エンジンが好き!だけどむずかすぃ…2限目

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527 ター坊 
>>514 > ユーノス800のリショルム+ミラーサイクルエンジンを知らない?
>>515 > >>506のターボ+可変バルタイを使ったミラーは既にスバルが発表してるな。
>>515 > ttp://response.jp/issue/2005/0824/article73577_1.html
>>522 > ノッキングを起こすから、それを防ぐために吸気カムを切り替えて、ミラーサイクル的に

この「過給方式とミラー方式の組み合わせ」については、工学板のエンジンスレッドで過去にも、
多くの論議がされてきました。

その結論を言えば、過給方式とミラー方式を組み合わせても、「純粋なミラー方式」にはならない、
と言うことだったのです。

その理由としては、「実質的燃焼室での圧縮比」(圧縮圧)は、「過給圧」×「ピストン圧縮比」と、
言うような関係になっていていることが、その理由の一つです。

次に、特にガソリンエンジンの場合は、「ノッキング限界」と言う、圧縮圧の制限が存在しますので、
「実質的な燃焼室での圧縮圧」には、おのずと制限があると言うことでしょう。

これら2つの原理から、ミラーにするしないに関わらず、「実質的な燃焼室での圧縮圧」は、最終的に、
「詰め込みたい吸気の量」と「燃焼室容積」との関係になりますので、基本的に多くの吸気を詰め込む、
『 過給エンジンの燃焼室容積 』は、大きく成らざるを得ないわけです。
528 ター坊 :2005/09/04(日) 22:51:11 ID:S8C6sLID0
 
そして、ミラー方式とは「小さな燃焼室容積と大きなピストンストローク」により、膨張比を高くする、
と言うシステムなわけですから、過給で大きい燃焼室容積が必要となれば、これは矛盾してくることに、
なりますよね。

このような、もろもろの原理が理解できれば、「ターボとミラーの組み合わせ方式」とは、
ミラー方式による「高膨張比の効果」ではない、「また別の理由」が存在することが判って来ます。

それは、ミラーによるピストンでの圧縮比を減らした分、過給機での圧縮圧を増やし、
燃焼室における「最終的な圧縮圧は同等」でも、過給機の後に存在する「インタークーラー」で、
吸気温度を、強力に冷やせると言う効果でしょうか。

こう考えていくと、ミラーと言う言葉は、このような過給システムと組み合わせた場合には、
『 高い膨張比を実現しているわけでも無い 』ため、これでは誤解を与える言葉と成りかねませんので、
別の言葉(表現方式)が、必要ではないのかと言うのが私の考えです。

例えば、【 低ピストン圧縮・高ターボ圧縮・高吸気冷却・過給システム 】と言うようなところが、
その実質的な効果を「表現した名称」(これは少し長すぎますがw)と、言えるのではないでしょうか。