2011年11月25日 スズキ不利に
http://kunisawa.asia/article/50944888.html スズキはVWとの提携解消の仲裁手続きをロンドンの国際仲裁裁判所で始めたという。
インドでのトラブルをこの方法によって解決した、というのが希望なのだろうけれど、
「スズキvsインド企業の軽微なトラブル」(しかもスズキに明らかな正義があった)と、
今回のモメ毎は相手の強さも規模も全く違う。
VWが抵抗すれば下を見て2年掛かり、しかもスズキ有利になる可能性はヨーロッパの
自動車業界によれば「いいとこ5%」。加えてこの間、スズキの動きが大幅に制限されてしまう。
ディーゼルエンジンやハイブリッドを他社から買うことも難しい。
そもそもVW以外と提携しようとしても受けるメーカーなどないです。
四面楚歌というヤツ。加えてスズキの株価はVWが購入した時より大幅に下落している。
現在の相場でVWが売ったら大損。これまたできっこない相談だ。
VWとしちゃ「世代交代したら考える」。日本のメディアは鈴木会長を指していると
判断しているようだけれど、そうじゃありません。違う人です。
正面から戦おうとしている限り、解決は遠い。スズキにはそんな時間的な猶予などないかと。
すでに決定していると報じられているフィアットのディーゼルだって「契約違反だ」と言われたら
断念せざるを得まい。その場合、VWはディーゼルを妥当な価格(スズキにとっちゃ高い?)
で売ると主張することだろう。
訴えることによるスズキのメリットは皆無に近い。どうしてそんなヘタを打ったのだろうか?
交渉担当を変え、何とか妥協点を探すしかないと考えます。
ただVWにとってスズキが魅力のないメーカーになっていることも確か。
VWが買った価格より高い値で株を買い取ることになるかもしれません。
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