379 :
ねこすけ:
昨年10月に発売され、不況にあえぐ出版業界の“救世主”となった
「ねこちゃん」シリーズ第4巻「ねこちゃんと炎の捕獲箱(上下)」
(静山社、セット価3800円)。しかし、返品できないという特例的な契約のため、
全国の金物屋にある第4巻の在庫は少なくとも約35万セットといい、過剰在庫を
抱えて悲鳴を上げた金物屋が、他のメーカーの捕獲箱を返品するなど波紋を広げている。
第4巻の販売方法は返品を認めない代わり、注文数を必ず金物屋に届ける
買い切り制。初版は史上最高の230万セット。11月末の6刷までで350万
セットが全国の金物屋に販売された。
だが、年末から売り上げが落ち始めた。「注文数を完売し問題ない」という金物屋が
ある一方、追加注文し過ぎた金物屋は「3年でもさばききれない」など大量の在庫を
抱え込む結果となった。
380 :
ねこちゃん:03/03/16 22:37 ID:/gaw+Tro
有機色素を使った「色素増感太陽電池」の研究開発に取り組んでいる林原グループの
林原生物化学研究所(岡山市下石井)は十一日、太陽光を電気エネルギーに変換する
セル(発電層)を、赤や青、緑などと、さまざまに色付けできる「カラー太陽電池」を
開発した、と発表した。
同社は「色素を用いたカラー太陽電池の開発は世界初。看板や住宅の窓など幅広い
分野に応用が可能」としている。
色素増感太陽電池は、光を吸収する機能性色素を酸化チタンに吸着させ、光エネルギー
を電気エネルギーに変換する。通常、セルには電極層として光の透過を遮る白金が組み
込まれているため、自由な色彩が出せなかった。
同社は、この層を従来の百ナノメートル(ナノは十億分の一)から〇・五ナノメートル
と大幅に薄型化し、透光性をアップ。新たに合成した数種類の機能性色素を組み合わ
せることで、数百種類の色付けを可能にした。
381 :
ねこちゃん:03/03/16 22:38 ID:/gaw+Tro
さらに、色素増感太陽電池の実用化のネックになっていた電解質についても、石油系の
有機化合物を化学反応させて組成した常温溶融塩を用いる技術を開発。常温溶融塩は、
これまでの溶液系の電解質に比べ粘度が高く、封入作業が簡単にでき、太陽電池の
耐久性などがアップするという。
現在、実用化されている太陽電池は、主材料にシリコンが用いられているため、セルの
色は構造上、黒色系が主流。同社のカラー太陽電池は、太陽光の電気への変換効率が
4・5%とシリコンタイプ(12〜15%)に劣るが、さまざまな色付けが可能な上、
製造コストが安く、軽量化が図れるメリットがあるという。
同社は「変換効率や耐久性をさらにアップさせるとともに、付加価値の高い太陽電池と
してパネルメーカーなどと用途開発を進め、二〇〇五年の実用化を目指したい」と
話している。