【やさしい】初心者のためのカーオーディオ Vol.24

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>>77
カーオーディオ用は4Ω、トランジスタを使ったホームオーディオ用は8Ω、真空管ステレオと
組み合わせるための古いスピーカーだと16Ωなんてのがあります。

出力(ワット数)はアンプから送り出される音声信号の電圧×電流です。
同じ出力を得るために高電圧・小電流でも低電圧・大電流でも構わないわけです。

で、スピーカーのインピーダンスと流れる電流には反比例の関係があって、8Ωより4Ωの
方が電流はたくさん流れます。つまり、アンプの供給電圧が同じだったら電流のたくさん
流れる4Ωのスピーカーを使ったほうが8Ωのときの2倍の出力が取れるわけです。

ただ、アンプの増幅回路は無理に大電流を取り出そうとすると壊れてしまいます。
電流は少ないほうがアンプの負担も軽くなりますし、コンパクトで品質のよい部品を
使って作ることができます。
だから家庭用のオーディオ機器は100vコンセントを電源に使い、スピーカーのインピー
ダンスを高めにとって高電圧・小電流で出力を稼ぐ設計になってます。

一方カーオーディオは12Vを電源としなくてはならないので、電圧をあまり高く取れません。
だから4Ωのスピーカーを使い、大電流を頑張って流すことで出力を得ることにしています。


カーオーディオにホーム用のインピーダンスが高いスピーカーを使うと、アンプの最大
出力は低下します。4→8Ωに変更すると理論的には2分の1になります。
ただし、アンプにかかる負担は通常より軽くなって好ましいです。