俺のドライブ依存症は治らない Part47

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175懐疑派
ドライブ・・・確かにそれは俺にとって、はかない夢だ。
車が無い俺には知らない街へふらっと出かける事なんてできやしない。
青い海、新緑の峠道、驚くほど古ぼけた田舎町、「ああ、一度でいいから見てみたい」と、
googleマップを目を細めながら眺めている自分・・・我にかえり、虚しさにむせびなく一時。

何だかお腹が空いてきちゃった。今日のメニューは焼きメシか?、落ちるように階段を下る。
まずいメシも、無職のオレには文句が言えない。窓から見える隣家の車は、午後の陽射しを美しく照り返している。
「有名なミュージアムがあるらしいから、そこへ行ってみようか。」の声が聞こえる。リア充氏ね!
『なんて自由なんだろう!テクノロジーは何て素晴らしいんだ!』 うらやましい。

戻り道(階段)も又、哀愁に満ちている。風が冷たくなってきたが、窓を全開にして、好きなアニソンをかけよう。
ずいぶん自宅警備を続けてきた。でも、それが何だ?会社なんて糞食らえだ!働いたら負けかと思っている。
今というこの時間は、何物より耐え難いのだが・・・

・・・こんな日常からドロップ・アウトできない事が、楽しいはずはない。