★呼ばれてなくてもジャジャジャジャーン@ヒョウンカ国沢117★

このエントリーをはてなブックマークに追加
BC2004・7・26クルマの黄昏になる
ラリージャパン 私が参加する意義
先号に続き北海道で9月に開催されるラリージャパンの話など。WRCの面白さは、野球や
サッカ}に代表されるプロ競技じゃなく、オリンピックに近い点にあると思う。プロスポーツ
の特徴って何かというと、絶対的なレベルの高さだ。草野球の一ヒーローがプロ野球に出ること
はない。モータースポーツだとF1のようなもの。しかしオリンピックは極端な話をすれば、
どんなレベルの人でも参加可能。「参加することに意義ある」というのが基本概念である。
WRCはまさしく後者。本物のWRCを見た人なら感じたろうけれど、トップクラスの走りときた
ら「凄い!」としか表現のしようがない。なんといってもWRCで優勝できるような実力持つラリード
ライバーは、F1ドライバーと勝負したって負けないのだから(年に1回交流試合があります)。しか
し順番下がるに従って、バラエティ豊かになっていく。勝つのは無理と思える旧式ワークスマ
シンや、各国のチャンピオン、そして家族で出ているようなチームも多い。
オリンピックと同じいろんな立場の人がいろんな目標を持ってWRCを目指してくるわけ。
さて、嬉しいことに今年の秋に北海道で行なわれるWRCに私も『高山短期大学』のチームか
ら参戦できる見通しになった。もちろん私よりいい成績を望めるドライバーだっているだろう。
プロスポーツならあり得ないこと。おそらく「なんで国沢が出るんだ?」という声も出てくる
んじゃなかろうか。参加するだけのオリンピックなど意味ない、という意見もありますから。
国家予算をたくさん使い、国の代表としてオリンピックに出るなら結果が最優先される。で
もオリンピックの出場者を見ていると、大半の競技は選手の持ち出しか、その選手が所属する
クラプや組織、学校のバックアップによるもの。選手は「オリンピックに出たい!」という応
援団体の期待を担って参加するのだった。私の場合、マスコミの一員としての〃働き〃が期待さ
れているのだと思う。逆に考えると私のウデじゃ、マスコミの一員でないとWRCに出られな
いということです。
参戦するからにはベストを尽くす!
かくなるうえはWRCを可能なかぎり多くのメディアで紹介したいと思っている。「WRCっ
てどんな競技なのか?」から始まり「実際に走るとどんなコースなのか?」「参加するための
準備は何か?」などなど。出なければわからないことも多いし、出ることによって皆さんにリア
リティを持って伝えられることだろう。ここで問題になってくるのが参加する姿勢。単
に出るだけ、というのではなんの意味もないだけでなく、WRCに対して失礼だ。
オリンピックに出ているテールエンダーの選手も、自分の仕事をこなしながら(選手
でいながら普通の社会人は多い)精いっぱい練習している。私も出るからには本気で頑張
るつもりだ。ラリー本番まですでに人っているスケジュールを除き、すべてラリー最優先。体
力をつけるべくトレーニングしたり、運転のための筋肉だってつけねばなるまい。ベストを尽
くして本番に備えたい。もちろ,ん出るからには結果だって目指す。じゃないと出る意味ありま
せんから。
高山短期大学という大学のチームで走るのも、杜会的な認知を得るのに有意義。一昨年、ア
ルペンラリーが終わった後に群馬県の中学校でラリーの紹介をした。今回も北海道で同じよう
なことをやりたいと思う。ちなみに高山短期大学は自動車を専門に扱うというユニークな大学
だ。二級整備士合格率日本一。就職率も100%とのこと。学内には愛車の整備ができ
るようなピットもあり、クルマ好きにとってみればすばらしい環境です。