>>449 ボルボの新安全装備「BLIS」に注目!
ボルボが開発した安全デバイス「BLIS」(ブリス)付きのクルマに乗って驚いた。「いまだ
こんなにシンプルな装備で絶大な効果を持つ”新発見”が残っていたのか!」と感心しきり。
御存じのとおりABSに代表される事故を未然に防ぐための「アクティブセーフティ技術」は、
滅多に作動しない。VSCに代表される姿勢制御装置など、クルマの耐用年数で1回も
作動しないだろうな、と思うほど。万一の際の保険的な技術になりつつある。
安全技術はここにきていちだんとコスト高になった。航空機と同じミリ波レーダーを採用。
追突試走になると自動で補助ブレーキをかけるシステムを構築し、さらに真っ暗な場所でも
人間や動物を発見できる赤外線暗視装置といった装備まで実用化させようとしている。
先端技術を使うハイテク、確かに有効だと思うけれど、コストパフォーマンス(費用対効果)で
厳しくなりつつあるのが現実だ。いいことはわかっているけれど、あまりに高価。さてブリスである。
明らかなスピードオーバーや居眠り運転を覗くと、高速道路で発生する事故の大半は
「車線変更の際の接触」という形態。読者諸兄もヒヤッとしたこと、ないだろうか?自動車の
構造上、どうしても左右の斜め後方に、ドアミラーとルームミラーからまったく見えない場所
(死角と呼ばれる)ができてしまうのだ。もちろん首をしっかり回せば見えるのだけれど、
そこまで安全確認する人は少ない。なかでも危険なのが「抜く時の速度差が少ないケース」。
車種によっても異なるけれど、ミラーから完全に見えなくなるのは高速道路上だと
イラストのごとく10mくらいの区間。ちなみに追い越す車両と追い越される車両の距離は、
速度差が20km/hくらいある場合、1秒当たり5m程度縮まる。車両の長さを5mとすれば、
0.5秒ミラーを見るだけで(ドアミラーとルームミラーの両方を確認すれば0.5秒になる)、
死角から出現。視認できると考えていいだろう。