昨日、オフのロケハンを兼ねて群馬の峠を満喫してきた。残念ながら天気予報が外れ朝からあいにくの雨となった。雨の峠なんて何十年ぶりだろうか。(RX-7を崖から落として以来だと思う)
待ち合わせ場所は長野と群馬の県境に位置する鬼押しハイウェーの入り口である「峰の茶屋」。朝7時に家を出たために時間的な余裕があり、足慣らしに「松井田妙義」から碓氷峠を目指した。
碓氷峠は藤岡オフのときに走ったことがあるが、今回は雨が降りしきるウェット・コンディション。
朝早い時間のせいなのか、それとも雨のためなのか旧道碓氷峠を走る車は全然いなかった。全体にガスっており50メートル先が見通せないほど視界が悪い。ヘッダライトを点灯し気合を入れてアクセルを踏み込んだ。
慣らし運転も終盤に差し掛かり回転を6500まで上げた。しかし雨の碓氷は只者ではない。
突っ込みで無理をするとアンダーが顔を出し、出口で踏み込むと大オーバーステアに陥る。
何度も修正舵を当てながら登るが、回転を上げすぎるとリアタイヤのトラクションが失われる。やむなくDCCDをオートに切り替えた。
一度シフトミスして3速から2速に入れたつもりが4速に入ってしまった。
それに気がつかず「もーっ」とした加速に「あれ?空気が薄いのか?」と勘違いする。
でも4速で回ってしまうのは驚き。
スバル独自の4輪駆動と俊敏なデフの動きに助けられ10分足らずで走り抜けた。
雨の日のDCCDはフリーよりもオートのほうが楽な運転ができると実感。
リヤがブレークしてもFFのように前で引っ張ってくれる感覚、ドライバーの仕事量が減る勘定だ。
ただし、この感覚は慣れるまでにまだまだ時間が必要。何だか自分で運転していない気分。
面白さという点ではフリーに分があるような気がするのだが。多分
33 :
名無しさん@そうだドライブへ行こう:2006/06/25(日) 14:49:39 ID:ISXTHLJU0
中軽井沢から国道146号線に入り、高速の上りワインディングを楽しみつつ「峰の茶屋」に9時半過ぎに到着。
無料の駐車場に車を入れて外に出た。外気温はなんと10度以下!
少し火照った体を冷やすにはいいが、それでも寒い。持参したカーディガンを着る。
のんびりと缶コーヒーなどを飲みしばしの休憩、1時間後yamayutaさんの202が到着、
やっぱりご家族ご一行様だった。
yamayutaさんの先導で出発、鬼押しハイウェーへ車を向けた。このハイウェーは有料である。
ゲート前でゴソゴソとお金の用意をしていたら係員が「行っていいよ」とのこと、あれぇ、お金は・・・
yamayutaさんは地元では顔が広く、いわゆる「顔パス」となった次第だ。
「ラッキー」と思うと同時にyamayutaさんの「顔」に感謝。
この方、群馬では相当の人である。
本来ならば雄大な浅間山を左に見ることができるのだが、あいにくの雨でガスが立ち込め視界不良となった。
晴れていたら壮大な景色に目を奪われたに違いない。
ほどなく最初の目的地「鬼押出し園」に到着。
ここの駐車場はめちゃくちゃ広い。一体何台の収容能力があるのか分からないほどだ。
ここならば西のS戦士もロケーション的に有利だし東京からも200キロ足らずで来られる。
心配なのは夏の休日の軽井沢を抜けるときの渋滞だけだ。
鬼押し全体が浅間山の噴火で流れ出た溶岩で形成され、その奇岩の迫力に圧倒される。
緑と黒のコントラストが美しく目でも楽しめる地である。
せっかく来たので園に行こうとなり雨の中をブラブラと歩く。
ここでもyamayutaさんが事務所から招待券を貰ってきてタダで入園できた。いやはや恐れ入りました。
園の頂上にある「浅間観音神社」までのだらだらとした長い上り坂をyamayutaさんと2人で登る。
途中で息が切れてきた。神社で交通安全祈願の御守りを買う。
