【イキガリ具合】朝から晩までみんカラ142【crazy】
52 :
名無しさん@そうだドライブへ行こう:
聖パウロ学園は、キリスト教精神に基づく中・高一貫教育等を目的とする光泉中学・高校を経営しており、
平成五年三月三一日付で暮石先生(専任講師)に対し解雇を通告したのをきっかけに三年間で合計五名の
先生(一名は教諭、四名は専任講師)の解雇事件が発生した。
これまで一六回の司法判断がなされ、いずれも申立てや請求が認容されたが、最高裁で勝訴が確定しても
再度の解雇等があり、職場復帰ができないまま最初の解雇事件から八年余りが経過した。
53 :
名無しさん@そうだドライブへ行こう:2014/03/05(水) 21:08:10.78 ID:VDH36faY0
この事件では訴訟で勝っても勝っても職場復帰ができずいっこうに解決しないという点で
労働事件における司法の紛争解決機能が大きく問われていた。
本年の五月集会の特別報告集で「一六戦一六勝の聖パウロ学園事件」として報告した事件
である。
このほど、原告団・弁護団の奮闘、守る会等の支援運動が大きく盛り上がる中、本年六月
二六日付で和解が成立し、四名全員の職場復帰を認める完全勝利和解を勝ち取った。
54 :
名無しさん@そうだドライブへ行こう:2014/03/05(水) 21:09:01.77 ID:VDH36faY0
その和解内容は以下のとおりである。
まず、第一に学園側は四名全員の職場復帰を認めたことである。
それに当たり、学園は協定書第一条において「組合と組合員に対して、心身両面に甚大な被害を及ぼしたことを深く謝罪」した。
そして、学園はこれまで一六回にわたり司法判断を無視してきたことについても「大津地裁、大阪高裁、最高裁の判断を尊重し、
組合と組合員について行った解雇を含む処分を全て撤回して取り消す。」とした。
ここにおいては、学園側がこれまでの誤りを全面的に認めるという本件和解解決の基本的な性格が端的に示されている。
55 :
名無しさん@そうだドライブへ行こう:2014/03/05(水) 21:10:00.24 ID:VDH36faY0
尚、具体的には先生たちは本年七月から職場復帰する予定であり、一定の研修を経て、
遅くとも九月には教壇に復帰することになっている。
次に、学園は、各組合員について、「組合員各人の解雇日に遡及してそれぞれの地位を
回復し、現在に至るまでの給料・期末手当について支給額との差額を支払う。」とした。
ここにおいて特徴的であるのは、四名中三名の専任講師の給料計算については、専任講
師の等級ではなく、教諭と同一の条件の給料表二級を適用することにしたことである。
これも画期的なことである。
56 :
名無しさん@そうだドライブへ行こう:2014/03/05(水) 21:10:52.21 ID:VDH36faY0
第三に、学園は、組合に対して、慰謝料・訴訟費用等の解決金を支払うこととなった。
その金額は前記給料等の差額調整金とあわせ合計七〇〇〇万円である。
第四に、学園は組合活動敵視の姿勢を改め、「学園の組合の正常な組合活動については、
これを保障する。」とし、「学園と組合は、組合活動に関する組合の要望事項について
は、相互の信頼関係を深める中で協議して決める。」とした。
その中で、具体的な活動についても別途確認がなされることになった。
57 :
名無しさん@そうだドライブへ行こう:2014/03/05(水) 21:11:50.95 ID:VDH36faY0
これまでの八年余りにわたる闘いを振り返れば、次々と裁判に勝訴し、それが確定してもなお職場復帰ができず、
さらなる闘いを強いられた。
そうした中、学園の労務担当職員による組合弾圧が横行し、訴訟の当事者以外の組合員たちが次々とつぶされ、
組合を脱退する、あるいは学校を退職するという事態も発生した。
また、五名の先生のうち一名(専任講師、女性)は、再度の解雇を受けた後、これ以上闘いを継続することはで
きないとの理由でその解雇を撤回させたうえで依願退職した。
58 :
名無しさん@そうだドライブへ行こう:2014/03/05(水) 21:12:52.47 ID:VDH36faY0
こうした困難がある中で、当事者、弁護団、守る会が私教連等の支援も得て「学園のこのような
人権侵害を断じて許すことはできない。」と団結し粘り強く闘ってきたことが今回のすばらしい
解決に結びついた。
聖パウロ学園の建学の精神は「愛と正義と責任ある自由」である。
今後、聖パウロ学園がその精神にふさわしい学校として、また、そこで学ぶ生徒たち、教職員た
ちが本当に大切にされる学校として再出発するのを見守りたい。