★三菱自がリコール終結宣言へ、イメージ向上急ぐ
経営再建中の三菱自動車は、相次ぐリコール(回収、無償交換)隠しの発覚で失った
信頼の回復を目指し、安全性をアピールする対策を本格化させている。
26日にはリコール問題の社内調査結果を公表し、「リコール終結宣言」を出して
イメージアップを急ぎたい考えだ。
三菱自の国内販売(軽自動車を除く)は5月以降、前年同月比で50%割れが続いている。
特に「安全に敏感な女性層から避けられている」(大手メーカー)ため、安全性を訴えない限り、
販売の回復は期待できない状況だ。
このため、三菱自は社内だけでなく販売会社からも故障情報などの書類を回収してリコール
すべき案件がないか調査を進めており、調査結果の公表を「リコール終結宣言」に結びつけ、
欠陥車がなくなったことを強調する考えだ。
ただ、保有者を把握できているのは、国内600万台のうち360万台だけで、
「すべて点検するのは難しい状況」(幹部)という。リコール問題の終結は宣言できても、
三菱車そのものの「安全宣言」には至らない見通しだ。「信頼回復には地道な活動しかない」(同)と
無料点検期間を当初予定していた9月末から年内いっぱいまで延長し、台数の上乗せを図る。
讀賣新聞
http://www.yomiuri.co.jp/business/news/20040821ib02.htm