<女の運転・サウザーの定理>
『退かぬ!』
何が何でもバックをしない。
狭い道でのすれ違いで、自分が下がればすれ違えるのに絶対に下がらない。
壁に突っ込んでガリガリ異音がしているにもかかわらず、さらに前進しようとする。
自分が一方通行を逆走している場合でも
「バックできないんでそちらが下がってもらえます?」と平気で言う。
『媚びぬ!』
周りの車両・歩行者に対して気配りをしようという気持ちが一切無い。
他人を危険な目に遭わせてもなんとも思っていない。
車を停めるときでも
「ここに停めたら車両・歩行者の通行の邪魔にならないか?」
「ここに停めたら建物への人の出入りの邪魔になる」
など停めてもいい場所かどうかを考えない。
世の中は自分を中心に回っているという思考を持っているようだ。
『省みぬ!』
事故を起こしそうになった。または事故を起こしてしまった。
狭い道や車庫入れのときに車体を壁に擦ってしまった。
メンテナンスを怠って故障した。調子が悪くなった。
このようなときに
「自分のどんな行動がそういう事態を引き起こしたのか?」
という自らを省みる行為をしない。すべて他人のせい。
<女の量子力学的運転技術>
女は自分に見えていないものは存在しないのと同じなのです。
そう、それは量子力学――すべてが確率の世界…
【基本法則】観測されないものは、存在しない。
【発展形1】観測する意思が無い/対象に興味が無い場合、その存在は仮定されない。
【発展形2】二輪車も歩行者も存在し・な・い・の・よ♪
【基本法則】対象に全く影響を与えずに観測を行なうことはできない。
【発展形1】轢いて初めて相手の存在は確定的となる。
【発展形2】轢いたこと自体を観測していない場合、話は別である。
【注釈】 轢いて初めて歩行者の存在に気付く。
轢かなかった場合、歩行者は存在しなかったと判断されている。
【基本法則】〔不確定性原理〕物体の位置と速度を同時に、かつ正確に求めることはできない。
【発展形1】狙った位置に正確に車を止めることはできない。
【発展形2】踏み込んだペダルがアクセルであるかブレーキであるかは、確率的である。
【注釈】 普通(古典物理学)の場合、
加速しなければならならない → アクセルを踏む
減速しなければならない → ブレーキを踏む
というように、条件が定まれば次の操作は100%決まる。
しかし、量子力学的運転操作では、減速しなければならないときに
アクセルをベタ踏みするということが一定の確率で発生する。