http://www.amazon.co.jp/dp/406272085X もう数年前になるが、この人の著書に感激して、手紙を書いた。2度出して、2度とも返事がきた。
とても誠実で優しい方だった。その内容の一部を紹介するよ。
(先生のお手紙より)
拙著にご賛同いただけるとうかがって、著者としてうれしく存じております。
『人にとってクルマとは何か』を書いてから10年がたちました。クルマを若干問題視する声も
出ていますが、全体として日本社会の現状はまったくといってよいほど変わっておりません。
いや、ある場面では、10年前よりはるかに悪くなっているとさえ思えるほどです。
お書きの資本主義経済システムも末期的な症状を呈していますし、メディアもまったくといって
よいほど問題を本質的に見ようとしていません。
そのかぎり、私は今日の情況に絶望的な気分を抱いています。
とはいえ、くどいほどに言い続けるしか、この悪情況を突破する道はなさそうですので、その後も
あれこれ書いております。(中略)
もう少々疲れてきましたが、そう思って落ち込んではまた情況に怒って書く、という作業のくり返し
です。(以下略)
・・・あれから先生は、お元気にされているだろうか。また手紙を書こうかな。
そして泣き言を聞いて頂こう。
「先生!2chの連中ときたら、どうしようもありません。ちょっと先生のお手伝いをしようと意見を
述べたら、キチガイとか貧乏人の僻みとか・・・こんな事いうんです。先生の名誉のためにも、
負けたくないですが、心が折れそうになります。ちょっとそのお胸を借りていいですか?
5分間だけ泣かせて下さい・・・・・」