スレチな話題だが、本スレ
>>44氏の素朴な疑問に答えるべく、過疎って消える寸前のこのスレを利用して書いておく。
以下は、技術的な点以外は俺の独断と偏見が多分に入っているので、賛同できなくても
突っかかってこないでくれるとありがたい。
家庭用としての放電管利用はいくつか障害があるので、現状では普及していないのが実情だ。
また、将来的にもたぶん普及はしないだろう。
店舗や商業照明の世界では一般的になっているが、これも普及のサイクルが一段落ついて、
適材適所の使い分けとして定着している。なので、この先HIDだらけになるかというとそうでもなく
蛍光灯がメインのベース照明として確実な地位に君臨するだろう。
一般家庭でHIDを使用する場合の障害としては、まず、ランプ価格が高い。寿命が長いとはいえ
一本で数千円から一万数千円ほどになってしまう。
つぎにバラストやインバーターが高かったり、入手がそこらへんでは出来ない。
さらに輝度が高すぎて、視界に入るところに光源が見える裸状態で設置するには向かない。
そして致命的なのが、点灯時、再点灯時までの特性が悪く、他の電球と比べて安定まで時間がかかる点だ。
そして、点灯消灯を頻繁に繰り返すところには向いていないし、再点灯するたびに寿命が縮まるので、
一度つけたらしばらく消さないところでないと向いていない。
そして、蛍光灯が現在すごい勢いで進化してきているので、上記のHIDの欠点をほぼカバーして、
価格は安い。高くても数千円程度。
インバーターは家庭用なら電球の基部に組み込んでしまうことによって入手性とコストを良くしている。
輝度はHID並みまで上げる事が可能になり、点ではなく棒やスパイラル形状として直視しても目がつぶれない程度の
程よい明るさまでコントロールできる。
点灯立ち上がり特性も改善されて、実用なら15秒程度、定格なら1分以内で立ち上がる。
もちろんHIDと違って点灯時に色が変わって行ったりというのはないので安心感がある。
再点灯で寿命が縮まる問題も克服されてきている。