●今日、マジでムカついたあの車！！その55●

虫歯と体調不良がどうしても治らない。
治すためには治療するしかない。治療するには金が要る。
金がない俺は働くしかない。できることならこのまま
引き篭もっていたいが、体調不良ほど鬱になることはない。
だから俺はイヤだけど再び働くことを決意した。
この頃の俺は、もうアルバイトでも契約社員でも何でもいいや
と思うようになっていた。やりたいことも見つからないし
正社員にはなれないのはわかっていたし。完全に自暴自棄。
感情もなくなったし、これといった自慢できる趣味も特技もないし
交際相手もいないし、とにかく人生どうでも良くなった。
「俺は孤独だ」なんて言ってた友人はさっさと結婚してしまうし
「俺は不幸」だなんていってる奴に限ってでっかい会社に就職してるし
俺みたいな将来先の見えない絶望感を味わってるやつは少なくとも
俺の知り合いではいないだろう。
（世の中にはたくさんいるみたいだが）みんな甘すぎるよ。
降格したとかボーナスが出ないとかそんなことは
俺から言わせて貰えば全然辛い事じゃない。
あー、もう何書いてるかわからなくなってきた

さて、ここまでダラダラと書いてようやく現在の俺に行き着いた。
20代も半ばを過ぎて俺はアルバイトになった。時給は900円。
一応大企業と呼ばれているところだけど社員登用の可能性なんて
多分ない。所詮バイトはバイト。奇跡が起きても契約社員どまり
だろう。最もそこまでなるまで頑張ろうとも思わない。そんな希望に
満ちた感情はとっくの昔になくなってるのだから。場所は山の手線内
なので通勤片道２時間往復で４時間。月〜金まで約８時間働いて土日
は休み。バイトだけど一応サラリーマンみたいな生活になる。
長期バイトということで採用された。誰にでも出来る簡単な入力の
仕事だ。先着順だったのか何かは知らないが採用されたのは運が
良かったとしかいいようがない。ここで俺は何年かバイトとして
働くわけだ。今は良くても、きっと４年後３０歳になったら今より
さらに絶望するだろう。きっとその頃友人たちは子供も出来て
重要なポストも任されて日々の小さな悩みはあるだろうが、とりあえず
は幸せに暮らしているんだろう。「お前は変わらなくていいよな」
なんて言われちゃったりして俺は笑いながら「そんなことないよ」
なんて言うんだろうな…