yamayutaさんによると、この御守りはかなり効くという。
園内には「相田みつを」という著名な作家の展示会があり、
浅間の四季や花などを写した写真展もあり見所いっぱいだ。
遊歩道もあちこちに設置され1日楽しめる絶好の観光地である。
小さなお子さんも飽きることがなく、休日にはたくさんの人出で賑わうことだろう。
鬼押出し園を後にしてロマンチック街道を北上、雨は本格的に降り始める。
ここの有料道路も「顔」がきいてまたしてもタダに。
出口で一旦国道144号線を左に向かい、すぐに右に入る。
草津街道までの高速のワインディングが続くyamayutaさん御指名の峠道である。
雨は土砂降りに変わってきた。恐怖のワインディングが始まる。
今度はDCCDをフリーにした。
直線部分は○○○Km/hでかっ飛びコーナーへのアプローチは1速落として全開、微妙にリアがスライドする。
入り口でオーバースピードだとフロントの反応がなくなりちょっとヤバイ。
それにしても高Gの中、家族を乗せたyamayuta号は速い。
ちょっと右コーナーが苦手のように見えるが、その速度域は非日常的だ。
まして土砂降りの中でだ。204はやや重いが乗車は私1人、無理が利く。
草津まで10分という場所で昼食を取る。寒い中での地元のあったかいてんぷら蕎麦がうまかった。
yamayutaさんの食べた「よもぎ蕎麦」もうまそうだ。
masa314さんからyamayutaさんの携帯にメール、現在榛名を目指しているという。
我々も食堂を後にして国道145号線から榛名を目指すことになった。
榛名山は幾つか上り口があるが、我々は「ごうばら」から登った。
日曜日なので遅い車も数台あったが、途中で登坂斜線を含む2車線となったのでペースが上がった。
榛名の登りを○○○Km/h以上で走るのは気合が入る。
もう2台ともズルズルで修正舵の連続。4速全開のコーナーはちょっとシビれる。
土砂降りだというのにタイヤの悲鳴が聞こえる。尋常じゃない。
中盤過ぎ、一瞬yamayutaさんの202が大きく乱れた瞬間は私もドッキリ。
が、何事もなく更にかっ飛んで行く。おいおい、家族が一緒だろ、いいのかそんなスピード!!
と言いつつも私までつられてズリ〜ッ!あぶねえ、あぶねえ。
時折7000回転まで達してしまったがエンジンは軽く回り、右足にリニアに反応するのはうれしい限りだ。
やっぱりSは凄いクルマだ。こいつが似合うステージとはまさにこんな榛名の峠道か。
それにしてもマフラーからの音色は素晴らしいの一言。音量のでかさが気になるが・・・
一気に榛名を登り上げ、鉛色した榛名湖が見えた。晴れていたらきっと素晴らしい景色になることだろう。
その後masa314さんと対面する。聞けば新潟・長岡から高速を使わず下道で来たらしい。
三国の峠を銀の203で満喫してきた御様子だ。
榛名は駐車場が散らばっており、多くの台数を1つの場所に止めるのが難しい。
だが、国民宿舎近くに舗装されていないが広大な駐車場がある。
yamayutaさんもフィットのオフに使ったそうだ。ここならば申し分ない。
皆さんに榛名の峠を楽しんでもらうのも悪くはないだろう。
ただし雨が降った場合も考えなくてはならない。
ここでyamayutaさんからオイルの話が出る。かなり酷使して交換しなければならない状況。
アイドリングで圧が2K以下だという。
赤城に向かう途中にいつものスバルディーラーがあるというのでそこを目指す。
榛名の下りは「イニシャルD」で有名な峠。らしい。
榛名では走り屋さんが集まり事故が多出したため、コーナー入り口にはバンプが設置されていた。
「ぼよんぼよん」とうねるようなバンプで、その上でブレーキを踏むとABSが働きブレーキが全然効かない。
あやうくmasa号に追突しそうになる。迷惑なバンプだ。
残念ながら豆腐屋のハチロクには出会えなかった・・・?
