2011年11月26日 LGケムの電池発火
http://ecocar.asia/article/51043198.html 先日「衝突試験を行ったLGケムの電池が3週間後に発火した」というニュースを紹介した。
その時は「LGケムが生産しているバッテリー本体か、GM開発の制御系か不明」
ということだったけれど、本日付のブルームバーグはNHTSAが(米運輸省)
シボレーボルトの安全性調査を実施する、と伝えている。
3回の追加試験でバッテリーパックは2回発火したという。
これが本当だとすれば事態は大事になる。バッテリー本体はダメージを受けないような
構造になっているハズ。GMだってキッチリ安全性は見込んでいることだろう。
なのに3回に2回発火したとなれば、何か問題あるということです。
簡単な構造変更で済めばいいけれど、バッテリー内部に脆弱性あって衝撃で破壊した
となれば、相当厳しいことになるかもしれません。
多少強度を上げたとしても、衝突試験以上の速度でぶつかった時の安全性を担保
出来ないからだ。LGケムの電池を採用しているのはGMだけじゃない。
フォードもボルボも現代自動車もLGケム。ちなみに日産にもNHTSAから詳細な
問い合わせがあったそうな。日産リーフの電池は問題なし、ということになっている模様。
今のところ日本は直接関係ないです。
今頃LGケムの電池を使っているメーカーは大騒ぎしていることだろう。
原因が解明出来るまでボルトは販売中断という措置になることも十分予想できる。
ただ「リチウム電池=危険」という決定的な状況にはならないと考えます。
参考までに書いておくと、バッテリーパックが燃え始めると、消す方法無し。
本来なら「燃えないような構造」を持っていなければならない。(国沢光宏)