【なっから】峠の梅雨便りin群馬part17【溝無し】

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137名無しさん@そうだドライブへ行こう
朝早くから召使い達を乗せて南面を走ることにした。深夜1時は空いていて気持ちがいい。
クローネンベルクから千本桜までの中速コーナーがアップダウンで連続するおいしい峠道である。路面も滑らかで車幅も広い。
既に油温が150度を越えたので回転を6000まで上げる。今までと違う音色がマフラーから聞こえ、乾いた咆哮はその気にさせる。
すると赤いフェラーリに追いついた。F1ノーズなのでエンツォか。

エンツォは私が後ろに付くとペースを上げた。
「そうこなくちゃ」
私もペースを上げる。

エンツォクン、コーナー入り口のブレーキングが早いので追突しそうになる。エンツォはタイヤを鳴らしながら回るがエボヨンは静かそのもの。駆動の違いなのか。
ストレートでエンツォが私に道を譲った。すると私の真後ろに貼り付けノーズを左右に振る。煽ってきたのだ。猫耳娘が後席でエンツォを怖がる。

「しかたがねぇな」

シフトダウンしてアクセルを踏みこむ。エンツォが少し離れるが必死についてくる。下り中速域の左コーナー、4速6000回転からブレーキング、3速に落としアクセルを踏む。5500回転でタイヤが鳴くかまわず踏む。エンツォは突っ込みすぎでブレーキを踏んだらしくスピン。

ギャアアアアアア・・・

タイヤスモークを上げてくるくる回っていた。

私「バカが」
メイド「旦那様を煽るなんて100年早いのよ!」
猫耳娘「ご主人様、凄い!」

エンツォは確かアンチスキッドが装備されているはずだが、オーバースピードには対処できないようだ。その後ペースを緩めたが、エンツォは二度とミラーには写らなかった。エンツォクン、これも勉強ですな。