2010年04月01日 日産NECより安価か?
http://kunisawa.asia/article/36781320.html 日産NECのバッテリーの凄さは生産性にあると以前書いた。大雑把に言うとレトルトカレーの
ような作り方で、密閉性高い。こいつに対抗できる生産性を持つとすれば「缶詰」です。
されど内部から圧力掛かった場合、破裂する可能性大。だから「世界一臭い食べ物」である
シュールストレミングは、飛行機に乗せられない。
そこで考案されたのが、内部から圧力掛かっても絶対に漏れない缶詰である。スウェーデンの
企業のアイデアによるもので、本日よりシュールストレミング用の缶詰として店頭に並ぶ。
この缶詰の構造、バッテリーに使えないか目を付けた自動車メーカーがあった。
幅広い視野を持つ技術者に恵まれた、ということだろう。
考案した企業は「どうやったら効率よく生産できるか」という最後のネックを抱えていたものの
(缶詰なので過大な設備投資は出来ない)、1年前から日本のメーカーと提携を結び、広範に
渡る特許も獲得したそうな。缶詰の製造だから工場は非常にシンプル。もちろん同様の製法を
使ってバッテリーの生産が出来る。
バッテリー(缶詰)の形状としてはサーディンやサンマの蒲焼き缶のような薄型。
日産NECのバッテリーユニット(4枚1セットになって金属製の弁当箱のような箱に入っている)
をイメージしていただければ良かろう。表面に空冷のフィンを設けることも可能なので、
日産NECと同じく冷却ファンなどは不要だという。
安全性高いだけでなく、工場投資も少なくて済む。基本的に缶詰用の機械と同じです。
ゴミやチリを嫌うため完全なクルーンルームにしなければならないけれど、今や空気清浄機の
性能が向上しており、大きなコスト高にはならない。この構造であれば日産NECより安いコスト
でリチウムイオンバッテリーを作れるそうな。
詳細な構造や製法については不明(どこのメーカーなのかは知っているがエンバーゴあり)。
13時(スウェーデン時間)に発表会が行われるというので楽しみにしてます。
これで日産NEC以外に強力なバッテリー陣営が出来ると思う。もしかするとEVは予想外に
早いタイミングで普及し始めるかもしれません。