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しかし、キャッシュの先読み(プリフェッチ)機能の改善や、分岐予測(ブランチ)のアルゴリズムを改良するなど、
内部的な変更点は多いという。

もっとも大きな変更点はキャッシュ容量である。PrescottではL1データ/L2ともに容量が増加され、
L1データキャッシュが16KB、L2キャッシュが1MB(Northwood Pentium 4はそれぞれ8KB/512KB)となっている。
このデータキャッシュの容量増加は、クロック向上を狙ううえでも欠かせないファクターである。
CPUの高速化の進み具合に比べれば、メインメモリのアクセス速度向上はそれほど進んでいない。
このギャップを埋めるのがデータキャッシュである。キャッシュを踏み台とすることでCPU−メインメモリ間の
直接アクセスを減らせることになるので、この容量アップはトータルのパフォーマンスアップに繋がるというわけだ。

またHyper-Threadingにより、CPUが複数の処理を同時に行なうと、読み出すデータ量がさらに増える。
そうした点でもキャッシュ容量の増加には大きな意味がある。

一方で、トレースキャッシュの容量が増加していない点は要注意かもしれない。
というのも、もし前述のように、キャッシュ先読みや分岐予測などによって、
クロックあたりの処理性能が向上するようであれば、このトレースキャッシュ容量を
増加させる必要性が生じると思われるのだが、それがなされていないからだ。

Northwoodコアで12Kμopsの容量が遊んでいた、というのならPrescottで1クロックあたりの
処理性能が上がる可能性も否定できないが、製造コストなどを考えると容量に余裕を持たせることは考えにくい。

キャッシュの増加分などもあるので、PrescottのパフォーマンスがNorthwoodと同じということはないだろうが、
演算性能に限って言えば、大きなパフォーマンスアップを期待するのは難しいかも知れない。
これについては、後述のベンチマークで解明していこうと思う。