【総括】MAG-Xを語れ Part9【迷走】

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766名無しさん@そうだドライブへ行こう
プレマシー ★3つ
「マツダらしい真面目さはあるが…」

この手の3列ミニバンはシートアレンジどうのこうのよりも、高速度で移動する空間なのだから、まずはきちんと座れて安全に移動できるかどうかが重要。
オペルザフィーラは6人が安全に移動できる。ルノーセニックは2列だが5人は安全に座れる。それに対し日本製品は3列分のスペースがあるだけ。
ラフェスタは2列目も3列目もシートサイズも空間の余裕も小さすぎで2人までしか安全に座って移動できない。
アイシスはピラーのない2列目左側は横から突っ込まれた時の安全性に疑問。こちらは3人まで。
プレマシーはこれらよりは多少はまともな3列分のシート設計になってはいる。
6人+1人というあたりがマツダの良心だろうし、シート幅も大きく2列目左右の3点式シートベルトもいちおう機能する。
とはいえ3列目はやはり緊急用シート止まりで安全性に疑問。4人乗りまでの車。
767名無しさん@そうだドライブへ行こう:2005/03/27(日) 13:59:02 ID:53XPVBj60
(プレマシーの評価の続き)

パッケージングは素性の良さが表れている。フォード・ボルボと共同開発した骨格のおかげでしっかりした車体構造と空間設計を実現している。
スライドドアはこれだけの開口部面積を確保した上でルーフラインやスタイリングとの整合性を持たせてあり、うまく設計してある。
アクセラと同じくステアリング調整機構にチルトとテレスコの両方をきちんとつけてあるのもいい。
走りは国産のこのクラスのミニバンの中ではベスト。
スライドドア採用車の中ではボディ剛性も一番いいしストリーム・ウィッシュと比べても動きは素直。
仕様ごとで見ると2.3Lは脚がちょっと硬め。2Lのダンロップ195/65R15タイヤ装着車がベストグレード。
しっかり感が適度にありながら柔らかく動く足になっており、車の存在を意識せず自然に乗れる。
ATも制御内容がずいぶんマシになってきていてエンジンとATに任せきって走っても違和感はない。
細かく見ていくとやはり多少指摘すべき点はある。
車重に対してリアサスの許容量が足りなめで多めに積載した時にダンピングが弱くなる。
とはいえラフェスタのように天井に大きく重いガラスルーフがないだけマシ。あれがあると重心が上がるし剛性も落ちるしで走行性能への悪影響が大きく出る。
電動油圧パワステなのに、直進時にモーターへの電流をカットしているために切り始めに操舵感が出るまでのタイムラグがあり、電動パワステのような違和感がある。
うまくブッシュをつかいチューニングして適度な柔らかさの乗り味を出しているが、ブッシュが経年変化したときにこの乗り味がどれだけ継続できるかちょっと心配ではある。

★は心情的には4つ。車にお金をかけたくない人にとっては貴重な存在。
4人分の安全性はきちんと確保されているし走りもしっかりしていて20Cのグレードが185万円というのは良く出来ていると思う。
ただやはり乗車定員全員分の安全性をしっかり確保してほしかった。
768名無しさん@そうだドライブへ行こう:2005/03/27(日) 14:00:02 ID:53XPVBj60
プレマシーのデザイン評価 ★4つ
「質感は文句ないがスポーティさが不足」

スライドドア付きの車はルーフラインをほぼ水平にするのが構造上の常識なのだが、
プレマシーは下降するルーフラインの中に前傾したレールを埋め込むことでスライドドアとアーチ型ルーフラインを両立させた世界初のミニバンだろう。
よく頑張った、感動した!(AA略
しかし、見るべきところはそれくらいでほかは常識的なミニバンのスタイリング。
端正なフォルムで質感高くすっきりしている分マツダの他車種のようなスポーティさがあまりない。
ボンネット面のきれいさ・ボディサイドの引き締まった感じ・フェンダーの微妙な膨らみなど、さすがマツダで造形力は高い。
だからこそもっとカタチで暴れてワクワクするスタイリングを見せてほしかった。

インテリアはちょうどいいスポーティさがありうまい線を突いてきた。
細部の形状や素材に見る質感もかなり高い。ウィッシュをはるかに超えているし、オデッセイの子供っぽさもない。
2列目のカラクリシートもSバネを使うことで座り心地を確保しながら見た目も薄っぺらさを押さえ品質感を確保している。
ただ一つ、カーナビのスイッチがシフトレバーの横にいかにも後付け的な感じで付いているのは時代遅れの感あり。