少々渋滞した渋川のスバルディーラーに到着、S202、203、204が駐車場に並ぶとディーラーの皆さんの目が点になっていた。
そうそう見ることができない場面ではあるが。
オイル交換の時間を利用して早速新型のレガシィ・ワゴンGT SpecBのATに試乗した。
試乗前に係員さんから簡単な説明。3人だけで好き勝手の試乗に出発。
エコモードでは反応が鈍く面白みにかけるが、S#は機敏だ。
加速はSシリーズには負けるがワゴンとしては十分で乗り心地も全然いい。
リヤシートもレッグスペースに余裕がありロングホイールベースの恩恵にあずかれる。
エンジンはアイドリング時にもう一度イグニッションを回してしまいたいくらい静か。
アクセルを踏み込むとEJ20エンジンらしい音が聞こえるがそれでも格段に静か。
大人向けのアレンジがうまい具合に調和している感じだ。ほとんどFMCに近い年改である。
私がレガシィを購入するのなら迷うことなくATをチョイスしたい。
スパルタンなスバルはSに任せて、荷物と家族を乗せてツーリングするにはもってこいのワゴンだ。
楽で速く走れるなら文句は言わない。
赤城の山に挑む前にくぼっすさんの家を訪問。
驚いたことに彼のガレージに中には埋め込み式の油圧リフトが設置されていた。
一瞬、町の修理屋さんかと間違えるほどである。
ここで夜な夜な怪しげなパーツと格闘している。らしい。
くぼっすさんのS202も只者ではない。
真っ白のボディに真っ黒なカーボン・ボンネット、リヤシートは取っ払って青いロールゲージが装備されていた。
ミッションはシーケンシャルに換装され、タイヤは17インチのネオバ、足はオーリンズの車高調が奢られている。
無論フルバケが装着され、ギンギラリンのサーキット仕様車である。これじゃ赤城に敵なしといったところか、恐るべし「くぼっす号」、どうぞお先に行ってください。
というわけで4台で赤城山頂を目指した。
雨はますますひどく先頭のくぼっす号がかすんで見えるくらい視界が悪くなってきた。
そろそろ夜を迎えようとする頃だ。
ほどよいペースで山頂に到着、大沼と呼ばれる湖がうっすらと見えた。
山頂で一番広い駐車場には我々だけしかおらず、季節外れのようだった。標高1300メートルを超えるとやっぱり寒い。そこにバイクのツーリングの一団が登場、雨と寒さでかわいそうだ。
赤城山頂はオフの会場ということを考えると、駐車場が狭いのがネックだが、富士見町役場が所有する施設が借りれればいいかもしれない。
交渉の価値はあるだろう。こいつはメモしておこう。
残念ながらここでもレッド・サンズのメンバーに遭遇することはなかった・・・?
赤城を降りてくぼっすさん御推薦の洋食レストランで全員で晩飯となる。
リーズナブルな価格の割りにハンバーグがうまい洒落たレストランである。ハンバーグの種類が豊富なのはお勧めだ。
食後、ここで解散となった。お互いに握手を交わしまたの会う日を約束して岐路につくことになった。
晴れていたらもっと楽しかったに違いないが、雨の峠も悪くない。
ヤバイ場面は数多くあったが、運転スキルを身につけるには雨の峠が手っ取り早いかもしれない。
この日だけで509キロを走破したが、意外に疲れが少なかった。
緊張感を強いられると疲れるものだが、親しい友人たちと楽しく走れたことが要因かもしれない。
群馬の峠にハマリそうな気配がする。