＝＝＝ベストモータリングvol.22【2005/6】＝＝＝

８年前、甥っ子連れてベスモの収録に行った時の事。
引退はしたけれどもご意見番ご老公のガンさんは当時、絶大なカリスマ
だった。（その筑波バトルではもちろん優勝）
あれだけカリスマなんだから きっと天狗になって調子こんだオヤジなんだ
ろうなと思っていた。バトルが終わり、甥っ子 が、どうしても
ガンさんのサイン欲しいと、言うことを聞かずパドックパス
を持っていた我々は 近くにいた整理の人に「どうしたらもらえますか？」
と聞いたら、 車で来ているから、それに乗り込む時にもらえるかも
しれませんよ、 と教えてもらい、そこに連れて行ってもらった。

するとガンさんが現れた。前の方にいた甥っ子と自分は、周りの
歓声に圧倒されてたじろいでいた。 そして甥っ子は、怖くなって色紙
とサインペンを持ちながら泣いていた。 そしてガンさんが、前を
通り過ぎようとしていた。 勇気を振り絞って甥っ子が、色紙とサイン
ペンを一生懸命差し出すも、 近くに居た、にーちゃんが甥っ子を押しのけて、
サインをもらおうとしたその時、
「おまえはこの子がみえないのか?？」
とその男を言い放ち 自分の甥っ子の頭をなでて、
満面の笑顔で色紙いっぱいに「ガンさん」とサインしてくれた。

そしてさっきのにーちゃんがサインもらおうと、ガンさんに差し出すも、
ガンさんは無視。NSXに乗り込んでいった。

まさにカーオブザイヤーガンさん。 私はそれ以来熱狂的なガン爺崇拝者
です。 その後甥っ子は高校生になり、カートを始めました。
今は選手として、活躍している。