【上級】カーオーディオ好き集え!45【中級不要】

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132名無しさん@そうだドライブへ行こう
89はスピーカーの自作の時のセオリーを述べただけだから、言わば常識のたぐい、簡単な話だ
誤解してるやつも多そうだから、もう少し具体的に言ってみよう

一方が軽い紙コーンでウレタンエッジ、もう一方が重いPPPコーンとゴムエッシのスピーカーユニットを比較すると
軽い方が能率が高くレスポンスよくフォルテスモや微小入力の追随性が良い、相対的にバネダンパーが強く空気バネのかからない大きな箱に向いている
重い方は能率は低いが耐入力には優れ、相対的にエッジダンパーが弱く、空気バネで負荷をかけてバランスを取る
言い換えれば、小さな箱にしたい場合は(デメリットを承知の上で)重いコーンが必須となる
軽いコーンで仕上げようとすれば、どうしても大型箱となってしまい、メーカーとしてはコストがかかりユーザーとしても邪魔臭い
だから(小さい方が好まれる)国産コンポの大半が、重いコーンを使ったブックシェルフタイプとなる

だからあれだ、空気バネのかからない車のドアスピーカーなら、普通に考えれば重いコ-ンは使わずに軽量コーンにするべきということになる
その上紙は内部損失が大きいからプラスチックや金属のように特定の周波数で共振するようなこともなく使いやすい
重いコーンで背面開放にどうしても使いたいという事であればダンパーを硬くするとか、エッジを固目にするなど機械ばねを強くする必要がある
当然レスポンスが鈍り、微小入力の追随性が悪いスピーカーとなる
市販品カースピーカーに多い重いPPPコーンでゴムエッジのタイプをドアに取り付けるのは、能率でも音質の点でも明らかに不利だ

一方純正が(主にコストからだが)ユニットを紙コーンとウレタンエッジにしているのは、カーステレオのスピーカーにはむしろ願ったり叶ったりだ
ところが紙とウレタンじゃあ雨でやられちまっていつ壊れるかわかったもんじゃないから、スピーカーの裏に雨除けのプラスチックカバーを被せてしまう、自動車メーカーとしては致し方ないところだが
せっかくのスピーカーの、その雨除けプラスチックが音を悪くしているのも常識だろう

以上のように考えるならば、純正カーステレオが悪いと感じたら、市販のスピーカーに交換するより前にやるべき事があるんじゃないか
つまり市販の設計意図のわけのわからないスピーカーへの交換よりは、純正のまま裏のプラスチックカバーを切り取るだけの方が音が良くなる可能性は高いのではないかと考えるのが常識的な判断だ
ま、誰も儲からないから、雑誌もメーカーもショップも、絶対教えちゃくれない方法ではある