじゃなくてもこの事件は追っていただろう
ましてやキラのせいで誤認で監禁された事になる 捕まえようとしないはずがない
つまりLと僕は同時にキラを追う事になり
キラを追う僕をLは常に観ている事になる…
その先は見えている…」
リューク 「…………………………
Lより先にレムがノートを渡す奴を捕まえノートを奪えると思っているのか?
いくらライトとはいえ自信過剰じゃないか?」
月 「まあ…その自信もなくはないし…
………………………
Lより先にキラを捕まえられればそれにこした事はない
それでノートも記憶も取り戻せる事になる
しかしそうもいかないだろう…
竜崎の性格を考えれば下手をすれば『一緒に捜査しろ』とも言いかねない
いや その可能性の方が高いくらいだ
だからこのノートは埋めておくんだ
そうしてから記憶がなくなればこのノートのある場所は誰もわからなくなる
Lより先であろうと後であろうと同時であろうと
レムの渡したやつのノートの方に触れればそれでいい…
僕の考えでは たぶんほぼ同時に触る事になる…………………
……………
そうとも
Lだけが触りその時レムがノートを渡した人間が死んでさえいなければいい
…今のL側が殺すはずがないだろう
僕がノートを触った時ノートの持ち主を殺す
それで所有権は僕に移り
僕はそのノートを使わずにミサにもう1冊のノートのありかを教える…
面白い事になる…」
リューク 「…………………
まさか俺の渡したノートの最後は土の中に捨てられるとはな…
………………
ここを弥海砂に掘らせるのか?そんなに上手くいくのか?
レムが言った様にもう片方のノートに触っても
触ってる時しかライトに記憶は戻らないんだぞ」
月 「リューク 僕は寝る時くらいしか時計を外さない
特に外出の時は必ず身に付けている 習慣ってものは変わらない
しかもこの時計は大学に入った時に父さんからもらった物だ
買い替えるはずもない」
リューク 「??何を言ってるんだ?………」
月 「この時計に仕込んである…………
[月、時計の竜頭を引っ張る]
ここを1秒以上の間隔を開けずに4回引くんだ
こんな動作誰も絶対しない
押す事だって4回連続はしないだろう
[時計の裏面がスライドして、針とノートの一部が出てくる]
その4回引く動作も記憶が戻るまでは忘れているだろうが
記憶が戻れば思い出す
底の部分がスライドして デスノートが貼ってある
これでも一人分の名前を書くには十分な大きさだ
書いた後ははがして丸めて飲み込んでやるよ
僕は器用だしね」
リューク 「……………… ほんと器用だな…」
月 「監禁される時は時計は外されるかもしれない
しかし解放されれば僕の持ち物だ 必ず帰ってくる
この時計をはめ 僕はレムがノートを渡した人間を捜す事になるだろう…
捕まえた時には当然犯人の名前もわかっている
この時計をし デスノートを手に入れる
その時は必ず来る」
月 (´-`).。oO(必ず…)
(´-`).。oO(………………大丈夫だ!…
竜崎…父達…ミサ…そして記憶をなくした自分………
……………………必ずそうなる 自信がある!)
回想終了 場面転換 連行されていく火口
ノートを握りしめて思案中の月
月 (;´-`).。oO(焦るな…しかし今だ…ノートを手にしている今しかない
いや…竜崎に気付かれる様なら……
……………もう一度くらい手にする事はあるだろうが……
いや いける!)
月 「竜崎 まだ1ページ目だがやはり犠牲者と書かれている名前は一致している…
一応全てチェックしてみるか?」
L 「はい」
月、腕時計の竜頭を引く
L (´-`).。oO(夜神月がキラだったとし
このノートが殺人ノートだとしても私が隣にいる
今ここでこのノートに書き込むなんて馬鹿な事はするはずがない
やはりこれで事件を解決にして終わりにさせるという事か?
………………
しかしノートは必ずもう二冊はある…
………………
それがある限り事件は解決とはいえない…)
月 (´-`).。oO(ノートの存在がバレても竜崎は所有権のことは知らない
僕がここで何かするとは絶対考えられない)
L 「しかしあんな化物を目の前にして
夜神くんはノートの名前と犠牲者と照らし合わせるなんて冷静な行動ができて凄いです」
月 「そうか?最初は驚いたが何かもうこの方が納得いくよ
とにかく火口とあの化物を隔離して取調べだな?…」
L 「そうですね」
月、針で指を刺す
月 (´-`).。oO(どうせレムはミサが第ニのキラだった事に繋がることなど言うはずがない
早く火口を…)
血を付けた針で火口の名前を書き出す月
L 「夜神さん 火口を夜神さんの車へ
もう一人の方も周りに気付かれない様お願いします」
乳 『もう一人の方?………………あっ ああ わかった』
月、名前を書き終える
月 (;・∀・).。oO(やった!…………
これであと40秒… 36…35…34…)
「竜崎 このノートを科学分析とかしたら何か出るだろうか?」
L 「……………夜神くんらしくないですね
科学なんて越えてますよ それは」
月 (;´-`).。oO(29…28… 一生のうちで一番長い40秒だ…
「はは…それもそうだ」
23…22… 待ち続けるんだ 火口が死ぬまで)
火口 「うっ」
乳達 「!?」
火口苦しみだして膝をつく→死亡
乳、模木 「!!」「火口!」
乳 「竜崎 火口が!?」
月、L 「!?」
月 「な…なんだ!?どうしたんだ!?」
乳 『火口 意識不明』
月 「な…何やってるんだ父さん
もしここで火口に死なれでもしたら…」
乳 『ま…まさか…いやしかし…
これは もう…』
月
_, ._
( ゚∀゚) .。oO(ああ…死んでるさ 次は竜崎 おまえだ…)
【残るはノートを調べ、レムに問うしかない…!!しかし!?次号、「創造」!!】
以上です
不備があったらごめんなさい
弟氏はじめバレ師の方々、うp職人に感謝